放送作家になるにはどうすればいい?必要なスキルや向いている人とは?

番組の面白さを左右する重要な役割を担う放送作家ですが、特殊な仕事のひとつであるため、どうすれば放送作家になれるのかわからない人も多いのではないでしょうか。 そこで今回は、放送作家になる方法や放送作家に向いている人の特徴などを紹介します。


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放送作家は正社員なの?資格や学歴の必要性とは

放送作家は「正社員として働けるのか」「資格や学歴は必要なのか」など、多くの疑問が湧いてくる職業です。ここでは放送作家の働き方や資格、学歴などについて紹介します。

放送作家は「会社勤め」か「フリーランス」かの2パターン

放送作家の働き方は、会社に勤めるか、フリーランスとして仕事を受けるかの2パターンです。

会社に勤める場合、正社員として雇用されることもあれば、契約社員やアルバイトとして雇われることもあります。給与形態は固定給や出来高制が一般的です。

フリーランスの場合は、マネジメント系の放送作家事務所に所属するなどして、案件を受注するケースが多くを占めます。報酬は歩合制が基本で、助手・新人・中堅・ベテランなど放送作家としてのランクによって変動します。

放送作家になるまでの道のりとしては、学校や放送作家養成スクールなどで必要なスキルを学び、放送作家事務所に就職して経験を積むのが一般的です。すでに放送作家として活動している人に弟子入りし、企画立案の実践を積んでデビューする人もいます。

放送作家に資格や学歴は不要

放送作家になるのに、特別な資格や学歴は必要ありません。高卒で放送作家を目指す人もいます。とはいえ、就職の際に大学卒や専門学校卒、またはそれらと同等の学歴を求められるケースも少なくありません。

また、放送作家には文章力や正しい日本語力、情報収集能力や知識の豊富さなども求められます。こうしたスキルは、大学や専門学校で学べることもあるため、放送作家へ少しでも近づきたい場合は大学や専門学校へ進学するのも選択肢のひとつです。

【方法別】放送作家へのなり方

放送作家になるためにどの学校に通うべきか、放送作家事務所などに就職するのとフリーランスになるのはどちらが良いのかなど、悩むことは多くあります。

そこで、それぞれの学校で学べる内容や、就職した場合とフリーランスになった場合、それぞれの働き方などを紹介します。

学校・スクールに通う

放送作家は文章力や企画力など、さまざまな知識やスキルが必要な仕事です。放送作家を目指す方の多くは学校やスクールに通います。

放送作家に必要な知識やスキルが学べるのは、大学・専門学校・養成スクールなどです。自分に合った学校・スクールを選べるように、それぞれの特徴を知っておきましょう。

大学

大学には放送作家を専門とした学部はありません。しかし、マスコミ学やメディア学、語学、教養学、放送学などの学部であれば、放送作家に求められる知識やスキルを身に付けられます。

テレビ局など、就職先によっては4年制大学卒業を応募資格としているところもあるため、大学を卒業しておくと就職面で有利になるケースも珍しくありません。

専門学校

放送スタッフやテレビスタッフなどを育てる専門学校では、放送作家に必要な知識・スキルを基礎から実践まで幅広く学べます。大学よりも業界に沿った専門的な内容であることが期待できます。

また、多くの生徒を送り出してきた実績をもとに就職サポートが充実しているのも魅力です。テレビ業界へのインターンシップ制度を用意している専門学校も存在します。

養成スクール

放送作家の養成スクールでは放送作家育成に特化した授業が受けられますスクールによっては短期間のカリキュラムや夜間コースなどもあるので、働きながら放送作家を目指したい方に向いています。

現役の放送作家を講師として招いているスクールもあり、より実践で役立つ知識・スキルを身に付けやすいのも特徴です。

放送作家事務所に所属する

放送作家としてデビューする方法で代表的なのが放送作家事務所に所属することです。放送作家事務所には、自社で放送作家を抱えているところと、マネジメント契約を結ぶところがあります。

自社で放送作家を抱えている事務所で社員になれば、一般企業の会社員のような働き方や福利厚生が期待できます。一方で、マネジメント契約を結ぶ事務所の場合は、仕事をこなした分だけ報酬が得られる出来高制になっていることも珍しくありません。出来高制の場合、仕事がこなせないと無収入になるため注意が必要です。

十分な実績やキャリアを積んでいないと、所属するのが難しい放送作家事務所もあるので、応募資格をよく確認しましょう。

また、事務所で定期的に開催されるセミナーに足を運んだり、放送作家事務所が運営する養成スクールに通ったりするのもおすすめです。

フリーランスとして働く

放送作家はフリーランスとして働く人が多い職業です。とはいえ、学校やスクールを卒業したばかりで、実績の少ない人が放送作家を名乗っても仕事をもらえる可能性は低いです。

仕事がもらえなければ、無収入の状態が続きます。放送作家事務所に所属するなどして、ある程度の実績と信頼を積み重ね、人脈を作った後に独立するケースがほとんどです。

独立後に安定して案件を獲得できるとは限りません。会社員とは違い、福利厚生や賞与がなかったり、社会保険や雇用保険、厚生年金保険などに加入できなかったりすることも理解しておきましょう。

放送作家に向いてる人とは?

放送作家に向いている人の特徴は、以下の3つです。

・情報収集が得意

・発想力や文章力がある

・プレゼンテーション能力がある

放送作家は番組の企画を考える際に、最新の流行やグルメ情報、季節の行事などさまざまな情報をリサーチします。集めた情報によって企画のクオリティが左右されるため、情報収集能力は欠かせません。

視聴者を惹きつける企画を考える発想力や、わかりやすい企画書・台本を書くための文章力なども必要です。

なお、放送作家は企画会議に参加し、プロデューサーやディレクターなどの意見を取り入れながら企画を完成させていきます。そのため、自分の企画の魅力を伝えるためのプレゼンテーション能力も求められます。

放送作家の志望動機を紹介

放送作家の志望動機で重要なポイントは、ミーハーな気持ちだけではなく、覚悟をもって放送作家を目指していると伝えることです。

放送作家は番組のクオリティを左右する重要な仕事です。期限までに企画を練ったり撮影に立ち会ったりとハードな面もある仕事です。覚悟がないと長続きしにくいため、どれくらいの熱意をもっているかが大切です。

また、テレビやラジオが好きだという気持ちも大切なので、好きなテレビ番組をはじめ自分ならではのエピソードを書くようにしましょう。自分のアイディアを形にしたいなどを盛り込むのもおすすめです。

まとめ

放送作家になるのに必須となる資格や学歴はありません。しかし、文章力や情報収集能力など、さまざまな知識・スキルは求められます。そのため、学校やスクールで学んでから放送作家事務所に所属する流れが一般的です。

フリーランスとして働く人も多いですが、これといった実績や信用がないままフリーランスになっても仕事が得られず、無収入になる可能性があります。

フリーランスの放送作家として働きたいと考えている場合でも、まずは放送作家事務所に所属するなどして実績と信用を積む必要があります。