テレビ業界で活躍中のスタッフにインタビュー!【ドラマスタッフ編】

ドラマの助監督ってどんなことをしているの? テレビ制作を志望する人の中には、「将来ドラマの制作に携わってみたい!」という方もいるのではないでしょうか。ドラマはバラエティ番組と比べて作品本数が少ないため、それに比例してドラ...


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ドラマの助監督ってどんなことをしているの?

テレビ制作を志望する人の中には、「将来ドラマの制作に携わってみたい!」という方もいるのではないでしょうか。ドラマはバラエティ番組と比べて作品本数が少ないため、それに比例してドラマスタッフの数もバラエティと比べると少ないです。そのためドラマスタッフの門戸は狭く、制作会社や派遣会社に入社した場合でも何年かバラエティ番組で経験を積んだうえでドラマに配属されるパターンが多いです。
今回は実際にドラマで助監督やアシスタントプロデューサーとして働いている社員にインタビューしてみました。

スタッフプロフィール

ドラマ助監督・アシスタントプロデューサーのYさん(女性20代)
▼経歴
2017年入社
2年間バラエティ番組のADを担当したのち、2019年春からドラマの現場に。
助監督やアシスタントプロデューサーとして10本以上の作品に携わる

仕事内容

ドラマの助監督はチーフ・セカンド・サード・フォースに分かれていて、それぞれにやることが違います。例えばサード助監督は主に美術品担当で、新聞記事など実際の物を使えない場合は自分で記事の内容を考えて作ったり、名刺が必要であればデザインして作るし…あとは会社や商品、土地などの名前も考えます!
警察ものの作品では、殺人事件など取り扱うテーマがあまりイメージの良いものではないので、殺害現場の地名は県と市までは実際にあるものでも、それ以降の地名は絶対にその県にないものを一生懸命考えました!
とにかく雑務が多く、「頼まれたことをやる」のが仕事ですね。あとは監督がカット割りした台本をその日に撮るシーンだけまとめて、スケジュールと現場までの地図なども入れた「割本」というのを作ります!
撮影中は演者さんの呼び込みをしています。あとは、カメラのセッティングをするために代役として立ち位置に入る、「スタンドイン」も仕事です。
チーフ助監督は現場全体の仕切りセカンド助監督はエキストラの演技指導や衣装フォース助監督は各所から頼まれる雑務が多いです。AP(アシスタントプロデューサー)として関わった現場では、ドラマの撮影現場以外にもバラエティの番宣収録や編集所に立ち会ったり、公式SNSの更新をしたりしていました!撮影の合間に写真を撮らせてもらうのって、とても気を遣うので案外大変でした…(笑)

仕事のやりがい

バラエティ番組のADをやっていた時は、ディレクターに指示されたことをやるのが主な仕事だったんですけど、ドラマは「自分で考える」ことが多くて、それはドラマならではのやりがいかなと思います。「このお店はオープンしたての設定だから、グランドオープンのチラシを貼りたい」など、台本を読み込んで自分なりに考えたことを監督に伝えて、OKが出れば実際に劇中に反映されるのが嬉しかったです。

うれしかったこと

ドラマの撮影期間は4~5か月あるんですが、その期間を通して自分の成長を感じられるのが嬉しいです。あと、APはドラマの公式SNSを更新するので、視聴者の皆さんの反応をいつも嬉しく見ていました(笑)

仕事で心がけていること・信念

撮影前日に、イメージトレーニングをするようにしています。
各シーンで自分がしないといけないことをあらかじめ確認しておくだけで、かなりスムーズに動けるようになりました。

この会社を選んだ理由

昔から大好きなドラマに関わりたいという気持ちが強くあったので、ドラマをやっている会社だから選んだ、というのはあります。派遣会社でドラマの現場にもつながりを持っている会社って他に無かった気がします。

この会社で良かったこと

私がやりたかったのはドラマですが、その他にも色んな番組、ジャンルに繋がりを持っていること。まずはバラエティ番組に配属されたんですが、そこでの経験は今に活かされていると思います。その番組はバラエティの中でもハードな現場で、心身共に鍛えられました(笑)
あと、ドラマの助監督って編集はしないんですが、打ち上げの時にNGシーンをまとめたVTRを作ることになって…私はバラエティで編集の経験があったから重宝されました!

会社によってドラマに配属されるまでのステップが違うので、業界研究の時や面接のときなどに確認してみることをおすすめします!

将来の夢・目標

まだ、監督になるのかプロデューサーになるのか、どちらに向かっていくのか明確には決まっていないんですが、その分岐点になるのがセカンド助監督のポジションなのかなと思っています。
なので、第一目標はセカンドになること!あとは、恋愛もの、サスペンスなど、活躍されている方は皆さん自分の得意分野を持っているので、私も自分の得意分野を見つけていきたいなと思っています。

テレビ制作を目指す人に一言

小さな目標を立てて、それを1つ1つクリアしながら働いていくのが、長く続けていくコツかな思います。「ドラマの監督になる!」みたいな大きな目標ももちろん大事ですが、そこだけを目指して走るには長く苦しい道のりなので(笑)「次の収録はミスを減らそう」とか「前より良いリサーチ資料を作ろう」とか、なんでもいいので身近な目標を立てながら頑張ってください!

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ドラマはその人の人生に影響を与えることが多く、入社面接でも「このドラマを見てテレビ業界を目指しました!」「こんなドラマを作ってみたいと思って志望しました」という方がとても多いです。
ただ、テレビ制作に携わる人の中でもドラマに関われる人は意外と少なく、シンプルに言えばとても倍率の高い現場でもあります。
また、ドラマの現場はバラエティよりも大変といわれることが多いため、まずはバラエティ番組で経験を積んでからドラマへステップアップするルートをおすすめします。
ドラマ専門の制作会社は倍率が高いですが、弊社株式会社フォーミュレーションI.T.S.のような派遣会社からドラマ制作に行くことも可能ですので、色々な会社をリサーチしてみてください!