テレビ業界で活躍中のスタッフにインタビュー!【キー局デスクさん編】

テレビ局で働くには? メディア業界を志望する人の中には、「テレビ局で働きたい!」という方が多いのではないでしょうか。テレビ局で働くとなるとテレビ局へ就職するしかないのでは?と思う方も多いのですが、実はテレビ局員でなくても...


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テレビ局で働くには?

メディア業界を志望する人の中には、「テレビ局で働きたい!」という方が多いのではないでしょうか。テレビ局で働くとなるとテレビ局へ就職するしかないのでは?と思う方も多いのですが、実はテレビ局員でなくても、テレビ局で働くことは可能です。テレビ局の中には、制作会社や派遣会社のスタッフなど様々な人が働いています。今回は弊社フォーミュレーションI.T.S.の社員で、実際にテレビ局内で海外への番組販売を担当する部署で働いている女性にインタビューしてみました。

テレビ番組の海外への番組販売とは?

日本のテレビ番組が海外展開される最もスタンダードな方法は、海外の放送局や動画配信サービスなどへの「番組販売」です。
販売される番組は、字幕の挿入や部分的なカットといった最低限の編集を施したうえで、基本的にはほとんどそのままの形で放映されます。
また、「フォーマット販売」というのもあり、こちらは、番組のコンセプトや制作手法などに基づいて、番組の現地制作権を販売する海外展開の方法です。番組がより現地に受け入れられやすい形にリメイクされるのが特徴となっています。
輸出先としてはアジアが半数以上を占めて最も多く、北米・欧州・中南米が続きます。ジャンル別ではアニメが圧倒的な人気で、ついでドラマ・バラエティ・ドキュメンタリーが人気となっています。

テレビ局で働くスタッフにインタビュー

キー局内で働く20代女性

入社してからの経歴

2016年入社。
入社してから半年間は、某局の地上波ゴールデン帯のバラエティ番組を担当したのち、制作を離れてセカンドキャリアとして某局の海外番組販売を担当する部署に配属される。

仕事内容

日本テレビのドラマとバラエティを海外で放送するために、権利処理と再編集をする仕事をしています。たとえば権利上海外では使えない曲を使用していたり、東南アジアであれば宗教の問題で下ネタがNGだったりする場合があるので、そういった部分を再編集してもらうようディレクターさんに指示出しをします。現場の制作チームとやりとりする時に、現場の知識があるととてもスムーズに進むので、そういう点でAD時代の経験が今でも役立っているなと感じます。異動してからは、新しい学びも多く、ビジネス著作権検定を受けたりと、著作権に関する知識はかなり身に付きました。

今の仕事のやりがい

海外の人に日本のテレビ番組を見てもらえる、その一端を自分が担っているということが大きなやりがいです。自分が作ったものが海外に送られる時にはいつも「いってらっしゃい!」という気持ちで見送っています。

嬉しかったこと

海外で放送されるものなので、実際に放送されていることを見る機会は普段ないのですが、出張でトルコに行った時に、たまたま機内上映されていたのが自分の担当したバラエティ番組だったので、嬉しくて2回も見ちゃいました(笑)トルコ出張も、なかなか連れて行ってもらえるものではないのでとても貴重な経験でした。

この会社を選んだ理由

ジャンルを問わず色んな番組にパイプを持っている、選択肢の広さが一番の決め手でした。もし最初の現場が合わなかったらどうしよう…という不安な気持ちも正直あったので、合わなくても違う現場にいける道があるというのは安心感がありました。

この会社で良かったこと

もちろん初めはADがやりたくて入ったんですが、ADの先のキャリアを全く考えていなかったので、すぐにスランプに陥ってしまいました。他の会社だったらそこでテレビの仕事を辞めていたかもしれませんが、この会社にはセカンドキャリアという道があったので、今でもテレビに関わる仕事を続けられています。制作現場以外の選択肢があるのはこの会社の良さだと思います。

将来の夢・目標

「あなたがいないと回らない」と言われるくらいの働きができる人になりたいです。最近、バラエティ番組の海外番組販売がどんどん拡大してきているので、その流れにしっかりついていけるようにバリバリ仕事をこなしていけたらと思います。

テレビ制作を目指す人に一言

私はディレクターを目指して入社したのですが、たとえ最初に掲げていた目標を達成できなかったとしても、続けていれば、自分が思いもしなかったような選択肢が転がっていたりします。
テレビの仕事を通して○○がしたい、という○○の部分をブレずに持っていれば、関わり方は違ったとしても、そこに携われるチャンスは巡ってくると思います!

まとめ

今回は、テレビ局で働くスタッフへのインタビューをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
番組制作以外にも、テレビに関わるお仕事は沢山あります!弊社フォーミュレーションI.T.S.では、セカンドキャリアとしてテレビ局内の定時職(事務職)で働くスタッフもいます。AD経験をそのまま活かしながら落ち着いた定時での働き方ができるため、女性社員が結婚や出産などのライフイベントに合わせて選択する人が多いです。具体的には以下のような職種があります。

イベント事業・・・局主催のイベントの企画運営
広報・宣伝・・・新番組の宣伝、局主催イベントの宣伝、SNS運用、取材の立ち合い
権利処理・・・番組の二次利用(配信や再放送)の際の各所権利確認、他局・他企業からの依頼処理

このように、番組制作の現場を離れてもテレビに関わる仕事を続けることができます。
メディア業界を目指す人の中には、「ハードな働き方をずっと続けられるか心配」、「将来、結婚や出産などを考えると制作志望でいいのかな?」など不安に思う方も多いかもしれません。ですが、テレビ業界は制作以外にも様々な職種があり、働き方も全ての現場がハードなわけではありません。テレビ業界に興味のある方は、是非、今回の記事を参考に、一歩踏み出してみて頂ければ幸いです。