テレビカメラマンに女性はいるの?メリットやデメリットを紹介

重い機材を担ぎ長時間に及ぶ撮影も乗り切る、そんな体力勝負の一面もあるテレビカメラマン。テレビ番組を視聴していると、時折映るカメラマンが男性であることも多く見受けられます。しかし、「テレビカメラマンになりたい」「女性のテレビカメラマンはどれくらいいるのか知りたい」という女性の方もいるのではないでしょうか。 そこで今回は女性テレビカメラマンの割合や、女性がテレビカメラマンを目指すときに知っておきたいことなどについて解説します。


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テレビカメラマンの女性比はどれくらいか

テレビカメラマンの男女比に関する詳細なデータはありません。しかし、基本的に体力勝負のハードな仕事であるテレビカメラマンは男性が多く、女性の割合は低めです。とはいえ、女性テレビカメラマンの割合は増えてきています。

年齢層は20~30代と、若手の女性テレビカメラマンが活躍しているのが特徴です。ある程度年齢を重ねると、内勤などに部署異動する人が多い傾向にあります。

女性のカメラマンを目指す前に知っておきたいこと

テレビカメラマンは男性が多い仕事ではあるものの、女性のテレビカメラマンが増えています。とはいえ、女性がテレビカメラマンを目指すにあたって、事前に把握しておきたいことがあります。

ここでは女性のカメラマンのメリット・デメリットをご紹介します。テレビカメラマンとして活躍できそうか判断するための参考にしてみてください。

メリット

女性がテレビカメラマンとして働くことには、女性ならではのメリットがあります。

美容など女性の感性が必要となる撮影で必要とされ活躍できる

女性テレビカメラマンは女性的な感性が求められる現場で活躍できます。たとえば、美容やファッション、料理や雑貨などのジャンルの撮影では、女性目線で撮影してほしいとの希望から、女性テレビカメラマンが指名されるケースも珍しくありません。

妊娠・出産などに関わる撮影でも、出演者への配慮などから女性テレビカメラマンが求められることも考えられます。

また、女性限定のイベントなどの男性が立ち入れない場所での撮影も、女性テレビカメラマンであれば撮影できるので重宝されます。

子どもを撮影する際、女性カメラマンの場合だと子どもが緊張せずにうまくすすむこともある

子どもが出演する番組の撮影がスムーズに進みやすいことも女性テレビカメラマンのメリットです。女性がメインで育児をすることが珍しくない日本では、父親以外の男性とほとんど接したことがない子どもがいることも考えられます。また、小さな子どもは男性の表情が動きにくい、声が大きかったり低かったりする特徴を怖がることがあります。

そのため、男性テレビカメラマンによる撮影だと緊張したり泣いたりしてしまって、撮影がスムーズに進まないことがあるのです。

テレビカメラマンが女性であれば、子どもが比較的リラックスしやすいため、撮影がスムーズに進みやすくなります。

まだ男性が多い仕事のため、女性カメラマンは注目を集めやすい

昨今、女性のテレビカメラマンが増えてきたとはいえ、テレビカメラマンはまだまだ男性が圧倒的に多い仕事です。そのため、女性のテレビカメラマンは注目を集めやすくなります。

デメリット

女性的な感性を活かせる、仕事において優先されるなどのメリットがある女性テレビカメラマンですが、いくつかデメリットもあります。

重いカメラや機材を持ち運ぶため、体力的につらくなりやすい

テレビ番組の撮影では、重いカメラや機材を持ち運ぶ場面もあります。長時間撮影が続いたり、炎天下や極寒の環境で撮影したりすることもあるため多くの体力が必要です。

そのため、男性と比べて体力・筋力が少なめな女性だと、体力的につらくなる可能性も考えられます。

不規則な勤務時間が多いので、体調を崩しやすくなる

テレビ番組は日中に撮影が行われるとは限りません。夜遅くまで撮影が長引いたり、深夜や早朝にロケが入ったりすることもあります。

そのため、多くのテレビカメラマンは勤務時間が不規則です。食事や睡眠をとる時間も安定しないので、体調を崩してしまうことも珍しくありません。

また、重い機材を担いだり長時間カメラを固定したりするため、首のこりや肩こり、腰痛に悩まされるおそれもあります。片目でカメラをのぞくため、右目と左目の視力に差が出ることもあります。

結婚・出産を経験しながら続けるのは、ご家族の理解や協力が必要

女性テレビカメラマンは、結婚・出産後に仕事を続けにくいケースも可能性として考えられます。

前述のとおり、テレビカメラマンは勤務時間が不規則で体力的にもハードな仕事です。全国各地または海外のロケが入って何日も家を空けることもあるため、時間的・体力的に家庭と両立できなくなり、内勤に異動したり退職したりするケースも珍しくありません。

男女ともにいえることですが、結婚・出産を経験しながらテレビカメラマンとして働き続けるには家族の理解と協力が必要です。

テレビの女性カメラマンが増加している理由

時間的にも体力的にもハードなテレビカメラマンですが、昔と比べて女性テレビカメラマンは増加しています。

女性テレビカメラマンが増えた理由のひとつが機材の軽量化です。昨今の技術の進化により、テレビ番組の撮影で使われる機材は従来よりも軽くなっています。ロケでGoProやドローンなどを使うケースもあり、機材の持ち運びの負担が少なくなってきているのです。

また、女性テレビカメラマンが活躍できる機会が増えていることも女性テレビカメラマンが増えた理由です。

たとえば、出演者が女性や子どもなどの場合、女性テレビカメラマンが撮影した方が緊張しにくいので、クライアントから女性テレビカメラマンを指定されることがあります。

女性ならではの視点を求めて企画から任されることもあるため、テレビカメラマンとして活躍したいと考える女性が増えているのです。

女性がテレビカメラマンになるには?

テレビカメラマンになるために必須となる学歴や資格、免許などはありません。大学や高専の卒業後にテレビ局や番組制作会社、技術専門会社などに就職し、先輩から指導を受けつつ仕事を覚えていくのが一般的です。

地方のテレビ局の地元密着系番組などで、カメラアシスタント(カメアシ)のバイトを経て就職する人もいます。

ただし、キー局は高学歴の人材を求める傾向にあるため、4年制大学を卒業している人の方が有利です。4年制大学卒業が応募資格となっていることも多いので、志望先が決まっている場合は、応募資格をよく確認しておきましょう。

女性のテレビカメラマンの将来性

テレビカメラマンはハードな仕事ではあるものの、女性も活躍できる仕事です。機材も軽量化してきており、経験を積めばある程度アシスタントに仕事を任せられるようになるので、体力的な不安の解消にもつながります。

テレビカメラマンは厳しい世界ではありますが、プロ意識や目標をもって意欲的に取り組めば、長く活躍し続けることも可能です。身に付けた知識や技術を活かしてフリーランスになるなど、自由度の高い働き方を実現することもできます。

まとめ

まだまだ男性が多いテレビカメラマンですが、機材の軽量化や活躍できる機会の増加などによって、女性のテレビカメラマンも増えてきています。女性テレビカメラマンの人数が少ないことから、優先的に撮影や企画を任されることもあるので、やりがいをもって働けます。

身に付けた知識や技術を活かして転職したり、フリーランスになったりすることもできるので、女性テレビカメラマンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。