NHKへの就職難易度は高い?選考対策も紹介

テレビ局は学生からの人気が高い就職先のひとつです。なかでも、NHKに入局したい場合、就職難易度はどのくらいなのか気になる方は多いでしょう。今回は、NHKの就職難易度や過去の採用人数、面接試験対策などについて解説します。


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NHKの採用大学と採用人数

ここでは、採用大学と採用人数の実績をご紹介します。

NHKの採用大学

大学通信オンラインが実施した「2022年 企業ごとの大学別就職者数 NHK」によると、2022年のNHKの採用大学は以下の通りです。

大学名 採用人数
早稲田大学 30人
慶應義塾大学 22人
東京大学 13人
中央大学 9人
京都大学 7人

そのほか、以下の大学からも採用しています。

上智大学、立命館大学、東京外語大学、大阪大学、明治大学、北海道大学、筑波大学、一橋大学、横浜国立大学、名古屋大学、津田塾大学、電気通信大学、神戸大学、関西大学

2022年以外では、過去に以下の大学からも採用しています。

東北大学、東京工業大学、同志社大学、日本大学、法政大学、立命館大学、九州大学、広島大学、神戸大学

採用実績を確認すると、これまで全国の大学から幅広く採用していることが分かります。

出典:

2022年 企業ごとの大学別就職者数 NHK」(大学通信オンライン)

NHKの新卒採用・会社概要」(マイナビ2024)

NHKの採用人数

大学通信オンラインの「2022年 企業ごとの大学別就職者数 NHK」によると、2022年のNHKの合計採用人数は213名でした。

過去のデータを見ると、2020年は354名、2021年は312名となり、採用人数は年々減少傾向にあります。この状況が続くと、今後採用難易度がさらに高まることも考えられます。

NHKの就職難易度は高いといえる

東洋経済新聞「入社が難しい有名企業ランキング」トップ200社によると、NHKの就職難易度は61.3で、有名企業427社の中64位という結果となりました。そのため、NHKの就職難易度は、「高い」といえます。

学生からの就職希望が非常に多く就職は狭き門かもしれませんが、可能性はゼロではありません。対策や準備は入念に行い、他の学生との差別化を図ることが大切です。

出典:「入社が難しい有名企業ランキングトップ200社」(東洋経済新聞)

NHKの就職に学歴フィルターはある?

過去の採用実績を見ると、NHKに学歴フィルターはないと考えられます。理由としては、全国の国公立大学、私立大学から幅広く採用している実績があるためです。大学名だけで振るいにかけられることはないと考えて良いでしょう。

とはいえ、2022年の採用人数を見てみると、難関大学からの採用人数が多くなっています。採用人数から考えると、内定者全体の約14%が早稲田大学から採用されています。

明らかな学歴フィルターはないとはいえ、難関大学の学生がライバルになることを想定しておきましょう。

NHKの採用フローは?

選考を受ける職種や年度によって異なりますが、NHKの採用は基本的に以下の流れで進められます。

1.書類選考…エントリーシートによる書類選考を実施
2.一次試験…書類選考通過者を対象に、面接と適性検査をWEB上で実施
3.二次試験…一次試験合格者に、WEBで面接等を実施
4.三次試験…二次試験合格者に、対面で面接を実施
5.最終試験…三次試験合格者に、対面で面接を実施

上記フローからわかるように、面接は最低4回行われます。

過去に面接で質問された内容は、志望理由やNHKでやってみたいこと、好きなコンテンツなどが挙げられます。質問される可能性がある内容については入念な事前準備が必須です。

職種によっては面接回数が増える可能性もあるため、何回面接を受けても返答が揺らがず、一貫した主張ができるようにしっかり対策しましょう。

出典:NHK 新卒募集要項 採用プロセス

NHKの選考を通過するための対策

NHKに学歴フィルターはないとされますが、就職難易度は高いため、十分な対策が必要です。ここでは、NHKへの就職を目指す方が知っておきたい就職対策を紹介します。

なぜNHKに就職したいのかを明確にする

選考では、数あるテレビ局の中で、なぜNHKに入局したいのか、なぜ民放ではなくNHKでなければならないのかを伝えることが大切です。そのためには、NHKならではの特徴を抑え、自分のやりたいことと結びつけて明確に伝える必要があります。

NHKと民放との大きな違いは運営方法です。NHKは日本の放送法に基づく特殊法人です。NHKは他局のようにスポンサーからの広告収入ではなく視聴者からの受信料を中心に運営しています。

また、NHKは日本全国で地域別の放送を行っており、地元のニュースを提供する地域放送局もあります。地域ごとのニーズにもしっかり対応できる点も、NHKならではの特徴です。

NHKの特徴を踏まえて、入局後に挑戦したいことやビジョンを明確に伝えましょう。NHKでなければいけないという強い志望動機を伝えれば、熱意や意欲が伝わりやすくなります。他局との違いも交えつつアピールしましょう。。

NHKのインターンシップに参加する

インターンシップに参加することで仕事の理解をさらに深め、NHKで働く未来を具体的にイメージできるようになります。企業の仕事内容や職種への理解を深められるため、積極的に参加しましょう。

NHKのインターンシップには、以下の3つがあり、2つまで希望を出せます。

・全国コース
・地域コース
・デジタルコース

全国コースはさらに5つのコースに分かれており、ジャーナリスト、アナウンサー、コンテンツクリエイター、メディアエンジニア、メディアマネジメントの中から選ぶことができます。

インターンシップに参加すると職員に直接質問できる機会があり、仕事への理解を深めやすくなります。面接の際にはインターンシップで得た気づきもアピールできるので、選考を有利に進めるためにも積極的に参加しましょう。

ただし、インターンシップに参加するためには選考に通る必要があります。書類選考や面接に合格しなければならないため、希望すれば誰でも参加できるものではない点に注意が必要です。

出典:「NHKインターンシップ」(NHK)

OBOG訪問してアドバイスをもらう

OBOG訪問することで業界や企業知識を高めれば、志望者との差別化を図りやすくなります。実際に働いている職員や内定者と直接話すことで、ホームページや求人情報だけでは知り得ない仕事内容や社風などを教えてもらえます。訪問で得た情報や感じたことを志望動機に結びつけて面接時にアピールしましょう。

また、OBOGへの配慮も忘れてはいけません。訪問の時間は限られているため、企業研究をして聞きたいことをまとめてから訪問しましょう。質問事項は訪問の3日前〜前日までにメールを送ります。ホームページに書いてあるような、調べればすぐにわかる質問をすると相手に良い印象を持たれない場合もあります。下調べを丁寧に行い、実際に働いている方だからこそ聞きたい質問を準備しましょう。

まとめ

テレビ局は就職先として人気が高く、NHKの就職難易度も高いといえます。しかし、学歴フィルターはないと考えられるため、一流大学出身者でなければ採用されないわけではありません。選考の流れを理解し、インターンシップへ参加するなど、対策次第で入局を目指せます。

公共放送であるNHKの特徴を踏まえ、民放ではなくNHKでなければならない理由を明確に伝えるための事前準備が大切です。油断せず万全の対策を行った上で、選考に臨みましょう。