【ドラマ助監督のリアル】仕事はきつい?現場で大変なこと&乗り越え方を経験者が解説!

ドラマの助監督(演出部)は本当にきつい?リアルな現場感と大変な瞬間を助監督経験者が本音で解説!ハードなスケジュールや天候・体力との戦い、新人時代の壁から、一人で抱え込まない乗り越え方、エンドロールに名前が載る圧倒的な達成感まで、向いている人の特徴とあわせてお届けします。


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皆さんは、助監督の仕事についてどんなイメージを持っていますか?
志を持って目指している人、バラエティADと迷っている人、とりあえずいろんな職業をみている人など状況は様々。

しかし、皆さん共通して「助監督って大変そう」というイメージは必ずあると思います。私も同じでした。
正直、助監督をやっていると誰にでも、きつい時、苦しい時、逃げ出したい時は必ず訪れます
でも、それを乗り越えた瞬間の、自分の成長を感じた時と達成感は格別なんです。

本記事では「リアルな大変さ」「乗り越え方」を実際に助監督を経験した筆者が紹介していきます。

ドラマ助監督の仕事は正直きつい?リアルな現場感

ドラマの助監督の仕事はきついかと言われれば、正直きついです
皆さんが思っているよりも
“地味で大変”な仕事です。
しかし、
それは部分的なものであって、最初から最後までずっときついかというと、そうでは有りません
どんな仕事にも“繁忙期”があるように、助監督の仕事にも忙しさの波があります。
作品の内容次第で忙しさの差もそれぞれあるんです。

具体的な仕事内容については下記の記事を参考にしてみてください。
🔻【実はこんなことも!】サード助監督の仕事とは?ドラマ現場のリアルなお仕事内容を解説!
🔻ドラマの助監督ってどんなことをしているの?テレビ業界で活躍中のスタッフにインタビュー!
🔻意外と知らない人が多い!ドラマの助監督とテレビのADって何が違うの?

助監督が大変だと感じる瞬間3選

①スケジュールとプレッシャーとの戦い

助監督の仕事で中心となってくるのが、撮影に向けての準備業務です。
撮影するために必要な小道具や作り物、衣装などがないと撮影することはできません。

小道具であれば原稿作りから発注まで衣装であれば衣装合わせに向けての資料作りシーンごとの衣装割り振り資料など、これ以外にも準備するものはいくつもあります。

また、助監督は制作チームの中心である演出部のポジションです。
自分の担当する業務が遅れると、他部署への発注や相談が遅れてしまい、全体の遅れに繋がります。
そのため、チーム全体への気配りと、段取りを立てる計画性が求められます。
助監督は、撮影日を万全の状態で迎えないといけないというスケジュールとの戦いと、他部署への皺寄せを防がなければいけないプレッシャーが、常に付き纏います。

 

②体力的なハードさ(長時間・早朝・深夜)

ロケ撮影では、天気と太陽などの自然に影響されることが多くあります

私が体験したものをあげるならば、ある作品の“夜のバス停のシーン”の撮影です。
そのシーンは元々晴れの設定でしたが、撮影当日は土砂降り。
さらに4月の夕方から深夜にかけての撮影のため、気温は一桁代。
しかし、場所の使用条件の関係と一話の重要なファーストシーンだったため、撮影を決行。

機材やエキストラの人数、出演者、車など大掛かりな撮影のためフォローしなければいけない要素が多くあります。
雨の中、現場を走り回って、チーム全体で連携をとって、撮影が問題なく進行するように努めました。
そして、そのシーンの全ての撮影を終え、撤収する頃には白み始めていて、通勤するサラリーマン、通学する学生たちとすれ違いながら家路を辿りました。

このように、天気や気温との戦い長時間に及ぶ撮影現場のフォローなど、体力的にも気力的にもハードな状況に直面することもあるんです。

 

⑤新人時代の“わからないまま進む怖さ”

最初は誰しも、わからないことばかりです。
しかし、
制作現場には、研修期間や教育期間はありません毎日止めどなく動き続けます
先輩の助監督に教えてもらうタイミングや姿勢を意識しなければ、どんどん全体から置いていかれ、不安や恐怖心が膨らむ一方です。

わからなければ、わからないなりに能動的な動きを心がけ、他のスタッフとの関係構築を心がけてください。

それでも続けられる理由|乗り越え方と考え方

①先輩・チームとの関係性

これまで伝えてきたようにドラマの制作はチームで動いていきます
そして、演出部である助監督はその
中心です。中心にいる以上、責任が大きくなってきます。その上やることが多いです。
仕事をしていると行き詰まることがあるでしょう、その時は
絶対に一人で抱え込まないでください
チームで動いている以上、一人のミスが全体に影響を与えてしまいます
早めの相談は、チームに助けてもらうためのきっかけであり、ミスや事故を未然に防ぐために大切なことなんです。

 

②経験値がそのまま武器になる

ドラマの制作現場は、いろんな人が集まってチームを形成しています。
経験値やキャリアは、ベテランから若手・新人まで人それぞれ。
学べる環境としては、これ以上にない環境なんです。
経験値のあるプロデューサーや監督、先輩助監督の姿を間近で見る機会は現場ならではです。
その中で、技術や考え方を学び、実際にやってみて、失敗して次に活かす。最初はこの繰り返しです。
作品数、制作現場を経験した場数の数だけ自分の成長を感じられるんです。

 

③作品が完成したときの達成感

ここまでみてきて、体力的にも精神的にもきつい仕事であることのイメージができてしまっていると思います。その中で、なぜ仕事を続けられるのか不思議に思うはずです。

理由は一つです。自分の努力と想いが、形として残り続けるからです

皆さんは、ドラマや映画を見る時、エンドロールを見ますか?
助監督を少しでも気になっている人は、気にかけるはずです。
あそこに自分の名前が載ることを想像してください。
私は、エンドロールに名前が載るというのは、作品を完成させるために血と汗と涙を流した人だけが与えられる勲章だと考えています。

私が助監督として初めて参加した、ドラマの最終回のエンドロールに自分の名前が載った時、今までにない感動と達成感が溢れたことを忘れもしません。
そして、SNSでの視聴者からの反応は決して他人事ではなく、自分へのメッセージとして受け止め、賞賛の言葉を見た時の高揚感、友人や家族からの感想や励ましの言葉はモチベーションに繋がります。
さらに打ち上げでは、出演者、監督、スタッフ関係なくお互いの努力と功績を讃え合う素敵な時間が与えられるんです。

苦難の先には、楽しみ、感動が待っているんです。

助監督という仕事に向いている人の特徴

私が思う、助監督に向いている人の特徴は以下の5つです。

①意識的に人とコミュニケーションをとり、連携できる人
②トラブルに対して臨機応変に対応できる人
③体力管理ができ、精神を保てる人
④向上心、志、目標がはっきりしている人
⑤気配り・先読み心配りができる人

これは私が現場で接してきた先輩助監督、同期助監督たちのリスペクトできる部分からあげています。
自分に当てはまる部分、まだ欠けている部分それぞれあると思います。

まだ間に合います。得意を伸ばし、欠点を直すことを意識して生活してみてください。

まとめ|「きつい」だけでは語れない仕事

助監督の仕事は、きついことや大変なことがたくさんあります。
しかし、その分得られる経験値や夢のような空間、達成感は計り知れません。
かといって、全ての人におすすめできる職業ではないと考えています。向き不向きもはっきり分かれます。

この記事を読んで、自分が助監督という職業に適性があるのか、本当になりたい職業なのか、見極めてみてください。