企画会議で通るバラエティ企画の作り方:通る「ひと言」/落ちる企画の共通点【現役作家が解説!】

企画会議で即採用されるバラエティ企画の共通点とは?現役放送作家が通る「ひと言」10選と落ちる企画のNGパターンを徹底解説!プロデューサーや局の不安を先回りして消すノウハウから、「15文字のワンフレーズ+3行ルール」で伝える企画書テンプレートまで、アイデアを現実的な設計図に変えるコツをお届けします。


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テレビ番組やドラマを制作する際には必ずある「企画会議」

企画会議は番組製作スタッフと作家が中心となり企画書・企画案を持っていき話し合います。会議で通過する企画には、番組のコンセプトやターゲットが明確であることに加え、視聴者に伝わりやすい構成が求められます。今回は現役作家が実際に体験した企画会議の経験をもとに、通る…通りやすくなる企画の作り方を解説します。

まず結論|“企画はアイデア”じゃなく「設計図」

テレビ番組やドラマを制作する際、企画書は番組の方向性を示す設計図のような役割を持っています企画書は、番組制作スタッフや出演者が同じビジョンを持ち、番組作りを円滑に進めるために欠かせないものです。

特に、テレビ局が採用する企画は、リサーチを重ね、視聴者や消費者の興味を引く要素が整理されています。リサーチャーが集めた情報を基に、プロデューサーやディレクターが企画を作成し、企画会議で承認を得る流れになります。

会議で通過する企画には、番組のコンセプトやターゲットが明確であることに加え、視聴者に伝わりやすい構成が求められるでしょう。

 

リサーチャーのお仕事については下記記事も参考にしてみてください!

★Check!!➡【テレビ制作の裏側】調べもののプロ!リサーチャーのお仕事とは?

企画が通る“ひと言”10選(会議で刺さる言い方)

以下は企画会議や企画書に書いてアピールしたい文言です。
基本的には制作側目線視聴者目線の意見を発言、書くことが大事です。

「演者の強みが出る構造です」
「視聴者にわかりやすいシンプルなルールです」
「初見でもルールが3秒でわかる」
「毎週フォーマット化できます」
「ネタの尽きない番組です」
「○○が流行っている今だから出来る番組です」
「最近の若い世代は縦型動画を見ることが多いです」
「視聴者も一緒になって楽しめる番組です」
「流行に流されない番組です」
「○○×△△を組み合わせた既存番組にない組み合わせです」

なぜ刺さるのか(P/局/演者の不安を消している)

挙げた言葉はテレビ番組を作る際に直面する不安要素をカバーするようにしています。
番組を制作するのに必要な予算、レギュラー化した際にネタが尽きないか、視聴者が置いてけぼりにならないか…などなど。こういった不安要素を先回りしてつぶしておくことでスムーズに企画の実現化へ一歩進みやすくなります。

落ちる企画の共通点(ありがちNG)

以下の要素がある企画は通らない印象です。

・面白いけど“番組の顔”にならない
・画が弱い/編集で救えない
・ルール説明が長い=初見離脱
・競合番組と差別化できない
・権利・安全・段取りが重い(成立コストが高い)

テレビが取り上げるネタは、番組やコーナーごとにいくつもあります。一概に「このネタなら必ず取り上げられる」とは言えません。しかし「取り上げにくい」というネタはあります。テレビの場合、はっきりしていて分かりやすい。簡単に言うと「視聴率をとらなそうなもの」です。具体的には例に挙げたものです。ところが、これだけを満たせば十分かというとそうでもない。あくまでテレビで扱う題材として最低限クリアすべき条件に過ぎず、他にもクリアしたい問題があります。それが、「取材に手間ヒマがかからない」「取材者(ディレクター)の視点を持つ」「コミュニケーション・コストが低い」です。ここまでに挙げたポイントについて、企画書に落とし込めるように考えていきたいです。

現役作家の「企画の芯」作りテンプレ

以下の項目は企画を考える際に大事にしていることです。

①ワンフレーズ(15文字)
②ルール(3行)
⇒ワンフレーズ、つまり「ひと言で見える」企画をつくることを心がけています。
よく言われるのが3行で説明できる番組がいい番組と言われます。
3行で「誰がどこで何をして何を楽しむ」番組なのかを説明することが求められます。
長い説明を要する企画では結局、視聴者も楽しむことができない番組になるのです。

③見どころ(“瞬間”で3つ)
⇒企画のどこが番組の顔(楽しむところ)になるのか見どころも説明します。

④演者メリット(誰が輝く?)
⇒ただただ人気の芸人をMCや出演者にするのではなく採用した理由も説明する必要があります。その芸人を入れた理由、輝く要素を入れることを意識しています。

⑤尺と展開(起承転結)
⇒展開例も書くことで制作側が想像しやすくなります。
さまざまな展開を書くことでいろいろな楽しみ方もできるとアピールします。

⑥リスク(権利・安全・炎上)と回避策
⇒滅茶苦茶な企画書を書いても実現性が無いため、権利問題が通りそう、SNSで炎上しないような企画を書くことも心がけています。

会議で勝つ“企画書”の型

タイトル案:強い言葉×わかりやすさ

番組のタイトルを考える際には耳心地の良い言葉や、タイトルだけでどのような番組かをわかるようなタイトルをつけています。

私は口に出して言いたくなるような、ダジャレみたいなタイトルやシンプルで強い言葉を使うことが多いです。

画の参考:写真/構図/テロップ想定

企画書には番組を制作する際に想像しやすいように展開案をイメージ画像を使って挿入します。最近はAIでの画像生成を用いてよりイメージをはっきりさせた画像を作りやすくなっています。

想定コメント例(演者に言わせたい言葉)

先ほどの展開案のイメージ画像と同じですが、演者が言いそうな言葉、絡みも想定して書くこともあります。

最後の一押し|通る企画は「断られない理由」が書いてある

通る企画は現実性のある企画だと思います。面白い要素はもちろんですが、断られない理由が大事です。スポンサーや制作側の懸念点を先回りして潰すことで「面白く現実性のある不安要素が少ない番組」が出来るのだと思います。

まとめ

いかがだったでしょうか。
今回は現役作家目線で通りやすいバラエティ企画の作り方を解説しました。
通りやすい企画を作るためにはシンプルでわかりやすく不安要素の少ない企画を考える必要があると思います。
作家は面白い企画書を考えられることで番組に入ることができ次の仕事に繋がります。正直、企画は何度も落とされますが出し続けることが大事です。
まずは今回挙げたポイントをもとに様々なジャンルの番組の企画書・企画案を何個も考えられることから始めましょう。