フジテレビの平均年収はどのくらい?就職・転職の難易度・対策についても解説

フジテレビのようなテレビ局への就職・転職を検討している方にとって、気になることのひとつが従業員の平均年収ではないでしょうか。また、就職・転職の難易度も気になるところでしょう。 本記事ではフジテレビで働く社員の平均年収と、就職や転職の難易度、対策についてご紹介します。


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フジテレビの平均年収は1304万円

「Yahoo!しごとカタログ」の統計によると、フジテレビの正社員の平均年収は1304万円です。(回答者数245人、平均年齢39.8歳、2023年11月24日時点)

放送業界全体の平均年収は751万円ですので、放送業界の中でフジテレビは比較的高水準にあるといえるでしょう。

20代の平均年収については636万円、初年度の年収は356万円前後(推定値)となっています。(新卒採用の募集要項にある「参考月給」をもとに算出)

出典:
株式会社フジテレビジョン」(Yahoo!しごとカタログ)
2025年度入社新卒採用 募集要項」(株式会社フジテレビジョン)

ほかのキー局とフジテレビの平均年収の比較

放送業界のなかでは平均年収が比較的高めのフジテレビですが、ほかの民放キー局と比較した場合はどうなのでしょうか?

民放キー局の平均年収はおおむね1000万円を超えています。つまり、フジテレビに限らず、キー局であれば平均年収は比較的高水準ということです。

民法キー局各社の平均年収を、それぞれの有価証券報告書の数値を基にご紹介します。

平均年収 平均年齢 平均勤続年数
フジテレビ 15,800,000円 49.1歳 17.9年
TBS 14,596,000円 47.2歳 19.7年
テレビ朝日 14,743,000円 43.9歳 18.6年
テレビ東京 15,222,616円 49.0歳 23.4年
日本テレビ 13,584,797円 48.2歳 16.3年

(2023年3月31日現在)

この表からわかるのは、2023年3月31日時点においては、フジテレビの平均年収はほかの民放キー局の平均年収よりも高い水準にあるということです。

とはいえ、あくまでも2023年3月31日時点の状況です。ほかのキー局よりも高い年収が期待できるからという理由でフジテレビへの入社を決めてしまうと、入社時点では状況が変わっている可能性があるので、参考程度にご覧ください。

フジテレビで募集している職種

フジテレビの新卒採用で募集している職種にはどんなものがあるのでしょうか。

株式会社フジテレビジョンの「2025年度入社新卒採用 募集要項」を参考に、募集している職種についてご紹介します。

出典:「2025年度入社新卒採用 募集要項」(株式会社フジテレビジョン)

①総合職

番組の企画や制作をメインに放送事業全般にかかわる業務を行う職種です。例えば、ネット配信やゲーム事業、VR事業、映画、アニメ制作、イベント、国際開発関連事業などにも携わります。

主な仕事内容は、ドラマや映画、アニメ、バラエティ番組の企画・制作、報道・情報・スポーツ番組のディレクターやプロデューサー、記者、営業、コーポレート職などです。

②技術職(放送エンジニア/ITエンジニア)

テレビ局での技術系業務に従事する専門職種です。主な仕事内容は、制作技術、放送技術、IT、技術戦略などで、具体的には以下のような業務を行います。

・制作技術:カメラ、音声、照明、VEなど番組制作に関係する業務
・放送技術:回線、送出マスター、送信に関わる業務
・IT:配信インフラ、放送連動WEBシステム、データ放送、社内システムに関係する業務
・技術戦略:放送技術や制作技術、ITに関する新技術の研究開発など

③アナウンサー職

番組内のアナウンスに関わる業務を行います。具体的な仕事内容としては、キャスター、番組MC、取材、リポート、スポーツ実況、ナレーションなどがあります。

フジテレビへの就職・転職を成功させるためにできること

実は、フジテレビは就職・転職の難易度が高いことで有名です。2022年発表の「入社が難しい有名企業ランキング」でフジテレビは32位にランクインしていますから、フジテレビへの就職・転職は狭き門といえるでしょう。

ほかの民法キー局については、テレビ朝日がランキング18位、日本テレビ放送網が34位、テレビ東京が54位、TBSテレビが83位となっています。つまり、フジテレビだけでなく、民法キー局への就職・転職は全体として難易度が高いということです。

とはいえ、フジテレビへ就職・転職したいと考えている方もいるでしょう。

では、フジテレビへの就職、または転職を成功させるにはどんなことが必要なのでしょうか。成功させるためにやるべきことを3つ解説していきます。

出典:「『入社が難しい有名企業ランキング』トップ200社」(東洋経済新聞)

業界知識や企業文化への理解を深める

まずはフジテレビや放送業界全体の業務内容や動向に対する理解を深めましょう。

入社面接では「なぜフジテレビを選んだのか」「どんな番組を使ってみたいか」などの質問が予想されます。これらの質問にスムーズかつ的確に的確に答えるには、フジテレビについてはもちろん、放送業界全体についての知識をもっておくことが欠かせません。

加えて、放送業界は専門知識や技術が求められる場面が多く、テレビ局での仕事もディレクション・プロデュース・アナウンス・技術などさまざまです。どのような業務内容があるのか把握し、自分が希望する職種で必要となるスキル・知識を身につけておくことで、ほかの志望者との差別化を図れるでしょう。

テレビ業界については、近年では動画配信サービスやSNSの浸透により、若い世代を中心にテレビ離れが進んでいる現状があります。このままだと、さらなるテレビ離れが加速すると考えられるため、若い世代をターゲットとした番組制作に力を入れているテレビ局が多いです。

テレビ業界の現状を理解し、業界が抱える課題を打破するためのアイデアを出せるように準備しておくと、テレビ業界の動向についてよく考えていることを評価してもらえるでしょう。その際に、ただの理想論を伝えるのではなく、現実的に取り組めそうな提案を出せるようにしておくのがおすすめです。

面接においては、採用ミスマッチを避けるため、フジテレビと就職・転職希望者との相性を確認する質問もされると考えられます。フジテレビの企業文化を理解し、それに合った対策をしておきましょう。

面接官に「この人はフジテレビの企業文化にマッチする」と思わせることができると、就職・転職の成功率を上げることができます。

テレビ局への就職活動を成功させるための準備については、こちらの記事もご覧ください。
テレビ局の就職難易度は高い!その理由とやっておきたい対策を解説

テレビ局でのアルバイトを経験する

フジテレビへの就職・転職を考える前に、実際にテレビ局でのアルバイトを経験しておくのもおすすめです。

アルバイトとして採用されると、テレビ局での番組制作に関わることができます。番組制作に必要なプロセスや業務全般についてある程度把握できるため、選考時にアルバイトの経験から学んだことをアピールできるでしょう。

アルバイトの求人は多くはないものの、大学生アルバイトを募集するテレビ局もあります。既存の学生スタッフが卒業する年度末近くに求人が出る場合があるので、チェックしておくと良いでしょう。

テレビ局でのアルバイト募集のほかに、番組制作会社にてアルバイト求人が出ていることもあります。番組制作会社に採用された場合でも、テレビ局の番組制作に関われることが多いので、番組制作会社のアルバイト募集情報も探してみるのをおすすめします。

アルバイトと聞くと楽なイメージをもつ方もいるかもしれませんが、テレビ局でのアルバイトは収録時間が延びることもあり、拘束時間は長めです。撮影が深夜や早朝のこともありますし、大きな機材や道具を運ばなければならないこともあるなど、体力が求められる点も踏まえましょう。

テレビ局が主催するインターンやセミナーに参加する

テレビ局主催のイベントに参加することで、選考前から熱意をアピールできます。フジテレビであれば、学生向けにインターンシップとセミナーを開催しているので、応募すると良いでしょう。

ただし、テレビ局のインターンは希望すれば誰でも参加できるわけではなく、エントリーして選考に通過する必要があります。

テレビ局のインターンについて、詳細はこちらの記事をご覧ください。
テレビ局のインターンとは?参加メリットや選考通過のコツなどを解説

番組制作会社で働く選択肢もある

フジテレビの就職・転職は難易度が高く、面接対策をしっかりと行っても、採用されるのはごく一部なのが実情です。

テレビ番組制作に携わる仕事がしたいのであれば、「番組制作会社」に正社員として入社することも検討してみましょう。多くのテレビ局は番組制作会社と連携して番組を制作しているので、番組制作会社で働けば番組制作に携わることができます。

また、テレビ番組やCM制作などに特化した人材派遣会社に就職して、テレビ局で働くという方法もあります。

テレビ局に就職できなかったとしても、番組制作に関わる仕事に就く方法はあるので、諦めずにほかの方法も検討してみてください。

まとめ

フジテレビの平均年収は1304万円と、放送業界全体の年収のなかでも高水準ですが、「入社が難しい有名企業ランキング」では32位になっており就職や転職の難易度は高いといえます。

フジテレビへの就職・転職を考えている方は、本記事を参考に対策を講じてみましょう。とはいえ、難しい場合は番組制作会社に就職するなど、別の働き方を考えてみることをおすすめします。