テレビ業界・ADを目指すなら必見!面接で【よくある質問】大公開!

面接での「質問タイム」みんなどんなことを聞いてるの? テレビ業界に限らずどんな業界でも、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いと思います。筆者も面接官をする中で、これまで何百人もの就活生から質問を受け...


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面接での「質問タイム」みんなどんなことを聞いてるの?

テレビ業界に限らずどんな業界でも、面接の最後に「何か質問はありますか?」と聞かれることが多いと思います。筆者も面接官をする中で、これまで何百人もの就活生から質問を受けてきました。今回はそんな筆者が就活生から受けた質問の中から「よく聞かれる質問」をその回答とともにいくつか紹介したいと思います!

就職前、学生のうちにやっておいた方がいいことは?

よくある質問ランキングを作ったら堂々の1位なのがこの質問です。テレビ業界はやはり技術職のイメージが強いのか、編集ソフトや専門用語の勉強など事前にやっておかなくてはいけないのでは?と不安になる学生さんが多いです。
そんなとき、面接官としていつもお答えしているのは、、、

①:見識・見聞をひろげる
テレビ業界は様々なジャンルの情報を扱うので、広く浅く色々なことに興味を持っておくことが後々に生きてきます。
例えば、プロ野球には詳しいけれど他のスポーツはさっぱり、、、という場合にはせめてJリーグのチームだけでも知っておくとか、お笑いは好きだけどアイドルはよくわからない、、、という場合には大型音楽番組に出ているアイドルグループとそのセンターのメンバーだけでも知っておくなど、浅くてもいいのでどんなジャンルにも少しは話ができるくらいにはなっておくといいでしょう。
また、話題になった、なっている映画や海外ドラマなどを見ておくのもいいですね。

➁:作り手目線でテレビを見る
今までは視聴者側としてテレビを見ていたと思いますが、これから作り手側にまわるのであればその練習として「テロップ」に注目して見てみたり「エンドロール・スタッフロール」を最後まで見てみたりするといいかもしれません。
テロップと一言で言っても演者さんのしゃべっていることを文字にした【コメントテロップ】や画面の右上などにそのVTRのみどころを簡潔に紹介している【サイドテロップ】、お店の情報や商品の情報を載せた【情報テロップ】など様々な種類があります。
テロップというのはディレクターがそのフォント、色、大きさ、出すタイミングなど実は細かくこだわって作っているので各番組で見比べてみるととても勉強になると思います。また、番組の最後に流れるエンドロールにはその番組に関わったスタッフや会社が載っているので、自分が好きな番組が実は同じ演出家やプロデューサー、制作会社が関わっていたり、今まで知らなかった会社や役職を知ることもできます。

③:旅行に行く
社会人になると学生時代のように長期の休みはなくなるので、国内や国外で今まで行ったことのない土地に行っておくことをおすすめします。ADになるとロケで色々な県や、時には海外に行く機会があるとは思いますが、一度行ったことのあるところであればその土地への行き方や名産、おすすめスポットなどの情報がロケの際に生かせます。また海外旅行は貴重な経験になる事はもちろんのこと、パスポートを作っておけば海外ロケが決まった際にもすぐに参加することができるので、そのような点でもおすすめです。(パスポートは申請から発行までに1~2週間かかることも…)

番外編:運転免許を取る
ADの仕事として運転することは基本的にありませんが、③と同じ理由で社会人になると自動車教習所に通う時間はありません。もし社会人になってから免許を取ろうと思っている方は、時間に余裕のある学生のうちに取得しておくことをおすすめします。

どんなADが評価されていますか?

①:挨拶、返事などがきちんとできる
どの業界でも共通して言えることですが、まず「挨拶」がきちんとできることが大事です。テレビ業界は特に、出社時間や退社時間が明確に決まっていない現場がほとんどなので、出退勤時のあいさつでコミュニケーションをとることがとても大切になってきます。また、先輩ADやディレクターさんに呼ばれたときにはっきりと「返事」をして指示を聞きに行くことも大事です。これは意外となかなかできる人が少ないので、きちんと返事が出来るだけで「できるAD」と思ってもらえるでしょう。

➁:レスの速さ
スタッフ同士の連絡はLINEや電話がメインとなっており、特にADの間は先輩ADやディレクターさんからとても細かい連絡がこまめに来ることが多いです。そんな時、LINEの返信や電話の折り返しをすぐにできるADさんはとても評価されます。実際に現場で評価されているADさんで「電話は基本的にワンコールで出ます!」という方もいました。

③:声の大きさ
バラエティ番組のADさんであれば特に、スタジオ収録の際や街中でのロケの際「こちらに移動してください!」「〇分から収録再開します!」など大きな声で現場全体に指示を出さなければいけない場面が多くあります。性格上、小さな声の方もいるとは思いますが、いざという時に大きな声で指示が出せるように練習しておくといいかもしれませんね。

④:どんな仕事でも嫌な顔をせずに一度引き受ける
ADさんはディレクターさんから無茶な指示や大量の作業を頼まれることが多々あります。自分も疲れていたり忙しかったりするとついつい顔に出てしまいますが、そこはぐっとこらえて「了解です!」と引き受けましょう。
例えばディレクターさんに「赤坂にある公園で明日ドローン飛ばしたいなあ」と言われたとします。公園の使用許可とドローンの飛行許可を翌日までに取ることはほとんど不可能ですが「了解です!確認してみます!」と一旦引き受けたのち、「すみません…確認してみたのですが、急だったのでどこからも許可がもらえなくてだめでした…」となればディレクターさんも「やっぱりそうだよね〜、ありがとう、じゃあ大丈夫」と引き下がってくれます。ディレクターさんは自分でもダメだと思っていても「ひょっとしたらいけることもあるかも…!?」という一縷の望みをかけてADさんに仕事を頼むことがあります。
もちろん、時と場合によっては正直に「すみません…今やらなきゃいけない作業が多くて難しいです…」と相談することも大事です。

⑤:技術さんや他部署・他番組のスタッフとも仲がいい
ADさんが一緒に仕事をするのはディレクターやプロデューサーだけではありません。ロケの際はカメラマン、音声さん、照明さん、ドライバーさん、収録の際もカメラマンはもちろん大道具さん、小道具さん、衣装さん、メイクさんなど、連携を取らないといけないひとは大勢います。そんな時に技術さんや衣装・メイクさんとも普段からコミュニケーションをとって仲良くしているADさんは、急なお願いや無理な変更点も受けてもらいやすく仕事がスムーズに進みます。

ディレクターになれるひとはどんな人?どんなことができる人?

ADからディレクターに上がるには年数や経験値ももちろん必要ですが、その他の要素や運、タイミングなども関わってきます。
例えばディレクターになるのに必要な経験値は、普段から仕事に積極的なADさんに優先的にチャンスが回ってきます。普段からディレクターになりたいアピールをしていれば、「次のPR動画をあの子に任せてみようか」「あの小規模なロケだったらひとりでやらせてみようか」などと声をかけてもらいやすくなります。その結果、ロケ仕切りや編集作業の経験値を他のADより早く積むことができてディレクターへの道も近くなります。
大きい仕事、地味な仕事関係なく「私がやります!」と積極的にアピールしていきましょう。

ADからディレクターになるまで何年かかる?ディレクターになる基準、タイミングは?

基本的に、情報番組だと3年バラエティ番組だと5年かかるといわれています。ただし、ディレクターになるのに試験や面接などがあるわけではなく、最初はADもやりながら少しずつディレクターの仕事を兼任で任されるようになり、最終的に完全なひとり立ちとなります。
なので、AD業務もやりながら特番で単発のディレクターデビューをするというケースも比較的メジャーです。その場合はバラエティでも早い人で2〜3年でディレクターの肩書がつくこともあります。

学生時代にやってて役に立ったことはありますか?

基本的に言えるのは、学生時代に頑張っていた部活やアルバイトは必ず役に立ちます。テニス部だった人がADになってテニスをすることはありませんが、テニス経験者の人とは共通の話題で仲良くなれますし、番組でテニスに関連する内容を扱うこともあります。接客のアルバイトをしていた人はリサーチなどの電話対応や取材先の人への対応に生かせますし、飲食店で料理をしていた人は小道具の料理を作る際に活躍できます。
また、実務的なところでいうと、ADさんはデスク作業が意外と多いので「エクセル」「ワード」で基本的な資料が作れたりタイピングを難なくこなせるようになっておくと仕事の効率が上がります!

まとめ

いかがでしたでしょうか?面接官をしていると就活生の方々から様々な質問を受けますが、そのほとんどが今回挙げたものになります。
今回紹介したような不安や疑問を持っている方は、大多数が同じ気持ちなのでどうか安心してください。
この記事を参考に、これから面接を受ける各社の返答の違いなどで会社の特色を比較してみてもいいかもしれませんね。