【就活対策】テレビ業界のインターンシップ解説!どんな内容?対策は?

テレビ業界のインターンシップは人気が集中しやすい 一般的な企業・職種とは違い、エンタメ色の強いテレビ業界のインターンシップは、「一度体験してみたい!」「昨今は映像制作の技術を持つ人材の需要が高いから、興味がある」という学...


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テレビ業界のインターンシップは人気が集中しやすい

一般的な企業・職種とは違い、エンタメ色の強いテレビ業界のインターンシップは、「一度体験してみたい!」「昨今は映像制作の技術を持つ人材の需要が高いから、興味がある」という学生さんが多いという状況も相まって、人気の高いインターンシップとなっています。

企業によっては、インターンシップに参加するための選考を設けているところもあります。

今回はそんなテレビ業界のインターンシップの概要や対策、開催している企業について解説していきます!

テレビ業界でインターンシップをおこなう主な企業一覧と特徴

テレビ業界では、インターンシップをおこなう企業が多く存在しています。 

主に【テレビ局】【(映像)制作会社】【派遣会社】といった企業で開催されているケースが多く、インターンシップの内容は『AD(アシスタントディレクター)になりたい人向け』のプログラムで組まれている傾向があります。

 

なので、上記3社に該当する企業のインターンシップへ参加する際は、

番組の企画を考えたり、「こんなロケをしたいから協力して!」と演者やカメラマン、音声、ヘアメイク、美術などに指示を出している、番組制作の中枢を担う役職の目線で勉強をするんだ!と心得ておきましょう!

 

同じテレビ業界でもカメラマンやヘアメイクなどは別会社へ委託しているケースが多いので、例えば「テレビ インターンシップ」で検索をしてもなかなか出てこないかと思います。

このような職種のインターンシップを希望する場合は、「カメラマン」「ヘアメイク」と検索するのが良いでしょう!

 

ここからは、各企業のジャンル別で具体的な企業紹介や、インターンシップの概要を解説します。

【テレビ局】 

テレビ局に属する主な企業は、以下の3種類です。

①キー局と呼ばれる『日本テレビ』や『テレビ朝日』、『TBS』、『フジテレビ』、『テレビ東京』

②準キー局と呼ばれる『読売テレビ』や『朝日放送』、『毎日放送』、『関西テレビ』、『テレビ大阪』、『中京テレビ』、『名古屋テレビ』、『中部日本放送』、『東海テレビ』、『テレビ愛知』

③地方局と呼ばれる『北海道テレビ』や『テレビ神奈川』『チューリップテレビ』『琉球放送』など、こちらはキー局と準キー局以外の全てを指すので、多くの局が該当します。

※日本放送協会(NHK)を除く。

 

これらの企業ごとに、インターンシップが開催されています。

インターンシップの内容は『番組制作』にまつわるものがほとんどです。 特にキー局は参加倍率が非常に高く、どの局でも何次にも及ぶ選考が行われているほどです。

その人気を支えているのは、やはり人気番組を手掛ける現役社員のサポートやフィードバック付きでおこなう番組の企画を考案するワークや、局内の見学などを盛り込んだ貴重な体験プログラムです。普段は見ることができない側面から大企業を見ることができる、特別な体験となっています。 

また、大手のテレビ局に限っては『アナウンサー部門』や『記者(報道)部門』の専用インターンシップを別途おこなっている場合もあり、これらも各職種に特化した体験内容となっています。 インターンシップのエントリーは、テレビ局の公式HPやリクナビ、マイナビといった求人サイトで募集を行っているケースが多いです。 

 

【制作会社】

 映像制作会社は、テレビ局から番組制作を委託されている性質上、テレビ局付近に集中しています。主に東京23区内や大阪に拠点を置いている企業が多いです。

東京で多くの地上波番組を制作している主な制作会社は、『IVSテレビ』、『極東電視台』、『アクロ』、『ザ・ワークス』、『太陽カンパニー』、『ザイオン』、『花組』などが挙げられます。

また、キー局の系列である『アックスオン(日本テレビ系列)』や『テレビ朝日映像(テレビ朝日系列。通称VIVIA)』、『TBSスパークル(TBS系列)』、『共同テレビジョン(フジテレビ系列)』、『テレビ東京制作(テレビ東京系列。通称PROTEX)』といった映像制作会社も存在します。 

キー局の系列制作会社では、もちろん系列局の番組を多く手掛けていますが、企業によっては系列局以外の局の番組も制作しています。

 

また、どの制作会社にも得意な番組ジャンルや傾向があるので、まずは制作会社の公式サイト内にある『番組制作実績ページ』から、

「ここは事務所の垣根を越えて、様々な芸人さんを集めるような番組を多く制作している」

「○○系列の女性アイドルの、レギュラー番組やライブDVDの映像を制作しているな」

「バラエティ番組の中でも、リサーチが凝っている番組が多い」

「日本テレビのバラエティが、制作番組全体の半分以上を占めている」などと、分析してみるのをおすすめします! 

会社の特色を理解したうえでインターンシップに参加すると、より企業や業界への理解が深まります。 

さらに企業によっては、テレビ以外の映像(サブスクリプション配信系の番組やWeb番組、YouTube、企業映像など)の制作を行っている場合もあるので、業界が成熟しているテレビ制作の現場で力を付けた後に、自身がこのような番組を担当することになるかもしれません。

将来的にテレビ以外の映像制作も視野に入れている方は、制作会社のインターンシップや採用にエントリーすることを強くおすすめします。 

 

インターンシップの内容は、こちらも番組制作にまつわるようなものがほとんどです。例えば、「番組企画考案」や「番組制作業務の一部が体験できる」などがあります。 

インターンシップのエントリーは、制作会社の公式HPや、リクナビやマイナビといった求人サイトから募集を行っているケースが多いです。 

 

 

【派遣会社】 

テレビ業界に人材を供給している派遣会社は多く存在しますが、その中でもメディア業界に特化した企業を選ぶのが良いでしょう。 

主な企業は、『フォーミュレーションI.T.S.』『クリーク・アンド・リバー社』『E&W』『キールスタッフィング』などがあります。 

インターンシップの内容は、こちらも番組制作にまつわるようなものがほとんどです。

例えば、「自分がADになったと仮定してロケの動きを考えるワーク」や「番組企画考案」、「番組制作業務の一部が体験できる」、「業界人が現場のあれこれを伝える」のようなものが多いです。

特徴としては、インターンシップの他に「1dayお仕事体験」のようなプログラムも多いので、サクッとテレビ業界に関して学ぶのに向いています。 

 

また、派遣会社だからといってすべての企業の雇用形態が『契約社員』というわけではありません。 例えば『フォーミュレーションI.T.S.』では、社員を正社員として雇用し、それぞれの人材に合った番組制作の現場へマッチングさせています。

さらに、そのまま派遣先へ移籍をするケースもあるので「まずはテレビ業界で働いてから、業界へ腰を据えるか決めることができる」のが1番のメリットです。 

インターンシップのエントリーは、リクナビやマイナビといった求人サイトで募集を行っているケースが多いです。 

【フォーミュレーションI.T.S.のインターンシップはこちら】

採用情報

 

企業によってはテレビ以外の映像(サブスクリプション配信系の番組やWeb番組、YouTubeなど)の制作をしていたり、このような制作現場への派遣を行っていたりする場合もあるので、将来的にこのような映像制作を希望する方は、派遣会社のインターンシップや採用にエントリーすることをおすすめします。

インターンシップで注意するべきポイントは?どんな振る舞いが望ましい?

まずは、テレビ業界のインターンシップへ参加するにあたり、注意して見ておくべきポイントをご紹介します。

 ①募集人数 「募集人数が少ない場合が多いので注意!」 

特にテレビ局と制作会社のインターンシップ(対面)では、1回の募集人数が5~15名ほどと少人数のため、なかなか参加の機会に恵まれないという方もいらっしゃいます。

一方で、リモート開催の場合は大人数を受け入れやすいので、少人数の対面インターンにアタックし続けるよりかは、エントリーのしやすい企業から受けておくのも手です。 

 

②開催地 「開催地が本社内だとしても、リアルな収録の現場に参加できるケースはとても少ない!」 

基本的には、インターンシップは現役or元テレビマンが先導するワークなどがメインとなるので、オンザジョブでリアルなテレビ体験ができるケースはとても少ないです。

番組制作は様々な企業の関係者を巻き込むものとなっているので、大きな責任が伴う実務をインターンシップでやらせている企業はとても少ないでしょう。

そのため、現場で実際に働いてみたい方は『アルバイト募集』に応募することをおすすめします。

実務型のインターンシップではない代わりに、社員への質疑応答の時間を多くとったり、ワークの担当者が人気番組を担当する現役のテレビマンが行ったりすることで、よりリアルな声を学生の皆さんへ届けられるように工夫している企業もあります。

 

 ③インターンシップ担当者の経歴 「AD経験が無い人より、現役Dや元AD・元Dの担当者を探すべし!」 

テレビ業界のインターンシップに参加する大半の方は、番組制作の演出をおこなう『ディレクター』や『アシスタントディレクター(AD)』、金銭やスケジュールの管理などをおこなう『プロデューサー』や『アシスタントプロデューサー(AP)』の所属する【制作部】関連の就職を希望されていると思います。 

そのため、せっかくインターンシップに参加するのであれば、番組制作の実務経験がある担当者からお話を聞くのが一番です。

番組制作の業務は特殊な技術職のため、しっかり経験を積んだことがある社員からリアルな情報を聞いておきましょう! 

さらに、ここからは『テレビ業界のインターンシップではどんなアピールや振る舞いをするのが良いのか』をご紹介します。 

 

①テレビ業界への熱意をしっかり担当者へ伝える 

テレビ業界もとい、エンタメ業界は俗に言う『記念受験』をする方が一定数いらっしゃるので、その中で埋もれないように「テレビ業界に強い興味があります!」と主張するのが大切です。

また、インターンシップの担当者が自身を覚えてくれる可能性があるので、ここでしっかりアピールをしておくことで、本採用のシーズンに入ってからこのアピールが大きなアドバンテージとなりえます。

 

②(もし、どんな番組制作をやってみたいか聞かれた際)やりたい番組が固まりすぎていないことをアピールする 

これは、番組制作の人材募集が特殊なことが関係しています! 

そもそも、番組制作の現場の人材募集は基本的に不定期で行われます。主にADをディレクターへ昇格させた際にADが足りなくなってしまった時や、番組の改編や働き方改革などで人員を増やす動きが発生した場合に、随時募集しています。

募集条件には、必ず①新人(新卒or中途) ②即戦力(中途)のどちらかが必ず指定されており、即戦力に関しては「バラエティ番組で2年以上の実務経験がある」や「ロケに慣れている」などの条件を併せて出していることもあります。

 

人材を受け入れる時期は、番組改編期である4月頭と10月頭に集中していますが、「絶対に毎年2回募集している」わけではありません。 そんな中、ずっと募集のない番組を希望し続けるのは、キャリアを積む際に大きな障害となります。

そのため「絶対この番組をやりたい」とアピールするよりも、「バラエティ番組で経験を積み、将来的にはロケに強いディレクターになりたい」など、幅を持たせた目標がある旨をアピールしてみましょう。 

もちろん、キャリアを積んで即戦力になれば希望の番組とのご縁がグッと近づく可能性は高くなります。まだキャリアの無い時期は、大まかに目標を持つのが大切です!

まとめ

いかがでしたでしょうか?

テレビ業界のインターンシップは様々な企業で行われていますが、各社特徴があるので事前に入念なリサーチをしておくことが大切です。

普段は見ることができない部分を垣間見れる貴重な機会なので、ぜひテレビ業界のインターンシップに参加してみてはいかがでしょうか?