昨今、全世界で「オーディション番組」がブームになっていますよね。
主に韓国と日本で爆発的人気となっていますが、その韓国と日本でのオーディション番組にはどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、それぞれの違いや魅力を紹介します!
韓国と日本のオーディション番組は何が違う?
韓国と日本のオーディション番組では何が違うのでしょうか?
まず、韓国版では事務所主催のケースが多く、その事務所に所属している練習生が参加するパターンが一般的です。長年練習生として活動していても、なかなかデビューできないという悩みを抱えている参加者も多く、経験者ならではの葛藤を見ることができます。
また、元々ダンスや歌のレッスンを受けている参加者が多いため、全体的なレベルが高く、パフォーマンスに見ごたえがある点も特徴です。
一方、日本版も事務所主催であることは多いですが、所属練習生ではなく“公募”形式が中心で、未経験者が多い傾向にあります。
そのため、1からスキルを身につけていく過程をリアルタイムで追うことができ、「成長を応援したくなる」という魅力があります。
韓国式オーディションの特徴
韓国式オーディションでは、『PRODUCE 101』(通称:プデュシリーズ)が特に有名です。
今回はこの番組を例に挙げます。
プデュでは、まずトレーナーが練習生それぞれのスキルに応じてレベル分けを行い、そのレベルごとに練習を進めていきます。
経験者であっても容赦なくFクラス(最低ランク)になることがあり、予測不能な展開が魅力の一つです。
また、その後Fクラスの練習生が大きく成長する姿を見ることで、「応援したい」という気持ちが強くなる点も特徴です。
さらに韓国版では、世界中の視聴者が投票できるケースが多く、投票数も桁違いになります。
世界規模で注目される大型コンテンツになっているのも韓国式の特徴です。

日本のオーディション番組の特徴
日本のオーディション番組としては、『PRODUCE 101 JAPAN』(通称:日プ)が有名です。
ただし、日プは韓国版プデュのシステムをかなり踏襲しているため、今回は“日本特有”のオーディション番組としては扱いません。
最近、日本で話題になった番組としては、
・『Nizi Project』(通称:虹プロ)
・『timelesz project』(通称:タイプロ)
・『No No Girls』(通称:ノノガ)
などがあります。
これら3つの番組に共通しているのは、「視聴者投票がない」という点です。
それぞれの特徴について以下にまとめます。
・『Nizi Project(虹プロ)』
虹プロは、韓国の事務所・JYPエンターテインメント主催のオーディション番組です。
審査はすべてプロデューサーのJ.Y. Parkさんが担当しており、厳しくも愛のあるコメントがSNSでも大きな話題になりました。
・『timelesz project(タイプロ)』
タイプロは、timelesz(旧Sexy Zone)の新メンバー募集として開催されたオーディション番組です。
こちらはtimeleszのメンバー自身が審査を担当していました。
“今後一緒に活動していく仲間を選ぶ”というテーマだからこそ、メンバーの真剣さや緊張感が伝わってくる番組でした。
・『No No Girls(ノノガ)』
ノノガは、BMSG傘下の芸能プロダクション「B-RAVE」主催のオーディション番組です。
審査は、プロデューサーのちゃんみなさんと、BMSG代表取締役CEOのSKY-HIさんが担当しました。
ちゃんみなさん自身が、過去に「NO」を突きつけられ、ガールズグループとしてデビューできなかった経験があります。
だからこそ、“挫折をどう乗り越えるか”という視点を持った指導や審査が魅力となっていました。
このように、視聴者投票がない番組では、事務所ごとのこだわりや特色が色濃く表れます。
プロの視点でメンバーを選んでいくため、「実際に活躍している人たちはどんな部分を重視しているのか」を学べる点も魅力です。
最近は韓国型と日本型の境界が近づいている
近年、オーディション番組は世界的なブームとなっており、どの番組も“グローバル展開”を意識する傾向が強くなっています。
日プでも、コンセプトとして「グローバルグループを作る」と明記されており、クオリティの高いパフォーマンスを目指すために各国のトレーナーを起用しています。
また、日本ではK-POP人気の影響も大きく、韓国スタイルを意識したグループも増えています。
その影響で、日本と韓国のオーディション番組の要素が似てきている傾向にあります。
最近話題になったオーディション番組

①『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』
放送時期:2026年3月26日~2026年6月6日
放送媒体:Lemino
『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』は、日プシリーズ4作目として放送されたオーディション番組です。
今回は「新世界」というタイトルの通り、シリーズ初となる全世界投票制度「SEKAIプロデューサー」を導入。これまで以上にグローバル展開を意識した内容となり、各国から参加したグローバル練習生たちも大きな話題を集めました。
また、これまでの日プ同様に視聴者投票によってデビューメンバーが決定する仕組みが採用されており、放送期間中はSNS上でも活発な応援や考察が行われました。
韓国発の『PRODUCE 101』シリーズの要素を受け継ぎながら、日本独自のファン文化や応援文化も感じられる作品となっており、近年のオーディション番組を代表する存在の一つといえるでしょう。
②『WORLD SCOUT: THE FINAL PIECE』
放送時期:2026年2月24日~5月12日
放送媒体:ABEMA
BTSが所属するHYBEと、Universal Music Group傘下のGeffen Recordsによる共同制作で話題となったオーディション番組です。
本作の特徴は、「新しいグループを作る」のではなく、すでにメンバーが決まっているグループの“最後の一人”を選ぶというユニークなコンセプト。
視聴者投票ではなく審査員がメンバーを選出する形式が採用されており、候補者たちの実力や将来性を重視した選考が行われました。
近年のオーディション番組は視聴者参加型が主流になりつつありますが、本作はプロフェッショナルによる選考を前面に打ち出したことで、また違った魅力を生み出していました。
③『iLiFE! 新メンバーオーディション Project i』
放送時期:2026年4月8日~2026年5月27日
放送媒体:ABEMA
人気アイドルグループ「iLiFE!」の新メンバー選考に密着したオーディション番組です。
これまで紹介した大型オーディション番組とは異なり、追加メンバーを選ぶまでの合宿やレッスンの様子を追うドキュメンタリー色の強い作品となっていました。
また、最終的なメンバー選考は視聴者投票ではなく既存メンバーが担当。実際に同じグループで活動していく立場だからこその視点が反映されており、グループづくりのリアルを感じられる内容になっていました。
地下アイドル発の企画でありながら、パフォーマンスレベルや候補者たちの成長過程にも注目が集まり、「大手事務所のオーディション番組とはまた違った面白さがある」と話題になった作品です。
業界目線で見るオーディション番組の面白さ

エンタメ業界の視点から見ると、オーディション番組にはさまざまな意図があります。
最大のメリットは、「熱意のある参加者を集められること」と、「デビュー前からファンを作れること」です。
本来、事務所が一から練習生を育てるには長い年月と莫大な費用が必要になります。
しかしオーディション番組では、番組開始からデビューまでがおよそ1年程度で進むことが多く、比較的短期間でお金をかけずにデビューさせることができます。
さらに、”オーディション番組の人気”に興味を持ったレベルの高い参加者が集まるため、制作側にとっても大きなメリットがあります。
参加者側も、デビュー前から注目を集めることができるという点で、双方に利点があることからここまでの大きなコンテンツになっているんですね。
放送中(デビュー前)からファンを獲得できることで、デビュー後の継続的な活動や、番組自体へのファン獲得による番組シリーズの継続にも繋がります。
また、SNSの活用方法にも大きなポイントがあります。
番組によっては、放送前から「出演してほしい人をSNSで推薦する企画」や、「テーマ曲パフォーマンス動画の公開」などを行い、視聴者の期待感を高めています。
このように、参加者・視聴者・テレビ局・配信サービスなど、あらゆる立場を巻き込みながら番組を作ることで、大きなブームを生み出しているのです!
まとめ
韓国や日本を中心に、世界中で人気を集めているオーディション番組ですが、制作側の視点から見ると、「ファンを作る仕組み」や「熱量を生み出す工夫」が数多く詰め込まれています。
なぜここまで人を惹きつけるのかを考えながら見ることで、エンタメ業界の戦略や演出の面白さも見えてくるかもしれません。
今後もますます人気コンテンツとなるオーディション番組に注目してみましょう!
