【ドラマ好きなら知っておきたい】エンドロールに隠された知られざる制作スタッフの仕事とは?

ドラマのエンドロールに隠された専門スタッフの仕事とは?物語の整合性を保つ「スクリプター(記録)」、映像美とリアリティを生む「VFX」「カラリスト」、作品の説得力を支える「監修・方言指導」まで徹底解説!監督やプロデューサー以外の知られざるプロフェッショナルな役割と魅力を紹介します。


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皆さんはドラマ制作のスタッフといえば、誰を思い浮かべるでしょうか。

多くの方は監督、助監督、プロデューサーなどを考える方が多いと思いますが、ドラマ制作に関わっている人はそれだけではありません。

今回は、知られていることは少ないけれど、とても大切なスタッフの仕事をご紹介します!

スクリプター(記録)

「スクリプター(記録)」とは、「台本」を意味するscriptからできた和製英語です。

撮影現場で物語の「つながり」や変更点を細かくメモして管理する重要な仕事です。
別名「監督の女房役」とも呼ばれ、映像を正しく編集するために欠かせない役割を持っています。

ドラマは台本通りの順番ではなく、場所や出演者の都合に合わせてバラバラに撮影されます。
また、同じシーンでもカメラの角度を変えて何度も撮影するため、記録がないと後で映像をつないだときに「前後のシーンで飲み物の量が違う」「服のボタンが留まっていない」などといったミスが起きてしまいます。
これを防ぐのがスクリプターの役割です。

【主な仕事内容】

①撮影前の準備
台本を読んで全体の時間を計算したり、衣装や小道具に矛盾がないか確認したりします。
「どんな衣装を着るか」「時計やメガネは?」といった具合に、役の設定によって決めごとを記録していきます。

②現場での記録
シーンの順番、どのテイクがOKだったか、セリフやアドリブの変更点を記録します。

③つながりの管理
俳優の立ち位置、手の動き、衣装の着こなし、小道具の位置などが前後のカットで不自然に変わっていないかチェックをします。

仕事内容を見ればわかるように、俳優のヘアメイク・小道具・立ち位置など全てを正確に記録する注意力と集中力が求められるため、場数をこなして腕を上げることが良い仕事をする1番の近道といえるでしょう。

VFX(視覚効果)

VFX(視覚効果)とは、撮影後の映像に処理を加えることで、現実では表現できない映像を生み出す映像技術のこと。

MVや広告制作、アニメ映画などでも先進的に利用されています。
ドラマにおけるVFXは、CG合成や3Dスキャン、モーション制御カメラなどを駆使し、実写では撮れない映像や感情表現を可能にする技術です。

近年映画やテレビドラマでVFXが活用されてよりリアルな映像が作られるようになっています。

例えば、最近放送されていた日曜劇場『GIFT』(TBS)では、車椅子ラグビーの迫力ある試合シーンを表現するために、VFXが活用されました。
車椅子ラグビーは選手同士が激しくぶつかり合う競技ですが、実際の撮影では、選手の安全を確保しながら、カメラワークにも制限があるため、試合の激しい攻防をそのまま撮影するのは難しいものです。
そこで、撮影前に3Dゲームエンジンを使って試合の動きをCGで再現し、どのような映像にするかを事前に検討。そのうえで実際の選手の演技を撮影し、撮影だけでは表現しきれない部分をCGで補いました。
選手同士が激しくぶつかる場面では、ラグ車などをCGで再現して実写映像と合成することで、迫力のある衝突シーンを表現しています。

また、『DOPE 麻薬取締部特捜課』(TBS)では、異能力を持つという設定が多数登場するため、かなりVFXが活用されています。具体的には、炎の映像を作ったり、電流を視覚的に表現したりしています。
実際に「火の玉」を描写する際は、一般的な炎のオレンジや黄色に加えて青っぽい色や火花を足して「魔法っぽい表現」を足すなどかなり繊細な部分にこだわっているそうです。

このようにドラマをCGで彩るのがVFXの仕事です。

カラリスト

カラリストは映像の色を調整し、物語の印象や雰囲気の仕上げをする仕事です。

監督やカメラマンと、映像の世界観を色で創り、作品全体のメッセージ性やストーリーが伝わりやすいよう、色を使って表現します。

皆さんもスマホなどで撮影するとき、ライティングや角度によって写り方が違うことを実感することはありませんか。
ドラマの撮影でも同じことが起こります。
撮影する時間帯や角度によって色味が変化してしまい、それらの映像を繋げても綺麗な統一感のある作品は作れません。

カラリストの行う作業の一つに「カラコレ」があります。
カラコレとは、「カラーコレクション」の略で、撮影した映像・写真の色味や明るさを、肉眼で見たような自然な状態に補正する技術・作業です。

また、「カラグレ」という技術もあります。
カラグレは「カラーグレーディング」の略で、カラコレで映像を自然な色に整えたうえで、作品の世界観やシーンの雰囲気に合わせて、色を意図的に変える作業です。

このように映像の色を自然な状態に整えるだけでなく、時には意図的に要素を足していくことによって作品の印象を変えていくのがカラリストです。

最近はスマホでもカラーを調整できる機能がついており、カラリストという仕事に興味を持つ学生も多くなったといいます。

監修

ドラマが好きでみている人の中にはエンドクレジットの中に「監修」という言葉があることを見つけた人も多いのではないでしょうか。

監修には色々なジャンルがありますが、一言で言えばリアリティからかけ離れてしまうことによる“ちょっとした違和感”を払拭するため、リアルに現場で働く専門家にドラマの内容をチェックしていただくことをいいます。

例えば医療ドラマや法律系をはじめとしたお仕事ドラマでは監修がつくことが多いです。

他にも大河ドラマやタイムスリップ系なら、歴史の時代考証家にみていただいたり、音楽系は楽器の使い方から習うこともあります。

ドラマの監修についてはこちらの記事もチェックしてみましょう!

 

また、方言監修の方もいらっしゃいます。
方言指導者の事務所もあるほど需要がある仕事です。

方言監修の方の仕事は大きく分けて3つあります。

①台本の翻訳・修正
標準語で書かれたセリフを、実際の地域や年代に合う自然な方言に書きなおします。

②音声の録音
俳優や声優が覚えるための参考音源(イントネーションの見本)をICレコーダーなどに吹き込みます。
俳優はそれを聞いて方言の練習をしています。

③現場の立ち会い・指導
撮影現場やアフレコ現場に同行。
発音やアクセント、ニュアンスに間違いがないかなど、その場で確認・修正し、指導します。

 

このように、事前のサポートから現場での指導まで幅広く、大変な仕事だとわかります。
また、撮影はその場限りですから、集中力も必要な仕事です。

まとめ

さて、ドラマに関する仕事について、あまり知られていないけれど大切な仕事に注目していくつか紹介してきました。

今回紹介した職業は、映画やドラマの世界を志すのであればぜひ知っておきたい大切な仕事ばかりです。
今は監督やプロデューサーなどしか知らない方も、これらの仕事を学ぶ上で、さらにキャリアの考え方が深まることでしょう。

ぜひ視点を広げて就職活動して、自分の適性に合った仕事を見つけましょう!