テレビADをしていて身につくスキルとは!?

AD経験で身につくスキル 実はたくさんあるんです! テレビ業界では、番組の企画・制作に携わる場合、まずはテレビADからキャリアをスタートします。 そんなADといえば、ただただ忙しく、日々の雑務をこなしているのでは…? と...


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AD経験で身につくスキル 実はたくさんあるんです!

テレビ業界では、番組の企画・制作に携わる場合、まずはテレビADからキャリアをスタートします。

そんなADといえば、ただただ忙しく、日々の雑務をこなしているのでは…?
と思われがちですが、実はそういった業務の中にも、知らない間に数多くのスキルが身についているんです!

では、一体どんなスキルが身につくのか、みていきましょう!

AD経験で身につくスキル 7選!

今回は、実際に制作現場で活躍しているADから話を聞き、『AD経験で身につくスキル』をまとめてみました!
業務内容と合わせて7つ紹介していきます!

 

リサーチ力

難しいリサーチは専門の会社(リサーチャー)に委託することもありますが、ADの仕事の中にも、もちろんリサーチという仕事があります。

ネットや書籍を用いて、出演者のプロフィールや番組に合ったネタ、場所などを調べますが、ただリサーチするだけではなく、公共の電波を使って放送するため、情報の正確さが求められます。

誰でも編集可能なまとめサイトも参考にすることもありますが、裏取りの際には情報の信憑性がわからないため、使用できません。

番組によって調べる内容はかなり異なりますが、例えばニュースの内容を含んだバラエティ番組を担当する場合は、厚生労働省などのHPから制度の仕組みを理解し、慎重に裏取りをしながら進めていくというイメージです。

普段あまり知らないような内容ですと、その分野についての知識も得られますし、質の高い情報収集能力が身につき、一石二鳥です!

 

コミュニケーション能力

テレビ番組は、ADひとりでは何も制作できません。

ディレクター、プロデューサーなどの制作スタッフを始め、カメラマンなどの技術スタッフ、番組で使用する小物を制作してもらう美術スタッフ、ロケの先の取材相手、演者など、本当に多くの人と関わっています。

演出面と予算面でディレクターとプロデューサーの意見が食い違うこともしばしばあり、そのすり合わせもADの仕事の一つです。

相手の状況や気持ちをくみ取りながら、こちらの要望を飲み込んでもらったり、外部の協力が必要な場合は、ロケ先の取材相手などにも相談し、可能な範囲内での落としどころを探っていったりすることで、非常に高い対人折衝力や交渉力を身に付けることが出来ます。

また、街頭で道行く人にインタビューをする街録もADの仕事で、一般の方に出演して頂くためには、出演許諾をもらう必要があります。

いかに面白い話を多くの人から聞きだせるかというのが勝負になってくるのですが、そもそもテレビに映りたくない人も少なくないため、驚くほどたくさんの人に話しかける必要があります。

そのため、「そこをなんとか!」と協力をお願いするのもADのお仕事。

最初は知らない人に話しかけることが苦手なADも結構いましたが、街録を経験したADたちは、必ず口をそろえて『度胸』がついたと話していました!

 

③マルチタスク能力

ADのイメージでNo.1といえば、『忙しい!』

その理由のひとつに同時進行で行う作業が多いということが挙げられます。

例えば、1 回のロケで飲食店へ数店舗訪れることになれば、その数店舗を同時進行で取材許可を 頂くために電話やメールで企画書などを送り、仕込みという作業をしなければいけません。

企画ごとに毎回仕込み先が変わることがほとんどなので、その度にチェックリストを作成し、モレなく確認していく能力が身につきます!

また、自分の担当する企画だけの作業をしているだけではありません。

バラエティ番組の場合は、多くの番組が放送日ごとに各担当が分かれているのですが、スタジオ収録などの日は、自分の担当回だけに限らず、他班のお手伝いをする番組が多いです。

そのため、本来の担当業務以外の作業も行うこともしばしば。ひとつひとつの仕事内容自体はそれほど難しくないのですが、同時にたくさんの業務が舞い込むため、優先順位を見極めながら効率的に作業することになるので、自然とマルチタスク能力も身についていきます!

 

④臨機応変な対応力

放送内容の確認作業も多いADですが、時にはギリギリのタイミングでミスの対応をすることもあります。

例えば、 「明日 OA の映像を納品後、 テロップの間違いが発覚した!」 となれば、テロップを直さないといけないのですが、たとえ1文字の間違いでも各所へ連絡が必要となります。

まずは、『編集所』へ急遽編集をしたい旨を伝え、編集専用の部屋と担当者をおさえてもらったり、番組の関係者にテロップミスを共有し、納品が改めていつ頃になりそうなのか伝え、謝罪したり…

たった1つのテロップミスの編集だとしてもやらないといけないことが盛りだくさんで、時間との勝負。臨機応変に対応しなければなりません。

 

⑤映像編集力

『映像編集がしたい!』とこの業界に飛び込んできてくれる方も最近増えているので、こちらのスキルを身につけたいという方は多いのではないでしょうか?

がっつり編集をするのはディレクターの仕事ですが、チーフADクラスになると短尺のPR動画の編集を任される番組が多いです。編集ソフト(近年ではAdobeのPremiere Pro)を使って行うので、映像編集能力が身につきます。ディレクターへの近道になることはもちろん、友人の結婚式に素敵なVTRを作成してプレゼントすることができたりと、プライベートや副業にも活かせるいいこと尽くめなスキルです。

 

⑥日本語力

映像制作において、ナレーション、テロップチェックもADの大事な仕事のひとつです。

意外と意識して使っていないと、そもそもこの表現で正しいのかな?モノの数え方はこれで合っているかな?送り仮名はどっちだったかな?など文言のミスは放送に直結してしまうため、確認事項がたくさんあります。

また、準備段階の資料の作成もADの仕事には数多くあるので、リサーチ資料ひとつでも、キャッチや説明文で伝わりやすい方法を考えたりと、文章を考える仕事は思ったよりも盛りだくさん!

文字数的にも短く、伝わりやすい文章になるように考えるので、語彙力も磨かれます!

 

⑦トレンド力

最後は、この業界ならではのスキルになるかと思いますが、流行りに敏感になります!

例えば、トレンドを紹介する番組では、流行りのファッションやメイクを特集するので、そういった情報がすぐに入ってきますし、バラエティ番組でも、デート企画などを担当した際には、若者に流行っている食べ物やお店をSNSや雑誌などからリサーチしてロケを行っています。

その際にたくさん調べものをするため、企画を担当したADは、プライベートでもその経験をいかしてデートがうまくいったようです(笑)

 

AD経験で身につくスキル まとめ

今回は、AD経験で身につくスキル7選!をご紹介しましたが、いかがでしたか?

ただ忙しいだけではなく、ひとつひとつの仕事がスキルアップに繋がっていることがお分かりいただけたのではないかと思います。

これらのスキルはディレクター、プロデューサーはもちろんのこと、プライベートや他業種にも活かせるポータブルスキルが多いので、将来的にADから転職を考える際にも十分アピールポイントにもなり得えます!

どうせ働くなら、やってみたいこと、好きなことでスキルアップしながら働きませんか?