「FRUITS ZIPPER」「CANDY TUNE」「CUTIE STREET」など、いま若者を中心に大きな注目を集めているアイドルグループ。
その共通点が、アソビシステムが展開するアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.(カワイイラボ)」です。
SNSをきっかけに楽曲が広がり、ライブやテレビ、ファッション、イベントなど活動領域を拡大。
2026年には5組目となる「MORE STAR」も加わり、さらにスマートフォン向け公式ゲームプロジェクトも始動しました。
では、なぜKAWAII LAB.はこれほどまでにヒットを連発できるのでしょうか?
今回はKAWAII LAB.の概要から所属グループ、人気の理由、そしてメディア関係者が注目すべきポイントまで徹底解説します。

KAWAII LAB.とは
KAWAII LAB.は、アソビシステムが展開するアイドルプロジェクトです。
日本で成長してきたアイドル文化を世界へ発信することを目的として立ち上げられ、「原宿から世界へ」をコンセプトに、世界やバーチャル空間で活躍できるアイドルの発掘・育成・輩出を目指しています。
総合プロデューサーを務めるのは、元「むすびズム」のリーダーで、モデル・タレントとしても活動する木村ミサです。
KAWAII LAB.の特徴は、一つのアイドルグループをプロデュースするのではなく、複数のグループを同じプロジェクトの中で展開していること。
2026年には発足4周年を記念
KAWAII LAB.は、単なるアイドルグループではなく、「KAWAII」という共通の世界観を軸に複数のグループやメンバーを生み出していくアイドル・カルチャープロジェクトと考えると分かりやすいでしょう。
2026年には発足4周年を記念した初のベストアルバム『KAWAII LAB. BEST ALBUM』も発売。
4グループに加えてMORE STARやKAWAII LAB. MATES、さらにスペシャルユニット「TEAM KAWAII LAB.」まで参加し、プロジェクト全体を一つのブランドとして見せる展開も行われています。
勢いが凄い!KAWAII LAB.
KAWAII LAB.の勢いを語るうえで、特に注目したいのがSNSを使った発信量と継続性です。
KAWAII LAB.の各グループは、TikTok、Instagram、YouTube Shortsなどのショート動画を非常に積極的に活用しています。
ある分析では、FRUITS ZIPPERはデビューから約3年でTikTokへの投稿が2,000本を超え、CUTIE STREETもデビューから約10カ月でTikTok、YouTube Shorts、Instagramリールを合わせて約4,000本に達する勢いだったとされています。SWEET STEADYも3プラットフォーム合計で1,800本以上を投稿していました。
ここで重要なのは、単純に「SNSを頑張っている」ということではありません。
ショート動画では、投稿数が増えるほどユーザーが偶然そのグループを目にする機会も増えます。
つまりKAWAII LAB.は、「テレビで知ってもらってファンになる」という従来型のアイドル認知だけではなく、ショート動画で偶然出会わせる仕組みを強く作っているのです。
また、グループ同士が同じプロジェクトに所属していることも大きな強みです。
FRUITS ZIPPERが先に人気を獲得すれば、そのファンがCANDY TUNEやSWEET STEADY、CUTIE STREETにも興味を持つ可能性があります。
逆に新しいグループが話題になれば、「同じKAWAII LAB.の別グループも見てみよう」という相乗効果も期待できます。
所属グループの紹介!
FRUITS ZIPPER
KAWAII LAB.を語るうえで、まず外せないのがFRUITS ZIPPERです。
2022年にデビューした7人組で、「原宿から世界へ」をコンセプトに、“NEW KAWAII”を発信しています。
グループ名は「実を結ぶ」という意味を持つ「FRUIT」と、「元気を与える」という意味を持つ「ZIP」を組み合わせたもの。
代表曲の一つが「わたしの一番かわいいところ」。
TikTokなどのSNSをきっかけに幅広い層へ知られるようになり、KAWAII LAB.というプロジェクトそのものの知名度を大きく押し上げました。
KAWAII LAB.にとっては、いわばブランドを世の中に広げた先駆者的なグループです。
CANDY TUNE
2023年3月14日にデビューした7人組がCANDY TUNEです。
「CANDY」のようにメンバーそれぞれの個性が異なり、そこからポップな「TUNE(旋律)」を奏でてほしいという思いがグループ名に込められています。
代表曲「倍倍FIGHT!」は、ショート動画との相性が非常に良い楽曲として話題になりました。
楽曲の振り付けや歌詞が切り抜きやすく、ユーザー自身が参加できる余白を持っていることもポイント。
2026年には大型音楽フェス「METROCK 2026」にも出演するなど、SNSだけでなくライブシーンでも存在感を高めています。
SWEET STEADY
SWEET STEADYは、KAWAII LAB.から誕生したアイドルグループです。
グループ名には、「かわいい」を意味する「SWEET」と、「着実に」を意味する「STEADY」を組み合わせ、さまざまな経験を重ねながら一歩ずつ成長してほしいという思いが込められています。
プロデューサーはKAWAII LAB.総合プロデューサーの木村ミサです。
「ぱじゃまぱーてぃー!」や「ダイヤモンドデイズ」など、かわいらしい世界観と楽曲を武器に活動。
FRUITS ZIPPERやCANDY TUNEとはまた異なる魅力を持つことで、KAWAII LAB.というブランドの幅を広げています。
CUTIE STREET
2024年夏にデビューした8人組がCUTIE STREETです。
コンセプトは「KAWAII MAKER」。
年齢や経歴が異なるメンバーが、それぞれの個性を生かしながら「KAWAII」を作り、原宿から世界へ発信していくグループです。
特に大きな話題となったのが「かわいいだけじゃだめですか?」。
キャッチーなタイトルと覚えやすい振り付け、真似したくなる世界観によってSNSで広がり、KAWAII LAB.を代表する楽曲の一つとなりました。
デビューから短期間で大量のショート動画を投稿していたことも、SNS時代のアイドル戦略を象徴しています。
MORE STAR
2025年12月にデビューした、KAWAII LAB.第5弾のグループがMORE STARです。
9人組で、メンバー全員がデビュー前に「KAWAII LAB. MATES」として活動し、パフォーマンスを磨いてきました。
2025年12月12日の「KAWAII LAB. SESSION vol.17」でステージデビューを果たしています。
デビュー曲は「もっと、キラッと」。
すでに先輩グループが大きな人気を獲得しているからこそ、MORE STARにはKAWAII LAB.の「次の世代」を担う役割も期待されています。

初のスマートフォン向け公式ゲームプロジェクトも開始
2026年7月、KAWAII LAB.は新たな展開を発表しました。
それが、初となるスマートフォン向け公式ゲームプロジェクトです。
本作にはFRUITS ZIPPER、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET、MORE STARの5グループ、総勢38名が登場予定。
ライブ映像を活用したリズムゲーム要素に加えて、撮り下ろし写真やムービーなど、ゲームオリジナルのコンテンツも収録される予定です。
これはKAWAII LAB.が「音楽」だけではなく、ゲームというデジタルコンテンツへIPを広げる段階に入ったことを意味します。
アイドルの楽曲を聴く、ライブを見る、SNSを見るという従来のファン体験に加えて、「ゲームで遊ぶ」という新しい接点が生まれるわけです。
しかも5グループを横断したゲームにすることで、それぞれのファンを同じコンテンツに集められる可能性があります。
今後はゲーム内イベント、限定衣装、デジタルコンテンツなど、さらなるIP展開につながることも期待されます。

メディア関係者が注目すべき理由!
KAWAII LAB.は、テレビやWebメディア、広告、イベントなどに関わる人にとっても非常に興味深い存在です。
最大の理由は、SNS発のヒットをリアルなエンターテインメントへ広げるモデルを実践しているからです。
テレビでは、番組に出演することで認知を獲得するという流れが長く続いてきました。
しかし現在は、TikTokで楽曲がバズる、YouTubeで切り抜きが広がる、Instagramでメンバーが話題になるなど、テレビ以外の場所から人気が生まれます。
KAWAII LAB.は、こうしたSNS時代のユーザー行動と非常に相性が良いプロジェクトです。
さらに重要なのが、「かわいい」という大きなテーマを共通化しながら、グループごとの差別化を行っていること。
FRUITS ZIPPERには「NEW KAWAII」、CUTIE STREETには「KAWAII MAKER」というように、それぞれに異なる入り口があります。
この「共通ブランド+個別IP」という構造は、コンテンツビジネスを考えるうえでも参考になります。
また、ゲームプロジェクトの開始は、IPを音楽だけで終わらせない姿勢の表れです。
アソビシステム自体も、アーティスト・クリエイターのマネジメント、イベント、地方創生、店舗など、さまざまな事業を展開しており、日本発のカルチャーを国内外へ広げる取り組みを進めています。
テレビ局や制作会社、広告会社、出版社、ゲーム会社など、メディア業界を目指す人にとっては、「人気アイドルを見る」というだけではなく、一つのIPがSNS、音楽、ライブ、イベント、ゲームへどのように広がっていくのかを観察する教材としても面白いでしょう。

まとめ
KAWAII LAB.は、アソビシステムが「原宿から世界へ」を掲げて展開するアイドルプロジェクトです。
FRUITS ZIPPERを皮切りに、CANDY TUNE、SWEET STEADY、CUTIE STREET、MORE STARとグループを次々に展開し、2026年には初のベストアルバムやスマートフォン向け公式ゲームプロジェクトもスタートしました。
特に注目したいのが、TikTokなどのショート動画を活用した大量かつ継続的な発信と、グループ同士が相乗効果を生む仕組みです。
単に「かわいいアイドル」を作るだけでなく、音楽、SNS、ライブ、イベント、ゲームなどへIPを広げていくKAWAII LAB.。
SNS時代のコンテンツビジネスを考えるうえでも、今後の動向から目が離せないプロジェクトと言えるでしょう。
