テレビADの服装は自由?ビジネスマナーをわきまえた服装が吉!

テレビADは服装が自由なイメージをもつ方も多いでしょう。実際、多くの職場で服装に関する厳しい規定はありません。 ただし、テレビADは多くの人と関わる仕事のため、ビジネスマナーをわきまえた服装選びが大切です。 今回は、テレビADの服装について押さえておきたいポイントや気を付けたい身だしなみについて解説します。


この記事は約6分で読み終わります。

テレビADの服装は基本的に自由

テレビADは基本的に服装の指定はありません。テレビ業界自体が服装に関して自由度が高い傾向です。髪色も自由な場合が多く、おしゃれ好きな方から、あまりこだわりのない方まで活躍しています。

ただし、職場によっては、あまりにもカジュアルすぎるジャージなどは禁止されている場合があります。また、ネイルを禁止している職場は多いので注意しましょう。インサート映像(ラーメンの箸上げなど)の撮影を行うとき、指が映像に映るためです。

デスクワークがメインの日も、急な収録やロケに駆り出される可能性があるため、爪のおしゃれはすぐに落とせるマニキュアまでと考えておきましょう。

状況に応じてTPOをわきまえた服装が必要

テレビADの服装は基本的に自由ですが、収録やロケの際はTPOに合わせた服装を意識しましょう。

ここからは、収録・お店や企業でのロケ・野外ロケの状況ごとに適した服装を紹介します。

【収録】動きやすい服装

スタジオでの収録中は忙しく、局内を走り回ることも多いです。重い荷物を移動させることもあります。そのため、服装は動きやすいTシャツやパーカー・パンツ・スニーカーなどがおすすめです。

デスクワークのときはおしゃれな格好をしていても、収録のある日はラフな格好で働くテレビADがほとんどです。汚れると困る洋服や、スカート・ヒールでは動きが制限され、業務に支障が出ることもあります。女性も動きやすいパンツスタイルで働くのが一般的です。

また、収録中に映り込んでも目立たない色合いの服を選びましょう。現場によっては全身黒を指定されるケースもあります。

収録中に余計な音が入らないように、服は摩擦音のしない柔らかい生地を選び、靴は足音が鳴りにくいものにすることもポイントです。

なお、番組によってはドレスコードがあります。よくあるのは番組特製Tシャツの着用です。スタジオ収録時にジャケットが指定される場合もあります。

そのほか、キャラクターもののデザインは避けましょう。著作物に該当するため、映り込んだ際に問題になる可能性があります。服を選ぶ際には注意してください。

【お店や企業でのロケ】清潔感のある服装

ロケではお店や企業を訪問することもあるため、清潔感のある服装が求められます。収録と同様に走り回ることがあるため、動きやすさも重視しましょう。

取材や打ち合わせの際も、先方によっては服装に気を配らなければなりません。例えば、大学教授や取材先の企業への取材ロケなどの場合は、堅実な印象を与える服装を選ぶのがおすすめです。

また、街頭インタビューでは、一般の方に出演承諾を取らなければならない機会があります。信頼を得るためにも、清潔感のあるきちんとした服装を意識しましょう。

【長時間の野外ロケ】暑さや寒さに耐えられる服装

野外ロケでは、長時間外にいなくてはならないこともあります。暑い日には熱中症にならないよう、通気性や速乾性のある肌着を選んだり、寒い日は重ね着をしたりなどの工夫が必要です。体調を崩さないように、ロケの内容に合わせて服装を選びましょう。

また、冬は防寒衣類が役に立ちます。おしゃれよりも、機能性を重視した服装を選ぶことをおすすめします。

最低限の身だしなみ!ビジネスマナーを忘れずに!

テレビADの服装に細かい規定はありませんが、ビジネスマナーの一貫として身だしなみを整える必要があることは認識しておきましょう。

次に、テレビADが服装を選ぶ際のポイントをご紹介します。

好印象は見た目から与えよう

テレビADは人と関わる仕事なので、相手に良い印象を与える服装が大切です。特に、第一印象は見た目で左右されます。一度、良くない印象を与えてしまうと、なかなか覆せません。

一般的に、好印象を与えやすい服装は「スマートカジュアル」といわれています。具体的には、以下のアイテムがおすすめです。

・Tシャツ
・カットソー
・ドレスシャツ
・テーラードジャケット
・デニム
・ローファー

なお、以下のような服装は人によって悪い印象を与えてしまうため、避けましょう。

・露出度の高い服
・体のラインが目立つ服

清潔感のある見た目

テレビADは服装の自由度が高い分、おしゃれな方と無頓着な方に分かれます。特に忙しいときには身だしなみが雑になってしまうこともあるでしょう。

しかし、どんなときでも清潔感は重要です。身だしなみを整えることは社会人としてのエチケットであり、相手への敬意を示すことができます。そのため、身だしなみに気を付けているADは印象が良く、ディレクターやプロデューサーから一目置かれることもあります。

また、きちんと身だしなみを整えていれば、自然と気が引き締まるでしょう。自信を持って仕事を進められるようになるメリットも得られます。

清潔感を与える身だしなみやメンテナンスのポイントは以下のとおりです。

■シャツ
アイロンを掛けたシワのない清潔なシャツを着用します。襟元や袖口が汚れやすいので、こまめにチェックしましょう。頑固な汚れが付着した場合は、専用洗剤の使用がおすすめです。

■靴
汚れが目立ちやすいので、素材に合った方法で定期的にメンテナンスしましょう。以下は、スニーカーの基本的な洗い方です。
・靴ひもやインソールを外し、別々に洗う
・泥や砂が付着している場合は流水で洗い流す
・粉せっけんをぬるま湯に溶かし、もみ洗いする(落ちにくい汚れは固形せっけんを使い、ブラッシングする)
・流水ですすぎ、乾燥させる

■靴下
落ち着いた色合いのものを選びましょう。ゴムが伸びていると、だらしなく見えてしまいます。

■髪、ひげ
前髪が長いと暗い印象を与えてしまいがちです。前髪をカールさせたり、定期的にカットしたりして、すっきりとしたイメージを意識しましょう。髪のダメージは放置せず、ホームケアを心がけることも重要です。ひげは剃り残しがないように気をつけてください。

また、色選びによっても相手に与える印象は変わります。白・ネイビー・ベージュ(茶)・黒などは清潔感や上品さを演出するといわれているため、上手に取り入れてみてくださいね。

まとめ

テレビADの服装には規定がなく、スーツを着る必要はほとんどありません。ただし、番組のイメージやTPOをわきまえた服装を選びましょう。

また、人と関わることの多い仕事なので、ビジネスマナーの一貫として清潔感を意識してください。よく分からないときは、先輩ADの服装を参考にしたり、アドバイスを受けたりすると良いでしょう。

また、ある有名タレントが「靴の汚いADはダメ、綺麗にしているADは後に偉くなった」と番組で発言したそうです。身だしなみは意外と他人からチェックされているものなのですね。

業界でも有名なプロデューサーやディレクターの中にはおしゃれな方もいるので、服装にも気配りのできる人が大成する、という法則があるのかもしれません。