転職ADさんの前職・セカンドキャリア大解剖

テレビADへの転職&ADのセカンドキャリアの実情って? テレビのADは人の入れ替わりがとても多い職種です。 新卒でテレビの世界に飛び込む人もいれば、全く違う業種で働いていた人が転職してきたり、ADを続けてディレクターやプ...


この記事は約6分で読み終わります。

テレビADへの転職&ADのセカンドキャリアの実情って?

テレビのADは人の入れ替わりがとても多い職種です。
新卒でテレビの世界に飛び込む人もいれば、全く違う業種で働いていた人が転職してきたり、ADを続けてディレクターやプロデューサーになる人もいれば、ADの経験を活かして局内の他フィールドやテレビ以外のマスコミに転職する人もいます。
実際にどんな職種から転職してくる人がいるのか、ADからどんな職種へ移ることができるのか、その実情を解説していきます。

意外と多い!テレビADへの転職

実は転職してADさんになる人は意外と多く、派遣会社や制作会社、時にはテレビ局でさえも中途入社を広く募集しています。テレビ番組というのは老若男女様々な人へ向けて作っているので、テレビ以外の業界を知ってる人が制作に加わることは番組にとってとてもプラスになります。また、ADというのは体力勝負であったり対人スキルが重要視されるため、たとえ他業種であっても社会人経験を経ているだけで十分に即戦力として活躍できるのです

どんな前職・転職理由

弊社株式会社フォーミュレーションI.T.S.には、様々な業種から転職してきたスタッフがいます。
ほんの一例をあげると、、、
・保育士、看護師、教師、大工、警察官、お笑い芸人、営業マン、スポーツインストラクター、アパレル、ホテルスタッフ、介護士、空港の保安検査員、車掌など
公務員からサラリーマン、演者として活動していた人まで多種多様です
みな転職理由もさまざまで、

・一度は地元で就職したが、テレビが諦めきれず一念発起して上京してきた
・前職時代にテレビの取材を受け、裏方さんを間近で見てやってみたいと思った
・大学で資格を取ったのでまずはその職に就いたが、違う業界に飛び込んでみようと思った
・公務員試験を受けていたが、友人の結婚式VTRを作ったことがきっかけで興味を持った

など、近い業界からスキルを持って転職してくるのではなく、新卒と同じように映像制作や動画編集に関しては未経験の状態で転職してきます。

前職が活かせることも

映像制作や動画編集に関しては新卒と同じスタートラインでも、番組制作の現場では前職での経験が活かせる場面が意外とあります。例えば、、、

・前職の人脈でアポどり成功
⇒前職が看護師のスタッフの人脈で、取材させてくれる病院が見つかった!
・パソコンスキル
⇒ADは資料作成といったデスク業務も意外と多く、エクセルやパワーポイントを多用して前職で営業資料などを作っていたスタッフは作業が早くディレクターやプロデューサーから重宝されます
・小道具を自分でDIY
⇒元大工のスタッフが美術さんへの発注が間に合わない、急遽必要になった小道具を自分でDIYしピンチを救ったことも…!
・通訳、翻訳
⇒英語スキルのあるスタッフは外国人への街頭インタビューや、簡単な英語資料を翻訳できるので、情報番組や外国人へのインタビューが多いバラエティ番組などで活躍できます
・飲食経験者が小道具の料理を作る
⇒飲食店で働いていたスタッフが、番組内で使用する料理を作ることも。弊社スタッフはおせちを作ったそうです!

弊社株式会社フォーミュレーションI.T.S.では随時中途採用を募集しております。テレビ業界にご興味のある方はぜひお気軽にお問い合わせください。

採用情報

ADのセカンドキャリア

ADさんは3年ほど続けると次のステップが見えてくるようになります。番組を異動したり、早い人では情報番組でディレクターへの昇進が打診されることも。そして番組制作以外の道、いわゆる「セカンドキャリア」を考え出す人もいます。ではいったい、どんなセカンドキャリアがあるのでしょうか?弊社、株式会社フォーミュレーションI.T.S.の実例をもとに解説していきます。

テレビ局内の定時職

セカンドキャリアで人気なのはテレビ局内の定時職(事務職)です。AD経験をそのまま活かしながら落ち着いた定時での働き方ができるため、女性社員が結婚や出産などのライフイベントに合わせて選択することが多いです。具体的には

イベント事業・・・局主催のイベントの企画運営
広報・宣伝・・・新番組の宣伝、局主催イベントの宣伝、SNS運用、取材の立ち合い
権利処理・・・番組の二次利用(配信や再放送)の際の各所権利確認、他局・他企業からの依頼処理

などといった、番組制作を離れながらもテレビに関わる業務ができます。

CM制作会社

テレビだけでなく、CM業界にも制作会社があります。制作フローこそ違いますが、大きなくくりではテレビ制作に通じる面が多いため、こちらでも即戦力で働くことができます。また、CM制作会社は大手広告代理店の系列であることも多く、働き方がしっかり管理されている会社も多いです。テレビとは違った制作現場に進んでみたいという人に人気のセカンドキャリアです。

派遣会社から制作会社への移籍

派遣会社よりも制作会社の方が自社内でディレクターになれる可能性が高いため、ディレクター志望の社員の中には出向先の制作会社へそのまま転籍(移籍)する人もいます。その際、会社同士できちんと契約を交わし、転籍後の給与などを明確にしてから移ることができるので通常の転職よりも安心して進むことができます。

広告代理店

大手広告代理店にはテレビ局とのやり取りをする部署があり、テレビ局の営業部とスポンサーとの橋渡しをしたり、番組の視聴率やよく見られている層を分析してデータにまとめたりします。また、自社が営業を担当する企業が番組に取り上げられる際に収録現場へ同行する部署もあります。

ネット系

最近ではテレビ局以外にもネット系の番組制作を行う企業が増えてきました。ネット配信番組の業界はまだまだ発展途上でもあるのでテレビ制作経験者はとても重宝され即戦力で活躍が出来ます。業務内容もテレビ制作とほぼ変わらずロケがあったり収録があったりと、AD経験をそのまま活かすことができます。

芸能事務所

芸能事務所へ進む例もあり、タレントのマネージャーやその事務所の公式youtubeの制作部署で活躍する事例があります。テレビ制作のことをよく知った人材がマネージャーになると様々な場面でタレントさんの助けになるため、そのまま芸能事務所へ移籍する例もあります。ただし、マネージャー職は都内を運転することが多いため運転免許とそれなりの運転スキルが必要不可欠です!

まとめ

どの業界でもそうかもしれませんが、テレビ業界は特にいろんなバックグラウンドを持った人が働いている現場です。何歳からでもADは挑戦できますし、ライフステージの変化によって、働き方を柔軟に変えることもできます。
テレビ業界に憧れているけどなかなか一歩が踏み出せない、、、ADやディレクターになってみたいけど一生続けられるだろうか、、、などと不安に思っている方に今回の記事が参考になれば幸いです。