〈テレビ就活対策〉テレビ局・制作会社・派遣会社の違い

テレビの仕事がしたい!でもどこに就職すれば…? 就職活動が始まり、ぼんやりと「テレビの仕事がしたい」と思ったときどんな会社が思い浮かぶでしょうか。 キー局と呼ばれるテレビ局、準キー局、地方局はすぐに出てくると思いますが、...


この記事は約7分で読み終わります。

テレビの仕事がしたい!でもどこに就職すれば…?

就職活動が始まり、ぼんやりと「テレビの仕事がしたい」と思ったときどんな会社が思い浮かぶでしょうか。

キー局と呼ばれるテレビ局、準キー局、地方局はすぐに出てくると思いますが、テレビ業界には他にも制作会社や派遣会社といった会社があります。
今回はその「テレビ局」「制作会社」「派遣会社」に焦点を当てて、それぞれの会社の役割の違いから就活対策まで解説していきたいと思います。

「テレビ局」「制作会社」「派遣会社」の基礎情報

まずこの3つの会社を「番組制作」部分に絞っておおまかに説明すると、

「テレビ局」は番組を制作し、放送している会社
「制作会社」は番組制作を一部請け負いテレビ局に納品する会社
「派遣会社」はテレビ局や制作会社で働くスタッフを派遣する、テレビスタッフの所属会社

という分け方になります。
それぞれ具体的に説明していきます。

テレビ局

テレビ局は番組を企画し制作、放送することがメインのお仕事ですが、その他にもどんな番組を作るのか・どんな時間に放送するのかなどを考える「編成部」や制作した番組をPRする「広報・宣伝部」、番組を作るためにスポンサーを集める「営業部」や放送した番組の著作権などを管理する「権利処理部」など、数多くの部署が存在します。

制作会社

制作会社はテレビ局から番組制作の部分のみを請け負う会社です。番組の企画会議から参加し、ロケ・収録・編集までを行い、出来上がったVTRをテレビ局に納品します。一つの番組に制作会社が2~3社入っていることが多く、OAごとに順番で担当会社を回したり1回のOAで企画ごとに制作会社が違うというケースもあります

派遣会社

派遣会社は自分たちの会社で番組を作るのではなく、テレビ局や制作会社で働くスタッフを送り込む会社です。自分たちで番組を制作しているわけではないので業界でタブーとされている「裏かぶり」がなく、条件が合えば現在放送されているどんな番組も担当することができます。

就活時期、スタイルの違い

テレビ局

テレビ局の就活時期はとても早く、夏にはすべての採用が決まることがほとんどです。また、今回触れているようにテレビ局には制作会社や派遣会社のような関連協力会社がたくさんあるため本社自体の採用人数はとても少なく、そのほとんどが高学歴であったり一芸に秀でている人たちになります。加えてまだまだテレビ局は人気企業なので倍率も高くとても狭き門になっています

制作会社

制作会社の採用は一般的な就活期間に行われます。採用人数は各社10名前後が多く、制作会社の中にもテレビ局の子会社や人気番組を多数担当しているなどといった理由で、テレビ局同様の倍率になる会社もあります。書類選考の際にオリジナルの企画を考えて提出したり、グループワークで模擬番組制作を行う会社もあります。

派遣会社

派遣会社の採用も一般的な就活期間に行われます。テレビ局や制作会社と違って配属できる番組がたくさんあるので、採用人数は30名の会社もあれば100名前後の会社もあったりと、比較的多めです
ただ派遣会社では、テレビ制作のスキルや一芸に秀でていることよりも、どんなテレビ局・どんな番組チームの中でも上手く関係を築いて働けることが大事なので、コミュニケーション能力や礼節、清潔感などが重視されます
選考ではどのくらいテレビが好きか(業界志望度)や、入社後のビジョン(どんな番組がやりたいか、ディレクター志望なのか・プロデューサー志望なのか)など具体的に質問されることが多いです。

就職後の進路の違い

テレビ局

前述の通りテレビ局には、テレビ制作以外にも一般の大企業のようにたくさんの部署があります。そのため、入社後にテレビ制作を担当できるのはほんの数人で、営業部や人事部の配属になることもあります
また、テレビ制作の部署に配属になったとしても数年で異動することが多いので、ずっとテレビ制作だけを出来るわけではありません
ですが、20代のうちから自分の企画を実現させたり、プロデューサーや総合演出になれるチャンスがあるため、テレビ制作のやりがいを大いに実感できると思います。

制作会社

制作会社は基本的に担当している番組のみに関わります。特番を請け負ったり、新番組が始まったりなどといった変化はありますが、基本的には同じ番組を長く続けることが一般的です。
ですので、就職活動の際には″その会社が何の番組を担当しているのか″を確認することがとても重要です
社内の番組チームにはプロデューサー、AP、AD、DがそれぞれいるためADからスタートし、その後自分のつきたい役職へ社内でステップアップすることが可能です。

派遣会社

派遣会社に所属しているスタッフは・すでに自社のスタッフが配属されている・番組プロデューサーとの付き合いがある・こちらからのオファーが通るなど、様々な条件が合った場合に限りではありますが、基本的にはどんな番組も担当することができます。
配属された番組で経験を積み、別の番組に挑戦したりテレビ以外にCMや広告会社へ異動することも可能です。
派遣会社のスタッフはプロデューサーや総合演出になることは難しく自分の企画を通すのにも時間がかかりますが、経験を積んだのち制作会社やその他マスメディアの会社へ転籍しその会社の正社員になるという道もあります。
またディレクターになった場合は、その後独立しフリーランスとして自分の好きな案件を選んでマイペースに働き続ける人もいます。
約300人のテレビスタッフを抱える株式会社フォーミュレーションI.T.S.ではADやDに他にも、テレビ局内の定時業務などといった【セカンドキャリア】と呼ばれる選択肢が多く用意されています。
結婚・出産などでライフステージの代わりやすい女性でも働き方を選んで長く働けるため、女性比率が高めという特徴があります。

働き方の違い

テレビ局

テレビ局の社員はメインの担当番組の他にも別のレギュラー番組や特番を兼任することが多いです。また、1年目から自分の企画をいくつも考えたり一般企業のように社内研修や社内イベントの手伝いなどがあるため労働時間は意外と長いです。
ただし、きちんとした勤怠システムで管理されているため代休や長期休暇などはしっかりと取得できます。

制作会社

制作会社の社員もテレビ局と同じようにいくつかの番組を兼任することが多いです。
地方までロケに行ったり何日間も編集所で編集作業をすることが多いので、自然と勤務時間が長くなってしまいますが、ロケの翌日、収録翌日、担当OAの放送後など休みにできるタイミングがいくつかあります。
カレンダーに沿って、というよりは番組スケジュールに沿って業務の波があるイメージです。

派遣会社

派遣会社の社員は基本的に配属されている一つの番組のみを担当します。
ですので、他番組も兼任しているテレビ局や制作会社の社員と比べて業務量は少ないですが、自社の管理スタッフの目の届かないところで勤務しているため、勤務時間を超過しやすくなってしまうという側面もあります。
そのため、配属されている制作会社と所属している派遣会社で勤務表を共有し、たくさんの人の管理下に置くことで超過勤務を予防しています
また、配属先の人間関係や労働環境を相談できる専属の管理スタッフがいるため、会社を通して要望や相談を配属先に伝えてもらうことができます。
ちなみに株式会社フォーミュレーションI.T.S.では社員一人一人に専属の管理スタッフを配置しているので、キャリアプランの設計もしやすく、自分に合った番組選び・セカンドキャリア選びがスムーズに行えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
ひとくちにテレビ制作に携わる、といってもさまざまな選択肢があるので自分の武器、性格などを自己分析して会社を選べるといいですね。