フッテージとは?意味・フッテージ番組での使われ方・映像素材の探し方を解説!

みなさんは、「フッテージ」という言葉を聞いたことがありますか? 映像や動画に関わる仕事を調べていると目にすることがある言葉ですが、意味がよく分からないという方も多いかもしれません。 この記事では、フッテージの意味や種類、...


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みなさんは、「フッテージ」という言葉を聞いたことがありますか?
映像や動画に関わる仕事を調べていると目にすることがある言葉ですが、意味がよく分からないという方も多いかもしれません。

この記事では、フッテージの意味や種類、フッテージ番組とはどのような番組なのかをわかりやすく解説します。
さらに、テレビ番組の制作現場でADや制作スタッフが映像素材をどのように探し、著作権・肖像権の確認をどのように行っているのかも詳しくご紹介します。

フッテージとは

フッテージとは、映像制作や編集において使用される“映像素材”や“動画素材”のことを指します。
テレビ・映画・動画コンテンツなど、あらゆる映像制作の現場で日常的に使われる言葉です。

具体的には、特定のシーンの映像カットや、編集に使われる動画の断片など、番組や映像作品を構成するための「素材」全般がフッテージにあたります。

動画編集・映像制作のお仕事について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
🔻動画編集の仕事とは?未経験からの始め方・収入・将来性を徹底解説
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🔻動画編集の業種は何がある?種類の紹介となるための方法を紹介

フッテージの種類

フッテージには、主に以下のような種類があります。

・ストックフッテージ

フォトエージェンシーや映像素材サービスが管理・販売している映像素材のことです。
制作会社やテレビ局が購入・ライセンス契約して利用します。
日本ではアフロ、ゲッティ、アマナイメージズなどが代表的なサービスとして知られています。

・アーカイブ映像

過去に撮影・放送された映像の記録素材のことです。
ニュース映像や歴史的な映像など、記録・保存された映像素材が該当します。

・撮影素材としてのフッテージ

番組や映画のために新たに撮影した映像の元素材です。
編集前の未加工の状態の映像を指すこともあります。

フッテージ番組とは?

フッテージ番組とは、SNS動画、海外映像、動物動画、衝撃映像などの映像素材(フッテージ)を活用して構成される番組のことです。

YouTubeやInstagram、TikTokなど、誰でも簡単に動画を投稿・拡散することができるようになった昨今、SNS上で流行した動画や動物のかわいい動画、海外の面白い動画、衝撃動画などを芸能人がスタジオなどで視聴し、視聴者はその動画とリアクションを一緒に楽しめるという番組が多くの局で制作・放送されています。

具体的なフッテージ番組の例としては、以下のようなものがあります。

・「笑える!泣ける!動物スクープ100連発」(TBS系列)
・「世界衝撃映像100連発」(TBS系列)
・「世界アニマル&キッズ動画スペシャル」(テレビ朝日系列)
・「超ド級!世界のありえない最強映像」(フジテレビ系列)
・「あなたはこの衝撃に耐えられる?ワールドドキドキビデオ」(日本テレビ系列)
・「世界まる見え!テレビ特捜部」(日本テレビ系列)
・「サンドの世界笑撃映像社」(テレビ朝日系列)
・「徹子&純次&良純の世界衝撃映像の会」(テレビ朝日系列)
・「(秘)衝撃ファイル」(テレビ東京系)など

一般的なテレビ番組の完成までの流れについて興味のある方は以下の記事も是非ご覧ください!
🔻テレビ番組はどうやってできるの?作り方をステップ別に紹介 

放送にあたって必要なリサーチ

フッテージ番組を放送するにあたって、ADはただ動画を探すだけではなく、さまざまなリサーチを行う必要があります
大きな流れとしては、①動画を探す → ②国名を調べる → ③裏どりをする → ④権利元を確認するという順序で進んでいきます。

ADのお仕事について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
🔻【テレビ業界事典】バラエティ番組ADの仕事内容と覚悟した方がいい地味業務特集
🔻【テレビ業界の裏側】現役ADが語る!実はこんな事もする!?意外なお仕事特集!
🔻テレビADのお仕事 ~リサーチ編~ 

また、リサーチ内容や集める素材は番組のジャンルによって変わります
以下の記事にもジャンルごとのリサーチや素材集めについて触れているので、興味のある方は是非ご覧ください!
🔻情報番組のADってどんな働き方をしているの?
🔻スポーツ番組のADのお仕事を徹底解剖!仕事内容・必要スキル・働き方・やりがい・大変さをまとめて解説!
🔻クイズ番組はこうして作られる!テレビ制作の裏側と現場のリアル
🔻ドキュメンタリー制作現場の裏側とは?制作手順や撮影の手法などを解説! 


では、各工程で具体的にどのようなリサーチをしているのかご紹介していきます。

①動画を探す

まず、番組で放送する動画素材を見つけることが大前提です。
ADは何日間も動画サイトやSNSをチェックしながら、1日数十本数百本の動画を視聴し、番組の趣旨に合った動画を探し出します

映像素材を取り扱う会社は一般的に「フォトエージェンシー」と呼ばれており、日本ではアフロ、ゲッティ、アマナイメージズなどが代表的です。
番組内
の映像で画面の隅にクレジットとして社名やサイト名が表示されているのを見たことがある方も多いでしょう。

海外の動画を探す場合には、News flare、Jukin media、LPE360などの海外サイトや、FailArmy・ViralHogといったYouTubeチャンネルなどを活用することが多いです。
また同局他局を問わず面白映像や衝撃映像を扱った番組を視聴し、使えそうな動画があれば動画サイト等で改めて同じ動画を探し出すという方法もあります。

ADが見つけリストアップした動画は、ディレクターが視聴して評価をつけます
高評価のものは総合演出がチェックして使用可否を最終決定します。
特に面白動画は、視聴する人によって評価が大きく変わることも
多く、番組で使用する本数の何十倍もの動画を探さなければならないこともしばしばあります。

 

②国名を調べる

番組によっては、動画を紹介する際に撮影された国名を表示するものもあるため、国名の調査が必要になる場合あります。
サイト等に国名が明記されているものもありますが、
そうでない場合は以下の方法で調べます。

・ニュースサイト等の記事になっていないか検索する
・動画のスクリーンショットで画像検索をかける
・動画のキーワードになりそうな言葉で検索する
・SNSで見つけた動画は動画サイトに同じものが掲載されていないか確認する

 

③裏どりをする

裏どりとは、動画に関する詳細情報をネットや各種メディアを通じて収集・確認する作業のことです。
衝撃映像を扱う番組では特に重要で、実は非常に時間のかかる大変な作業です。

衝撃映像を扱う番組ナレーションやテロップで「映像に至った原因」「負傷者の有無」などが紹介されることがありますが、これもADが裏どりによって入手した情報です。
サイトに動画の詳細が掲載されていればその情報を活用し、そうでない場合は画像検索やキーワード検索で関連記事や投稿者本人のSNSなどを調べ、正確な情報を入手する努力をします

余談ですが、海外の動画を多く扱う番組では英語のサイトや動画、記事などを目にする機会が非常に多いです。
英語のスキルがある人は「この動画で言っていることを翻訳してほしい」「英語表示のサイト
の操作方法を教えてほしい」など先輩ADやディレクターから頼りにされることもあるかもしれません。

なお、フッテージのネタ探しから許諾確認までを外部のリサーチ会社に外注するケースもあります。

リサーチャーのお仕事について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
🔻【テレビ制作の裏側】調べもののプロ!リサーチャーのお仕事とは?
🔻テレビリサーチャーとは?仕事内容やなるための方法を解説  

 

④ 権利元を確認する

使用する動画が決まったら、その動画の権利を持っている人・会社(権利元)に連絡を取り、使用許諾を得る必要があります。
権利元は動画の入手先によって異なり、主に以下のようなケースがあります。

・フォトエージェンシー(アフロ、ゲッティ、アマナイメージズなど)経由で素材を取得する場合は、各サービスの利用規約に沿って許諾を得る
・海外映像サービス(News flare、Jukin mediaなど)経由の場合は、そのサービスを通じて交渉・許諾を取る
・YouTubeチャンネル(FailArmy、ViralHogなど)の動画を使用する場合は、チャンネル運営者に連絡する
・SNSで見つけた動画の場合は、投稿者本人に直接連絡を取る

許諾を取る際には、放送での使用だけでなく、配信サービスでの利用可否やクレジット表記の有無なども合わせて確認します。
権利元への確認は、単なるリサーチ作業の一部ではなく、番組を安全に放送するための重要なステップです。
著作権・肖像権まわりの詳しい確認事項については、次のセクションで解説します。

動画を使用する上で気を付けること

番組で使えそうな良い動画を見つけられたとしても、そのまま使用できるケースはほとんどありません
どの動画にも必ず「権利を持っている人(撮影者)」がいて、
使う前にその人の許可を得ることが必要です。
主に確認が必要なのは、著作権、肖像権、配信利用、クレジットの4つです。

著作権や二次利用の仕組みについてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください!
🔻エンタメ業界を目指すなら知っておくべき!インターネット配信での映像の著作権・二次利用の仕組み

① 著作権:使う前に撮影者・所有者の許可が必要

動画はすべて、撮影した人(著作者)の権利が守られています。
この権利のことを「著作権」といい、テレビ番組で使用する際には、元の動画の撮影者とデータの所有者、両方に許可を取る必要があります

著作権には、大きく2種類あります。

・著作者人格権:「作った人の意思や気持ちを守る権利」です。作品をどのように公表するかを決めたり、無断で内容を書き換えられたりしない権利が含まれます。他人に譲り渡すことができず、必ず作った人本人に帰属します。

・著作権(財産権):「作品を使って利益を得る権利」です。放映、展示、翻訳、二次使用などができる権利が含まれます。著作者人格権と違い、合意があれば他の人や会社に権利を移すことも可能です。

注意が必要なのは、SNSで拡散されている動画やネットで公開されている動画であっても、テレビで流す際には必ず許可が必要という点です。
また、動画をトリミングしたりテロップを加えたりする「加工・編集」は、放送の許可とは別に確認が必要になります。
海外の動画も例外ではなく、著作権に国境はないため、日本の動画と同じように許可を取る必要があります。

 

② 肖像権:映り込んでいる人・場所にも注意

著作権とあわせて確認が必要なのが「肖像権」です。
肖像権とは、
他人に無断で自分の顔や姿を撮影されたり、その写真や動画を公表・利用されない権利です。

動画内に映り込んでいる人物はもちろん、特定の建物や場所にも同様の確認が必要になります。
たとえば神社・仏閣が映っている動画では、動画自体の著作権の確認に加えて、その神社・仏閣自体の許諾も取らなければなりません

 

③ 配信利用:ネット配信できるかも別途確認

近年はTVerやU-NEXTなどで番組を見逃し配信するケースが増えていますが、テレビ放送の許可を得ていても、配信サービスでの利用が別途NGになるケースがあります。
動画内で使われているBGMや音楽の著作権が配信に対応していない場合なども含め、配信利用の可否は必ず個別に確認する必要があります

 

④ クレジット:表記ミスが許されない

フォトエージェンシーやSNSの投稿者から素材を使用する際、画面の隅に社名や氏名などの「クレジット(出典表記)」を入れることが条件になる場合があります。

クレジットが必要かどうかの確認はもちろん、必要な場合は指定された表記を一字一句正確に入れることが求められます。
表記ミスはトラブルにつながるため、スタッフ間で何度も確認します。

 

まとめると、番組で動画を使用する際には、主に以下の項目を確認します。

・元素材の撮影者・所有者から権利の確認を得ているか?
・映像を加工・編集する許可をもらっているか?
・TVerやU-NEXTなどの配信サービスで配信できるか?
・動画内で使用されている音楽の著作権に問題はないか?
・クレジット表記が必要か?必要な場合、指定通りの表記になっているか?

権利の確認を怠ってしまうと…

番組で動画を放送するにあたって権利の確認を怠ってしまうと、著作者とのトラブルや刑事上の罰則を受けるリスクがあるだけでなく番組や放送局の社会的信頼を失うことにもつながりかねません

そのため番組を制作する上で重要なのは、とにかく何度もチェックをすることです。
制作現場では、使用する動画のリストを作成しスタッフ内で共有し、何度もプレビューして確認します。
ADやディレクターだけでなく、プロデューサーや総合演出など多くの
スタッフが確認作業に関わることで、権利の侵害や情報の捏造が起こらないよう徹底しています。

まとめ

今回は、フッテージの意味やフッテージ番組の特徴、映像素材を探すためのリサーチ方法についてご紹介しました。

フッテージとは、番組や映像作品の制作に使われる映像素材のことです。
SNS動画、海外映像、動物動画、衝撃映像などを活用したフッテージ番組では、ADやリサーチャーが多くの映像を探し、国名や背景情報の確認、裏どり、権利確認などを行っています

映像素材を番組で使用する際には、著作権や肖像権、配信利用の可否なども確認する必要があります。
フッテージ番組は、視聴者が気軽に楽しめる一方で、制作現場では多くのリサーチと確認作業によって支えられているのです。

フッテージ番組や映像素材のリサーチに興味がある方は、テレビ番組や映像制作の仕事について調べてみるのもおすすめです。

テレビや映像制作の現場では、AD、ディレクター、リサーチャー、編集スタッフなど、さまざまな職種が関わっています。

「映像制作に関わりたいけれど、どんな仕事があるのか分からない」という方は、まずは職種ごとの仕事内容や現場での役割を知るところから始めてみましょう。