いまや私たちのみるコンテンツとして欠かせないものとなった恋愛リアリティーショー(恋リア)。なぜこんなにも恋リアは人気なのか、その要因の一つがジャンルの多様性にあります。恋リアではコンセプトやルールが決まっていて、出演者はそのルールに従って恋愛をします。その設定がかなり秀逸!メンバーの恋愛、そして視聴者のワクワクを倍増させる工夫があります。今回は作品ごとにその特徴に注目してみましょう。
『今日、好きになりました。』
ABEMAで放送中の高校生による青春恋愛リアリティーショー。キャストが若いだけに学生を中心とした同世代からの支持が高く、女子高生の3人に1人が見ている番組。
コンセプト
「運命の恋を見つける、恋の修学旅行」
設定・ルール
初対面の高校生男女が2泊3日の旅をする中で恋愛する。旅の最終日にカップルとして成立した場合旅は終了し、カップルとして成立しなかった場合は次弾の旅に継続するかどうか選択権を得ることができる。また「番組内で成立したが、破局してしまった」という場合も高校1年生から高校3年生までの間であれば、再び選択権は復活する。
『オオカミには騙されない』シリーズ
2017年から放送が始まった恋リアシリーズ。卒業生が次々と芸能界で活躍し、ブレイクの登竜門としても有名になっている。高橋文哉、生見愛瑠、山之内すずをはじめとして、幅広い分野にスターを輩出している。
コンセプト
男女が本気の恋に落ちていくまでを追いかける恋愛リアリティーショー。しかしその中には絶対に恋をしない「“嘘つき”オオカミ」が1人以上潜んでいる。メンバー達はオオカミの甘い誘惑や嘘に惑わされることなく、最高の恋を見つけることができるのか。
設定・ルール
20~30代の男女10人のメンバーで約3ヶ月の間で恋を探していく、一見普通の恋リア…と思いきや、女性メンバーのうちの1人以上は「オオカミちゃん」という役割を与えられている。オオカミちゃんは恋をしてはならず、告白されても断らなければならない。男性が「オオカミ」を担当するシリーズも制作されている。
『あいの里』
昨年11月〜12月、第2シーズンが配信され、話題に!恋リアではめずらしく、35歳以上という年齢制限がある。大人だからこそのリアルな事情があり、若者たちだけでは見られない大人の恋愛を繰り広げる。
コンセプト
35歳から60歳の男女が人生最後の恋を求めて、ラブ・ヴィレッジにある古民家で自給自足の共同生活を送る。
設定・ルール
“キラキラしない”リアルすぎる恋愛ドキュメントバラエティー。恋愛に集中するため、スマホ・パソコンは使用禁止。 食費は1人1日500円。畑で沖縄野菜を栽培しながら半自給自足の生活を送る。告白を決意したら「あいの鐘」を鳴らし告白。成功したら翌日一緒に帰り、叶わなかった場合は1人でラブ・ヴィレッジを去る。
『バチェラー・ジャパン』シリーズ
現在では聞いたことがない人はいないほどの世界的な有名番組。2002年の放送開始から、瞬く間に全米で最も愛される国民的人気番組に成長した「The Bachelor」。世界225カ国で放送され、日本にも上陸し、数多くのシリーズが続いている。
コンセプト
成功を収めた1人の一般独身男性を巡って、パートナーの座を勝ち取るために、結婚適齢期の女性たちが競い合う「婚活サバイバル番組」。
設定・ルール
制作費をかけて、非日常的な環境を作り出し、デートの舞台はヘリコプターやクルーザーなど豪華さも特徴のひとつ。各々正装で決めたカクテルパーティー後に執り行われる「ローズセレモニー」では次にコマを進める女性にバチェラーから番組を象徴するローズが渡される。渡されなかった参加者は脱落となり、最終的にはバチェラーがたった1人の運命の女性を見つける。
『ラブ トランジット』
かつて恋人だった5組の男女が、約1カ月間のホカンス(「ホテル」と「バカンス」をかけた造語)を通して、過去の恋と新たな出会いの間で揺れ動く姿に迫る。
コンセプト
全員が誰かの元恋人!「終わった恋には未練ゼロ!復縁なんてありえない派」と「もう一度よりを戻したい…未練アリアリ派」が入り混じり、究極の二択に向き合う新感覚恋愛リアリティー番組。
設定・ルール
過去にお付き合いしていた元恋人同士が集まり、約1ヶ月間の“ホカンス”を通して、「過去の恋愛」と「新たな恋愛」に向き合い、最終的に「これからも一緒にいたい」相手を探す番組。1ヶ月のホカンスの最後にはそれぞれが「告白」を行うが、愛の告白の場合もあれば、お別れ・感謝の告白の場合も。元恋人への情や思い出があるからこそ気持ちが180度変わることもあり、意外な結末が待っている。
『ラブ デッドライン』
様々な理由でこれまで結婚をしなかった(できなかった)5人の女性たちが、同じく結婚したい5人の男性と共に、6つのロケーションを旅しながら、様々な条件付きマッチングデートを繰り返し結婚相手を探す恋愛リアリティショー。
コンセプト
選り好みしているうちに結婚を逃してきた女性たちへ贈る婚活リアリティショー。プロポーズできるのは女性のみ、しかし男性には旅の期限がある。いいと思った彼は、明日もういないかも。必要なのは勇気?作戦?果たして本当の愛を自ら掴むことはできるのか。結婚に向けた旅が始まる!
設定・ルール
真実の愛を探し求める女性たちが、結婚相手を見つけるため美しい場所をめぐる旅へ。この旅のルールは2つ。男性は期限が来たら帰らなければならず、プロポーズできるのは女性のみ。男性は全10話を通して計9人の男性が参加。旅行中は支給される専用スマートフォンで、好きな時に男女で会話のやりとりをしたり、空き時間に互いを呼び出すことができる。
『ボーイフレンド』
男性が恋愛対象の9名のBoysがそれぞれに思いを秘めて参加。日本初となる男性同士の恋愛リアリティショー。これまで異性間だけで語られてきた日本の恋愛リアリティショーの歴史に、新たな1ページが刻まれる。
コンセプト
驚き、葛藤、あふれ出す感情。それぞれの過去、それぞれの想いを抱えてひとつ屋根のしたに集まったゲイやバイのボーイズ。愛を探して1ヶ月間の共同生活が今始まる。
設定・ルール
約1ヶ月間、みんなでコーヒートラックの運営をしながら共同生活を行い、絆を深める。コーヒートラックの売り上げは自由に使うことができる。出演者同士のピュアな恋愛が話題となり、配信が終わった後も盛り上がりが絶えなかった。恋愛成就のみならず、一生モノの友情や家族との向き合い方などを学ぶメンバーの成長もみどころ。
ちなみに、テレキャリアでは、「ボーイフレンド」の制作を担当した共同テレビジョンのディレクターさんにインタビューをしています!撮影の裏側についても語って頂いているので、是非下記の記事もチェックしてみて下さい!
【共テレのディレクターに聞いた!「リアリティショー制作の現場とは?演出と撮影の裏話に迫る」】
まとめ
いかがでしたでしょうか。恋リアといっても、コンセプトとルールによって見どころがかなり変わってきそうですよね!このルールづくりも制作の腕の見せ所!「恋リア制作をしてみたい」という方も、「全然みたことがない」という方もいろんなジャンルを試聴して視野を広げてみてはいかがでしょうか。