「憧れの芸能人のマネージャーになれたら…」そんなことを想像したことがある人は多いのではないでしょうか。皆さんが想像する芸能事務所の仕事といえばまずはマネージャーが思い浮かぶ方が多いと思いますが、実はそれ以外にも、芸能事務所にはたくさんの仕事があるのです!今回は、マネージャーをはじめとした芸能事務所のお仕事についてご紹介します!
芸能事務所のお仕事
マネージャー
まず皆さんが真っ先に思いつくのがマネージャー(以下、MG)でしょう。現場でタレントのケアをするMGを想像する人が多いかと思いますが、マネージャーの仕事はそれだけではありません。
現場での仕事に同行する
現場での仕事についてはタレントにより、マネージャーが行く場合もありますし、意外ですが来ない場合もあります(※スケジュールは当然把握しています)!同行している場合は、番組のスタッフへの挨拶、撮影、取材、ライブ等の現場でのサポート業務などを行います。車による送迎ですが、求人のマネージャー募集欄には「運転免許取得必須」と書いてあるパターンが多いです。しかし、後述しますが、近年は、安全性も考えて専属ドライバーがいるパターンも多いです。
営業で仕事を獲得する
メディアや広告代理店などの取引先に対しての営業を行います。契約交渉や権利関係の管理も仕事の範囲になります。タレントにとって、「いい仕事を取ってくる」ということはかなり大切なことですから、テレビ局などに挨拶に行って売り込みをたくさんしています。
MG以外の芸能事務所のお仕事
事務所の規模によっては、MGが兼任することもあるようですが、大きな事務所では分業しており、下記のような役割を担っているスタッフがいます。事務所によって、部署名や職種名は異なるので、ここでは主な役割について解説します。
ファンクラブの運営
ファンクラブでは定期的に会報を送ったり、ブログやメールの配信などを行っています。また、最近はアーティストのライブなど以外にも、ファンとの交流イベントや生誕祭などイベントを積極的に運営する芸能人が多く、これも事務所での仕事になります。ファンクラブを運営する会社に委託をしている事務所も多くありますが、自社で行っている事務所もあります。また、最近では事務所ごとにYouTubeチャンネルを持っていてタレントを売り出している事務所も多いです。
SNSチャンネルの企画・運営
最近では俳優・アーティストがYouTubeやInstagram・XといったSNSを積極的に行っており、それも事務所の管理下にあります(本人に一任している事務所から、投稿前にチェックする事務所まで様々です)。YouTubeは番組のようなしっかりしたコンテンツを定期的に配信しているタレントも少なくないです。これらは制作会社に委託するところも多いですが、自社内にいる編集者で運営している事務所も多いです。また、委託する場合でも最終的なチェックは当然事務所が行うため、担当者は必ず存在します。
【俳優等が所属する事務所のチャンネル例】
・オスカーチャンネル
・レプロエンタテインメント
・研音 ※株式会社ギークピクチュアズに委託して制作・配信
タレント育成・オーディションの実施
事務所にもよりますが、オーディションを常に行っている事務所もあり、履歴書をみて選考を行います。また、最近はオーディション番組を行ってデビュー前から話題性を作るパターンが多いですが、そうなると、放送媒体やイベント運営会社、宿舎、スタジオなど様々な提携先が必要になりますから、かなりの大仕事になります。
社内および海外(韓国・米国など)関連部署との協働
例えば、音楽業界ではK-POPが大人気。韓国ドラマの人気も衰えることなく、海外の芸能人の日本での活動について扱う事務所も多くあります。また、日本の芸能人がNetflixなどのオリジナルドラマに出演する場合など、海外進出の機会が増えています。そのため、海外とのやりとりをする語学力の高い人材(英語、韓国語など)を求めている事務所もあります。
専任ドライバー
前述の通り、以前はMGが現場に立ち会うため運転もしていましたが、MGの仕事も膨大ですし、安全性への配慮もあり、今は専任ドライバーがいる事務所もあります。
どうすれば芸能事務所で働けるの?
ではどうすれば芸能事務所でMGやスタッフとして働くことができるのでしょうか。主なパターンは2つあります。
求人に応募する
新卒でも中途でも、芸能事務所でのスタッフ募集は(少ないですが)あります。就活サイトになくても、各事務所のHPに求人があることはかなり多いです。もし、興味のある事務所が決まっているのであれば、公式サイトをチェックすることをおすすめします。また、「どうしてもここに入りたい!」という熱意がある方は問い合わせフォームから連絡をとることも可能です。ただし、事務所も多忙のため、返事が来ない可能性も高いでしょう。もし返事が来なくても、たくさん問い合わせをして迷惑をかけるのはやめましょう。
制作会社などのスタッフから転職する
もし、既に制作会社などでスタッフとして働いている場合、関係者を通して紹介をしてもらえる可能性があります。業界経験者で知り合いを通して入社するパターンは珍しくありません。また、番組で頻繁に会う事務所の方と仲良くなってADからMGに転職する人も割といます。芸能事務所としてもタレントを守る責任があるため、ある程度業界のことを知っている人であって欲しいということもあります。そのため、キャリアを長期的に考えて、まずは映像制作の会社に入ってみるという道も検討して良いでしょう。
まとめ
今回は、芸能事務所の仕事についてと、実際に働くための方法についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。芸能事務所の業務はMG以外にもたくさんありますし、近年はSNSなどのPRでさらに業務も増えています。
とはいえ、芸能事務所もタレントを守る責任があるため、誰でも採用するわけにはいきません。そのため、業界関係者を通してある程度タレントとの関わり方やスタッフとの連絡に慣れている人を採用したいと思っているところが多いのも事実です。芸能事務所から委託されて仕事をしている会社もあるので、やりたいことによっては委託先に就職するという手段もあります。自分のやりたいことを熟考し、後悔のない就職活動を目指しましょう!