若手放送作家のリアルな一日|企画会議から収録まで

放送作家は、テレビやラジオ、YouTube、ライブなど幅広い現場で企画立案や台本作成を担う仕事です。本記事では、企画会議への参加から台本執筆、収録立ち合いまで、若手放送作家のリアルな一日を紹介。現場で求められる姿勢や、企画の種の見つけ方、放送作家になるためのルートについても解説しています。


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放送作家はテレビやラジオ、YouTube、ライブなど様々な媒体で企画立案や台本作成、情報リサーチなどなど頼まれたことなら何でもする職業。今回は放送作家の中でも企画会議から収録までの若手作家のリアルな一日を紹介します。

放送作家とは

映画やテレビドラマ、演劇などではシナリオ(台本・脚本)を執筆する脚本家シナリオライターが活躍していますが、テレビのバラエティ番組や情報番組、ラジオ番組では放送作家と呼ばれる専門職の人が番組作成に関わっています。

放送作家の仕事は主に二つあります。

ひとつは企画を考えることです。
新しい番組をスタートさせる際に、番組の内容をプロデューサーらと検討することもありますが、一般的にはその番組で何を放送するのか、VTRの中身やコーナーの企画など細部に関するアイディアをだします。また、番組全体の流れをどうするのかといった構成も考えていきます。

もうひとつの仕事が台本の執筆です。
台本にはどのような流れで番組が進んで行くのかという進行をまとめるだけではなく、司会者のセリフもあらかじめ決めておきます。また出演者にも、どのようなことを話してもらうのか大まかに決めておき、収録はこの台本に沿って行われます。

先輩作家に誘われ企画会議に参加

テレビのディレクターや先輩作家にお声掛けしてもらい番組の企画会議に参加します。

最近では対面会議よりオンラインでの会議が多いです。最初から番組全体を担当することは難しいため先輩作家に付き添いながら会議では若手作家は基本的に板書や議事録を担当することが多いです。

また会議毎には宿題を出されることもあります。新番組案や番組内でのコーナーやロケ地探しのネタ出しなど様々です。若手作家は会議中に発言することは難しいですが勇気を持って発言し印象を残すことが大事になります。若い人目線も求められることがあるため最近若い人の間で流行っていることなども知っておくと会議中にスムーズに発言できます。

企画会議の詳しいことは以前の記事にも書いてありますので気になる方はご覧ください。
★Check!!➡テレビ番組の企画会議の種類や内容は?会議中のADのお仕事内容とともに解説!

会議が終わり番組収録に向けて台本執筆

若手作家の時は番組の5分コーナーなど番組全体ではなく一部だけの台本やナレーター台本を執筆します。台本にはどのような流れで番組が進んで行くのか、出演者のセリフや商品などを出すタイミングなどを書いていきます。

台本が完成したらディレクターに提出し、内容を確認してもらいます。そのあと、番組によっては屋外でロケ撮影が行われますが、現場ではあまり担当する仕事がないため、構成作家が同行することはあまり多くありません。

夜には収録の立ち合い

台本を執筆した後は収録現場に立ち会い、ときには現場で台本を書き換えることもあります。
また、オンエアーも確認して放送内容を把握しておきます。台本を書いていても番組によっては収録後に編集されるため、台本で使われた部分と使われなかった部分を確認し次の台本を執筆の際に活かします。

帰宅して次回の企画会議に向けて準備

収録が終わり帰宅したら次回に向けて準備をします。もちろん映画鑑賞など趣味の時間を過ごしますが、次回の企画会議に向けての宿題に取り組んだり、新番組の企画書を作成するなど準備をして就寝します。

テレビの“企画の種”はこう見つける!

新企画や新番組を考えるには日頃の生活から意識することが大事です。
話題の映画や漫画、バラエティなどを見て、世の中で流行っていることもチェックして、そのときに引っかかったことやフレーズなどをメモアプリに蓄積していきます。
メモに書く際は、詳細に気づきを書くことで次回見た際の混乱を防ぐことができます。
企画会議に持っていくネタを考える際にメモを参考にします。
また人気放送作家の大井洋一さんは「知識のないところから才能は生まれない」という思いから、日々、テレビのチェックを欠かさないこと。コミュニティを絞らず、いろんな人と関わることを意識しているそうです。

放送作家はコミュニケーションが大事

若手の放送作家だけではなく放送作家全体に言えますが番組スタッフとの関わり方、コミュニケーションが大事で印象に残ると次回の番組会議に呼ばれたりします。

印象に残るために先ほども書いた番組会議での発言はもちろんですが、番組スタッフが何を求めているかを見極めながら発言することも大事です。また「これだけなら他の人より詳しいもの」を持つことも大事です。例えばゲームに詳しいと知られるとゲーム番組に呼ばれるなど次に繋がります。

放送作家になるには

放送作家になる方法は様々です。
テレビ番組の制作会社が行っている採用募集に応募する方法がありますが、決まったルートはほとんど存在しないと言われています。著名な放送作家に弟子入りという形で業界入りを認めてもらったり、ラジオ番組の投稿コーナーにメールやハガキを送り続けているうちに、投稿のアイディアを認められ、番組の作家をしないかと声がかかるケースもあったりする。また芸人事務所には放送作家スクールもあり、そこで勉強してから事務所所属の作家になる人もいます。

一時期、テレビ番組の予算削減によってひとつの番組に関わる作家の数が減っているという状況もありましたが、YouTubeやネット配信専門の番組が多数制作されるようになったことで人手が足りなくなり、作家の需要が増えているようです。

まとめ

いかがだったでしょうか。今回は若手作家のあるリアルな一日を紹介しました。若手作家は基本的に番組スタッフや先輩作家から頼まれたことなら何でも受けます。一つ一つの仕事を真面目に取り組むことで、次回の企画会議に呼ばれるなど繋がりが生まれます。
放送作家のなり方は様々ですが、是非今回の記事も参考にしてみてはいかがでしょうか。