近年、YouTubeやTikTok、Instagramリール、企業のPR動画など、私たちの身の回りには“動画コンテンツ”があふれています。それに伴い、注目を集めているのが「動画編集」の仕事です。
「動画編集って具体的にどんなことをするの?」「未経験からでもなれる?」「実際どれくらい稼げるの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。副業として始めたい方はもちろん、映像業界を目指す就活生にとっても、動画編集スキルは大きな武器になります。
本記事では、動画編集の仕事内容から未経験での始め方、気になる収入相場、そして今後の将来性までをわかりやすく徹底解説します。これから一歩踏み出したい方に向けて、リアルな情報をまとめました。
動画編集の仕事とは?仕事内容と働き方
動画編集の仕事とは、撮影された映像素材をカットや編集をし、ひとつのストーリーとしてまとめ、最終的な作品を仕上げることです。
具体的な仕事内容としては、
1. 企画構成
2. カット・編集
3. BGM・テロップ・音の追加
4. 最終調整と書き出し
このような内容です。
動画編集の仕事の働き方としてはさまざまな形があります。
一つ目は他の仕事をしながら副業として動画編集の仕事をするという働き方です。
二つ目はフリーランスとして働き、クライアントから案件を獲得して動画編集を行う働き方です。
三つ目の働き方は、動画編集を請け負っている会社に所属し、その会社で動画編集を行うという働き方です。
これらの働き方にはいずれもメリットやデメリットが存在します。
動画編集の仕事はいくら稼げる?

動画編集で得られる収入は初心者で月2〜3万円、経験者で月10万円以上が見込めます。
副業の収入例
副業として動画編集を請け負う場合、一本あたりの動画の報酬単価は5000円〜1万円が一つの目安となります。
しかしながら、初心者として始める場合は、テロップ入れやカット作業などの比較的安易な作業が中心になるため、単価もそれほど高くありません。また初心者のうちは一本の動画の制作だけで多大な時間を要してしまう可能性もあるため、最初のうちはそれほど稼げないかもしれません。
編集作業に慣れてくると、作業時間も短くなり単価の高い案件も引き受けることが可能になるため、たくさん稼げるようになってきます。
副業で動画編集を行なっている人の全体的な収入としては数万円〜10万円以上が多いと言われています。
フリーランスの月収例
フリーランスの動画編集の働き方としても副業の場合とさほど変化はありません。しかし副業と違い他の仕事は行っていないため、時間は多くあります。そのため動画編集を行う時間も多く、15万円〜30万円が月収のボリュームゾーンと言われています。動画編集の仕事は、実力主義の世界です。実績を重ねてスキルを身に付けることで、高単価の案件を安定して受注しやすくなります。そのため、常にスキルアップに努め、自分の価値を高めていくことも大切です。自分のスキルや実績をアピールし、フリーランスとしての仕事につなげていきましょう。
会社員の場合
勤務は不規則なことが多く、仕事に合わせて勤務時間を決める「配員表」に基づき出勤の時間が決まるのが一般的とされています。
おもに映像制作会社のプロデューサーやディレクター、営業部が獲得してきた動画制作案件の編集作業を任せられます。
クライアントの意向を汲み取り、忠実に動画編集作業をおこなっていくことが大切です。
会社員の年収としては323~745万円と言われています。
動画編集の仕事に将来性はある?
動画市場の成長
動画編集の仕事は高い将来性があると言えると思います。
というのも、一般財団法人デジタルコンテンツ協会(DCAJ)が公表した「動画配信市場調査レポート2023」によると、2022年の動画配信市場規模は4,530億円でしたが、2027年には5,670億円に達すると推計されています(2022年比で約125%の成長)。この成長は、企業や個人が動画コンテンツを活用したマーケティングや情報発信をますます重視するようになったことが背景にあります。
今後も動画コンテンツの需要は高まっていくと思われるので成長市場であると考えられています。
AI時代でも求められる理由
AIによってさまざまな仕事が代替されるのではないかと噂されている昨今ですが、動画編集の仕事は依然として残り続けると考えられています。
理由としては、クライアントの意図を汲み取ったり、視聴者を引き込むような動画作りはAIよりも人間の方が得意だと考えられているからです。
逆にAIをうまく活用することでより良い動画を作成していくことも可能になっていきます。
動画編集で稼ぐメリット

動画編集が人気の理由は、誰でもすぐに始められるためです。ここからは、動画編集で稼ぐメリットについてご紹介します。
パソコンがあればどこでも作業できる
動画編集は早朝や深夜など、自由な時間に作業できるため、本業があっても両立しやすい仕事です。パソコンさえあればどこにいても作業ができるので、時間や場所にとらわれずに自分の都合で予定が立てられます。
スキマ時間でもパソコンを使って作業できるため、仕事の休憩時間を使って効率良く働くことも可能です。時間が有効活用できると、収入アップにつながりやすいでしょう。
ただし、副業の場合は、本業会社の就業規則や、労働基準法を守るようにしましょう。また、会社の貸与されたパソコンでの副業は情報漏洩のリスクがあるため、おすすめできません。
動画編集初心者でも短時間でスキルを身に付けられる
動画編集が初めての方でも、比較的短期間でスキルを習得できて仕事に活かせるメリットがあります。正しい方法で学ぶと、3ヶ月もあれば基本的なスキルは身に付けることができます。再現性が高く、すぐに副業の収益を得たい方に向いています。
動画編集は今後さらに需要が高まる分野であり、副業の案件も数多くあるのが特徴です。未経験からでも仕事を探しやすいので、チャレンジしやすい副業のひとつといえるでしょう。経験や実績を積めば、単価アップも期待できます。
フリーランスで独立しやすい
動画編集を副業から本業にすることも可能です。今後、動画市場は右肩上がりの成長が予想されるため、着実に実績を重ねていけばフリーランスとして独立を目指すこともできます。
フリーランスになれば、より高単価な案件にもチャレンジしやすくなり、経験や実績を活かして受注しやすくなります。さまざまな案件を請け負えるようになれば、収入も安定しやすくなるでしょう。
動画編集で稼ぐデメリット
動画編集は今後需要が高まることが予想されますが、押さえておきたいデメリットもあります。ここからは、動画編集で稼ぐデメリットについてご紹介します。
初期費用がかかる
動画編集のデメリットのひとつ目は、初期費用がかかることです。動画編集をするには、パソコンやインターネット回線、動画編集ソフト、ハードディスクが必要です。パソコンのスペックが低いと、動画編集や編集した動画の書き出しに支障が生じる可能性があります。
無料の動画編集ソフトを使っても作業はできますが、編集にソフトのロゴが入ってしまったり、使用できるツールが限られてしまったりするなど、有料のものに比べて作業効率の低下が懸念されます。
そのため、一般的には月額課金制のAdobe Premiere Proを使う方が多いようです。実績を積んで案件を受注できれば、初期費用以上に稼げるため、リターンが大きい投資といえるでしょう。
働き続けないと稼げない
動画編集は案件を受注して作業しないと収入を得ることができません。完成品を納品した後に報酬が得られる仕組みだからです。会社員のように有給休暇もないため、仕事をしなければ収益も発生しません。
とはいえ、動画編集をしてお客様に納品すれば確実にお金を得られるため、収入を増やしたければ案件の数を増やすことで解決できます。
動画編集で稼ぐための手順

ここからは、動画編集で収入を得るための手順を解説します。
動画編集に必要な物を揃える
まずは、動画編集をスムーズに進めるために、必要なツールやソフトを購入しましょう。動画編集でおすすめのソフトやアプリは以下のとおりです。
・Adobe Premiere Pro(アドビプレミアプロ)
・Adobe After Effects(アドビアフターエフェクト)
・Final Cut Pro(ファイナルカットプロ)
・Filmora(フィモーラ)
動画編集は重たいデータを扱う機会も多く、パソコンのスペックにも配慮が必要です。コストを抑え過ぎると、編集中にパソコンが動かなくなってしまったり、保存容量が足りなくなってしまったりするおそれもあるため、動画編集が滞りなくできるパソコンを選びましょう。
動画のスキルを磨く
動画編集を仕事にするには一定のスキルや知識が必要です。動画編集技術を学ぶ方法としては、「独学で勉強する」か「スクールに通う」のふたつがあります。
副業や趣味の範囲で動画編集に取り組みたい方は、独学でも問題ありません。書籍や動画講座などを活用すれば、費用を抑えながら知識を得られます。
一方、動画クリエーターとして転職を希望する方は、スクールでの学習がおすすめです。プロの指導を受けることで、実践レベルのスキルや知識が身に付きます。
前提として、カメラを扱える(撮影&編集ができる)人材が一番求められるため、編集技術と同様に自分で撮影できる方が好ましいです。
クラウドソーシングサービスや紹介で案件を獲得する
初心者の場合、まずは実績作りから始めることが大切です。動画編集はスキルが重視される仕事のため、提示できる実績があるほど稼ぎやすくなります。
クラウドソーシングサイト(発注者と受注者を繋ぐプラットフォーム)などを活用して、着実に実績を積み重ねていきましょう。
仕事を得る方法はほかにも、知人からの紹介や動画編集スクールを通して案件を紹介してもらうなどさまざまです。動画編集スキルを積極的にアピールして、案件獲得につなげましょう。
動画編集で稼げる人の特徴
ここからは、動画編集で稼げる人の特徴について解説します。
丁寧に仕事を行える人
動画編集の仕事では、クライアントの意向を汲んで丁寧な仕事ができる人が求められます。例えば、テロップや効果音の入れ方など、見やすくするにはどうすべきかなど、自発的に考えて細かく調整する必要があるのです。
また、BGMと声の大きさのバランスや誤字脱字のチェックなど、ミスが許されないからこそ丁寧に仕事ができる人が重宝されます。
コツコツした作業が得意な人
動画編集はコツコツ努力できる人に向いています。地味な作業も多く、不要な部分を取り除いたりテロップを入れるタイミングを考えたりするなど、ひとつの動画を作るまでには細かな作業が多々あります。そのため、反復作業が得意・細部にまでこだわりを持って仕事に向き合うのが好きな人が動画編集に向いています。
自分のスキルを売り込める人
知識が豊富で仕事への熱意がある人は、受注した案件をより良い作品に仕上げ、実績を積み重ねて自分を売り込もうとします。プロ意識をもって仕事に臨むことで、稼ぎやすくなるのです。
動画編集は未経験でも始められて、独学でもある程度の知識を得られますが、大きく稼ぐためには能動的に仕事をこなす必要があります。
さらに、テレビのような編集、お洒落なMV、イメージ映像風の編集を依頼されることもあるため、多様な演出に対応できる能力が求められます。そのため、日ごろから自己研鑽に励み、常にスキルアップしていく姿勢が大切です。
まとめ
動画編集の仕事は、ネット環境の高速化やスマートフォンの普及拡大、さらにはSNS・動画配信サービスの成長により、今後もますます需要が高まっていく分野です。
一方で、動画編集は実力主義の世界でもあります。案件をこなしながら実績を積み、スキルを磨き続けることで、より高単価の仕事や大規模プロジェクトに携わるチャンスが広がっていきます。努力と経験の積み重ねが、そのまま収入やキャリアの幅に直結する仕事といえるでしょう。
また、パソコンと編集環境さえ整えば、場所や時間に縛られずに働ける点も大きな魅力です。本業としてはもちろん、副業として挑戦する人も増えています。未経験からでもスタートしやすい分野だからこそ、まずは小さな一歩を踏み出すことが大切です。
動画・映像業界を目指す方にとっても、動画編集スキルは大きな武器になります。気になる方は、ぜひ今回ご紹介した内容を参考に、自分なりのキャリアの可能性を広げてみてください。
