テレビドラマの監督になるには?必要な経験・キャリアの積み方を徹底解説!

テレビドラマの監督になるには、どんな経験やキャリアが必要なのでしょうか。 本記事では、助監督からステップアップする王道ルートを中心に、現場で求められる役割や評価のされ方、監督になるまでの流れを解説します。あわせて、有名ドラマ監督の経歴や、映画・舞台出身など別ルートから監督になるケースも紹介。テレビ業界志望者が将来像を具体的に描くための入門ガイドです。


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テレビ業界志望の方の中には「テレビドラマの監督になりたい!」という夢を持つ方も多いのではないでしょうか。では、監督になるには具体的に何をすれば良いのでしょうか。
今回はそのキャリアステップや、有名な監督の紹介など幅広くご紹介いたします。

助監督からステップアップ

監督になる基本的な手段として、まずは助監督からキャリアをスタートします。助監督と一言で言っても言葉通り監督をサポートする仕事だけではありません。それぞれ役割を持ったプロフェッショナルです。
フォース(サード)助監督からスタートして、チーフ助監督へキャリアを進めます。
それぞれの助監督の役割についてはこちらに詳しく解説がありますので、こちらもぜひ読んでみてください!

チーフとして現場で仕事をしていると、監督やプロデューサーから認められて連続ドラマの中で何話か監督を任せられたり、企画を持ち込んで採用されたりと、様々なパターンで監督になります。
連続ドラマだと撮影のスケジュールがタイトで複数名で監督を務めることがありますから、企画に携わってなくても監督をやることもあります。
このように、助監督からステップを踏んで監督になることが一番多いパターンです。
こう言ったキャリアの積み方は、テレビ局や制作会社に所属している人が多いですが、フリーの助監督といった存在もいます。特定の監督と一緒に仕事をして、弟子のような形で仕事をします。同じ監督と助監督で仕事をすると、監督の意図を組むことに段々となれていきますし、監督側も安心して仕事を任せることができます。
また、優秀な助監督が必ずしも監督に向いているとは限りません。こちらの記事でご紹介したように助監督はその役割のプロフェッショナルであり、優秀な助監督として現場を続けるパターンもあるといいます。

知っておきたい有名監督

有名監督と言ってはキリがないですが、こちらではテレビドラマを中心に作品を手がけている監督をご紹介します。皆さんテレビドラマの監督を経験した後に映画監督というキャリアですが、これはテレビから入った監督の特徴です。
自主映画や舞台を演出した後に、テレビの監督をするようになるパターンなどもあり、様々な意見があり断定しにくいところではありますが、テレビドラマと映画には上下関係はなく、ジャンルの違いと考えて問題ないでしょう。

武内英樹

武内監督はフジテレビ出身の監督でヒットドラマをたくさん手がけています。
『神様、もう少しだけ』(1998)、『カバチタレ!』(2001)、『電車男』(2005)、『のだめカンタービレ』シリーズ(2006、2008)、『デート 恋とはどんなものかしら』(2015)など、10年ほど前にはなりますがどれも人気作品です。その後、劇場版となる『のだめカンタービレ 最終楽章 前編・後編』(2009,2010)で映画監督としても幅を広げ、『テルマエ・ロマエ』シリーズ(2012,2014)、『翔んで埼玉』シリーズ(2019)、『はたらく細胞』(2024)など近年も活躍。
テレビドラマも映画もテンポが良いコメディの人気作品が多く、『翔んで埼玉』では第43回日本アカデミー賞の最優秀監督賞を受賞しています。

塚原あゆ子

塚原監督はTBSグループの『TBSスパークル』出身の監督です。
テレビドラマでは、『Nのために』(2014)、『アンナチュラル』(2018)、『中学聖日記』(2018)『グランメゾン東京』(2020)、『MIU404』(2021)、『最愛』(2021)、『ラストマイル』(2024)、『海に眠るダイヤモンド』(2025)などを手がけている最前線の監督です。
映画では『コーヒーが冷めないうちに』(2018)や『映画 グランメゾン★パリ』(2024)などを監督しています。
様々なジャンルのドラマをこなしているイメージですが、印象的なシーンが心に残る余韻のある作品が多い気がします。
前期のドラマ、日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』も監督しており、話題になりましたね!

土井裕泰

土井監督は『TBS制作局』出身の監督です。『ビューティフルライフ』(2000)、『GOOD LUCK!!』(2003)、『逃げるは恥だが役に立つ』(2016)、『カルテット』(2017)、『凪のお暇』(2019)などのドラマを手がけています。

映画でも『いま、会いにゆきます』(2004)や『花束みたいな恋をした』(2021)、映画『片思い世界』(2025)などを監督しており、最新作では11月14日(金)公開した映画『平場の月』があります。

助監督ルート以外からテレビドラマの監督になるには

前述した通り、舞台や映画の監督を務めてからテレビドラマの監督になるパターンもあり、キャリアは人それぞれです。インディーズ映画(小規模な映画や自主映画など)で世界観が認められ、テレビドラマの制作からも声がかかるような形で、こちらはかなり個性が強い監督が多いイメージです。

今泉力哉

今泉監督は映画監督としてのイメージが強い監督で、大学在学中から自主映画制作をしています。『たまの映画』(2011)で商業映画監督デビューし、『知らない、ふたり』(2016)、『愛がなんだ』(2018年)、『街の上で』(2020年)、『窓辺にて』(2022年)、『アンダーカレント』(2023年)など多数の作品を監督しており、「今泉監督のラブストーリーが好き」という映画ファンが多くいます。
ドラマの監督をすることもあり、テレビや配信ドラマで、『午前3時の無法地帯』(2013)、『オー・マイ・ジャンプ! ~少年ジャンプが地球を救う~』(2018年)、『時効警察はじめました』(2019年)、『有村架純の撮休』(2020年)、『杉咲花の撮休』(2023年)、『1122 いいふうふ』(2024年)などを監督しています。今期のドラマでも、日本テレビ水曜ドラマ『冬のなんかさ、春のなんかね』にて監督/脚本を務めていますね!チェックしてみてください!

内田英治

「週刊プレイボーイ』の記者を経て映画監督になり、インディーズ映画を多数監督した後にNetflix『全裸監督』の脚本・監督を務めました。
その後、2019年にテレ東でドラマ『Iターン』を監督、2022年に同じくテレ東で『雪女と蟹を食う』を監督しました。
映画監督としての活動も続けており、映画『ミッドナイトスワン』で第44回 日本アカデミー賞作品賞(2021年)を受賞しています。最新作では11月28日に映画『ナイトフラワー』が公開されています。

まとめ

さて、今回は、大きく2つのルートでテレビドラマの監督になるパターンをご紹介しましたがいかがだったでしょうか。
テレビドラマで助監督として修行するにしても、自主映画などで個性を磨くにしても、簡単な道ではありません。
最近は俳優が監督も務めるパターンもありますが、それも役者業という個性があって成り立っています。
どのルートが向いているかな、と自分の性格や作りたい作品について考えてみて、とにかく挑戦してみましょう!