【芸能人から裏方へ&裏方から芸能人へ】テレビ業界で活躍する元芸能人まとめ!転身のリアルとは?

今、活躍している芸能人の中には意外な経歴を持つ人もたくさんいます。中には元ADなどテレビ番組制作の裏方の仕事をしていた人も。そこで今回は、過去にテレビ界の裏方で仕事をしていた芸能人や、今はテレビ業界の裏方で活躍する元芸能...


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今、活躍している芸能人の中には意外な経歴を持つ人もたくさんいます。中には元ADなどテレビ番組制作の裏方の仕事をしていた人も。そこで今回は、過去にテレビ界の裏方で仕事をしていた芸能人や、今はテレビ業界の裏方で活躍する元芸能人などを雑誌やメディアでの発言を元にご紹介します。

過去にテレビ界の裏方で仕事をしていた芸能人

今は表舞台で活躍している芸能人の中には、過去に裏方のお仕事をしていた人もいます。

堤真一

実力派俳優の堤真一さんは、もともと俳優志望ではありませんでした。高校卒業後、スタントマンを目指し、アクションクラブ(JAC)に入団。アクション俳優の真田広之の付き人を務めていました。そんな中、21歳の時に運命的な出会いをしたといいます。真田広之さんと坂東玉三郎さんの「天守物語」という泉鏡花の作品で黒子をやっていた堤さん。「それまで玉三郎さんは名前は聞いたことあるけど、どんな方かも知らない」状態だったといいます。そんな中で「舞台稽古で照明の中で玉三郎さんがすっと出てきた瞬間、セットすべて見た時に“こんな異次元の世界があるんだ!”って。“こんな美しい世界があるんだ!”って僕は舞台に関わろうと思った」と明かしています。

野々村友紀子

今はテレビで見ない日がないほど大活躍の野々村友紀子さん。野々村さんは元芸人ですが、芸人時代に高い評価を受けていたこともあり、放送作家に転身した初日からテレビの仕事を任されるようになりました。働き方改革が導入される前だったこともあり、寝る暇もない日々が続いたといいます。

長女を妊娠した2006年に休業に入り、2008年には次女も誕生。子育てを優先した結果、放送作家を6年ほど休業することになります。2012年に仕事を再開。“プライベートでは昔からしていた”という、夫の相方である小堀裕之へのダメ出しぶりを番組で披露したところ大ウケ。出演する機会も増えました。2018年、作家として関わっていた『バイキングMORE』(フジテレビ系)からコメンテーターとしてオファーを受け出演者として活躍し、その後も数々のテレビ番組に出演しています。

屋敷裕政(ニューヨーク)

今はすっかり売れっ子芸人になったニューヨークのツッコミ担当・屋敷裕政さんは元ADです。屋敷さんは三重県出身で、同志社大学卒業。テレビの制作会社に入社しADとして1年間働きました。元々は芸人志望でしたが、屋敷さんによると「母子家庭の一人っ子で、私立の大学に入れてもらったので、博打な人生を歩まれへん」と一度は夢をあきらめたといいます。ある収録時には「みんな地べた座ってるんですよ、今」とスタジオで勤務するADを指さし、「俺らはイスに座って、大きい声でしゃべるだけで、あの人よりたくさんお金もらえる」と、AD陣を“ねぎらいつつ”主張しました。「それがモチベーションじゃないですけど、どう考えても芸人の方がええわって」と、経験者だからこその仕事観を披露していました。

笹川友里(フリーアナウンサー)

元TBSアナウンサーの笹川友里さんも元ADです。2013年にTBSテレビに総合職で入社し制作ADを経験しましたが、人事異動でアナウンサーとなりました。8年間在籍し独立。2023にNewMe株式会社を共同創業しました。意志ある女性のためのミドル・ハイレイヤー向け転職サーピスやキャリアイベント、メディアなどを展開。表参道にある女性専用個室サウナ「SaunaTherapy」の経営に加え、ラジオパーソナリティやファッション誌での活動など、多方面で活躍しています。

今はテレビ界の裏方で活躍する元芸能人

つづいて、先ほどとは反対で過去にテレビで活躍し、今は裏方として活躍している元芸能人もいます。

篠原ともえ

篠原ともえさんは1995年に16歳で歌手デビューし、社会現象になった“シノラーブーム”を巻き起こしました。その奇抜なファッションと強烈なキャラクターで同年代の女子たちを魅了した彼女は現在、デザイナーとして活躍しています。2022年5月に世界で最も歴史のある「ニューヨークADC賞」という広告賞を受賞し、世界的デザイナーの仲間入りを果たしました。ユーミンのライブ衣装を手がけたことが大きな転機となりました。また嵐のライブ衣装を手掛けたこともあります。

竹内彩姫(元SKE48)

2021年2月末までステージで歌い踊っていた元SKE48の竹内彩姫さんは、今はパソコンに向かう日々を送っています。アイドルから、アイドルの活動を支える「裏方」へ転身。卒業後に舞台や配信の場で活躍される人も多いですが、そうした道は考えなかったのかと聞かれると、「アイドル時代に舞台にも何度か出演させて頂きました。漫画が大好きで、『2・5次元』舞台をさせて頂いたのも印象に残る出来事です。舞台女優もやりたいかもってちょっとだけ思いましたが、その仕事も経験していただけに、逆に全然経験がない世界に行ってみたかったんです」とのこと。続けて、「歓声があって、応援してもらえる世界が『依存』になっちゃう部分はあると思います。だからこそ、『裏方』になった元アイドルとして、私が今の仕事を楽しくすることが何より大事だと思います」と話しています。

松永博史

人気ドラマに多数、出演していた元俳優の松永博史さん2021年に芸能界を引退後、芸能人のセカンドキャリアを支援する仕事をしています。2008年のリーマン・ショック以降、目に見えて昼のドラマ、夜のサスペンス枠が減りました。ドラマ出演のオーディションの最終選考で落ち、その役に決まったのは有名俳優だったと知り、驚いたことも。「仕事全体が減っていると実感する場面が多くなった」。2人の子どもが大学を卒業するまではと、セカンドキャリアを模索しながら俳優業を続けたところ、コロナ禍が直撃。「もう限界かなと思った」という松永さんは、俳優業の引退を決意。21年9月にジェイシップで芸能人のセカンドキャリア支援の部門を立ち上げ、責任者になりました。「収入は俳優時代の全盛期の時ほどではないが、毎月の給与が保障され、病欠や休暇も取れ、安心して働けます」と松永さん。かつての仲間たちのセカンドキャリアを手助けすることが、松永さんのセカンドキャリアになりました。

テレビで活躍しながら裏方としても活躍する二刀流芸能人

現在もテレビで活躍しながら、脚本家や放送作家など裏方として活躍する二刀流芸能人もいます。

バカリズム

2025年1月から放送されている話題のドラマ「ホットスポット」。この作品の脚本を担当しているのは芸人のバカリズムさん。これまでにも数多くのドラマ・映画の脚本を手がけており、いずれも話題作になっています。2023年に日本テレビで放送された「ブラッシュアップライフ」は特に高い評価を受け、アジア最大級の番組アワードである「ATA2023」で最優秀脚本賞を受賞しました。

じろう(シソンヌ)

2021年にAmazonプライム・ビデオで配信開始されたドラマ『No Activity/本日も異状なし』では、シソンヌのじろうさんが脚本を担当しました。“くだらなさ”満載のセリフとストーリーにハマるファンも続出。待望のシーズン2に、出演者の豊川悦司さんは「見てほしいような見てほしくないような。出演俳優としてはとても微妙な作品。それぞれが振り切って、まるで自分のお尻をみせるように恥ずかしいこともやりきった」と苦笑しつつ「じろうさんの脚本が冴えに冴えている」。シーズン1に続き豊川さんとバディを組む後輩役の中村倫也さんも「じろうさんってぶっとんでるなと思いました」と太鼓判を押しました。

佐藤満春(どきどきキャンプ)

『どきどきキャンプ』の佐藤満春さんは「スッキリ」(日本テレビ系)でトイレクリーンマイスターとしてピンで人気を博す傍ら、友人である『オードリー』のラジオ番組では構成作家を担当しています。“賞レース優勝”など芸人としての王道を諦めた結果、ピーク時には23本もの番組を担当する売れっ子放送作家となりました。体調不良になったことがきっかけで、現在は10本くらい減らして活動を続けています。

まとめ

いかがでしたか。浮き沈みの激しい芸能界で生き残るのは並大抵のことではありません。そんな中でも裏方から表舞台で活躍したり、表舞台から裏方へ転身したり、二刀流で活躍したりと、それぞれ自分の能力を活かせる仕事で道を切り開いています。今まで知らなかった一面を知ることもできたのではないでしょうか。テレビ業界に興味のある人は参考にしてみて下さいね。