TBSテレビの年収はどれくらい?給与や待遇、他社との比較も紹介

テレビ局への就職を考えたときに、年収がどれくらいなのかが気になる人は多いのではないでしょうか。 また、キー局と地方局で年収の差はあるのか、あるとしたらいくらくらい違うのかを知りたい人もいるでしょう。そこで今回は、民法キー局のひとつであるTBSテレビの年収事情を紹介します。


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TBSテレビの基本情報

主要キー局のひとつであるTBSテレビは、「最高の”時”で、明日あすの世界をつくる。」をブランドプロミスとして、事業を営む「TBS HD(TBSホールディングス)」の連結企業です。

ドラマ制作に強く、「逃げるは恥だが役に立つ」「アンナチュラル」「半沢直樹」「JIN-仁-」といった、社会現象を起こしたドラマや人気ドラマを多数手がけています。

コンテンツ制作局・報道局・スポーツ局などさまざまな部門があり、時代を超えて人々に愛されるコンテンツ・サービスの創出を目指しているのが特徴です。

テレビ業界に対して「華やか」「派手」というイメージをもつ人もいるかもしれません。しかし、TBSテレビは堅実で落ち着いた雰囲気があり、社員も落ち着いた人が多いといわれています。

TBSの平均年収と想定年収はどれくらい?

TBSテレビ(TBS HD)は、フジ・メディア・HD、日本テレビHDに次ぐテレビ業界第3位の売上高を誇っています。

TBSテレビに入社したら、年収はどれくらいになるのでしょうか。ここではTBSテレビの平均年収と年齢・役職・学歴別の想定年収について紹介します。

TBSの平均年収推移

まずはTBSテレビの、10年間の平均年収推移を見てみましょう。

年度 平均年収
2012年 1,485万円
2013年 1,499万円
2014年 1,510万円
2015年 1,491万円
2016年 1,662万円
2017年 1,632万円
2018年 1,586万円
2019年 1,622万円
2020年 1,502万円
2021年 1,450万円

 

国税庁発表の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、令和3年12月31日時点で、日本人の平均年収は443万円です。

一方でTBSテレビの年収は、多少の増減はあるものの、いずれの年度も日本人の平均年収の3倍以上と高水準であることがわかります。

出典:「有価証券報告書」(株式会社TBSホールディングス)
出典:「令和3年分民間給与実態統計調査」(国税庁)

年齢別想定年収

続いて、TBSテレビの年齢別想定平均年収を見てみましょう。あくまで想定であるため、必ずしもこのとおりの年収になるとは言い切れませんが、TBSテレビで働き続けた場合の年収の目安にしてみてください。

年齢 想定平均年収
20歳~24歳 840万円~1,075万円
25歳~29歳 1,225万円~1,408万円
30歳~34歳 1,412万円~1,596万円
35歳~39歳 1,517万円~1,775万円
40歳~44歳 1,621万円~1,881万円
45歳~49歳 1,718万円~1,904万円
50歳~54歳 1,819万円~1,911万円
55歳~59歳 1,786万円~1,884万円
60歳~64歳 1,397万円~1,515万円

 

TBSテレビの初任給は27万円程度とされていますが、頑張り次第では20代で年収1,000万円を超える可能性もあります。

国税庁発表の「令和3年分民間給与実態統計調査」によると、20歳~24歳の平均年収は249万円、25歳~29歳の平均年収は328万円です。年齢で比較してみても、TBSテレビの年収は高いといえます。

出典:「令和3年分民間給与実態統計調査」(国税庁)

役職者別の想定年収

TBSテレビの役職者別の想定平均年収は以下のとおりです。想定であるため、目安のひとつとしてご覧ください。

役職 想定平均年収
係長 1,397万円~1,906万円
課長 1,846万円~2,503万円
部長 2,040万円~3,201万円

 

TBSテレビの一般社員(20~24歳)の想定平均年収が840万円~1,075万円なので、やはり役職がつくと年収の大幅アップが期待できます。

ちなみに厚生労働省発表の「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、役職別の1ヶ月あたりの平均賃金は以下の金額とされていました。

・係長:36万9,000円(年収442万8,000円)
・課長:48万6,900円(年収584万2,800円)
・部長:58万6,200円(年収703万4,400円)

ボーナスを含めるともう少し金額は上がると思いますが、役職別で比較してもTBSテレビの年収は高水準であることがわかります。

出典:「令和4年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)

学歴別の想定年収

TBSテレビの学歴別の想定平均年収も見てみましょう。TBSが発表している初任基本月例給は、大卒が27万5,054円、院卒が29万697円です。ボーナスの金額は明確にされていませんが、200万円~230万円程度との情報があるため200万円で想定平均年収を計算しています。

学歴 想定平均年収
大卒 530万円程度
院卒 548万円程度

 

それでは、下記の3つのデータから大卒・院卒の想定平均年収を算出し、TBSテレビの学歴別の想定平均年収と比較してみましょう。

・大卒の賃金:22万8,500円・院卒の賃金:26万7,900円(厚生労働省「令和4年賃金構造基本統計調査(新規学卒者)」より抽出)
・大卒の夏季ボーナスの平均支給額:8万9,334円(産労総合研究所「2022年度 決定初任給調査」より抽出)
・冬のボーナスの平均支給額:1.04ヶ月分(厚生労働省発表の「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」より抽出)

毎月の賃金と夏・冬のボーナスを合わせると、大卒・院卒の想定平均年収は以下の金額になります。(院卒の夏季ボーナス支給額のデータがないため8万9,334円で計算)

・大卒の想定平均年収:306万8,974円
・院卒の想定平均年収:358万2,750円

同等の学歴の想定平均年収と比較して、TBSテレビの大卒・院卒の想定平均年収が高水準であることがわかります。

出典:「令和4年賃金構造基本統計調査」(厚生労働省)
出典:「2022年度 決定初任給調査」(産労総合研究所)
出典:「毎月勤労統計調査 令和5年2月分結果速報等」(厚生労働省)

TBSテレビの給料・待遇

就職先を探すにあたり、給料だけでなく待遇も気になる人は多いでしょう。そこで、TBSテレビの新卒採用・キャリア採用における給料・待遇についても紹介します。

新卒採用の場合

TBSテレビでは、以下のようなさまざまな部門で新卒・第二新卒採用が実施されます。

・デザイン職
・テクノロジー職
・一般職(クリエイター・ジャーナリスト・ビジネス)

いずれも学歴不問で、月例給として以下の金額が挙げられています。

・初任基本月例給:27万5,054円
・大学院(修士)修了:29万697円

賞与年4回で通勤費は100kmまで全額支給です。完全週休2日制で、年末年始、産前産後、看護、介護などの休暇も取得できます。

キャリア採用

TBSテレビでは、キャリア採用が実施されることもあります。総合商社や外資系プラットフォーマー企業、広告代理店など、さまざまな業界からの転職者が多数存在するのが特徴です。

その時々で募集している職種が異なるため、キャリア採用を目指す場合はこまめに求人情報をチェックすることが大切です。

年収は転職前の状況に応じて相談のうえ、TBS内の規定に沿って決定されるため、650~1,300万円程度と幅があります

TBSテレビとほかのテレビ局の年収比較

TBSテレビの年収は、日本人の平均年収と比較して高水準ですが、他のテレビ局と比べても高いのでしょうか。TBSテレビとほかのテレビ局の年収を比較してみましょう。

職種別年収比較

まずはTBSテレビとほかのテレビ局の年収を職業別(アナウンサー・テレビカメラマン)ので比較してみましょう。

局名 アナウンサーの平均年収 テレビカメラマンの平均年収
TBSテレビ 1,441万円 680万円~750万円
フジテレビ 1,482万円 640万円~700万円
日本テレビ 1,453万円 670万円~730万円
テレビ東京 1,256万円 600万円~700万円
テレビ朝日 650万円 300万円~400万円

 

TBSテレビとそのほかのキー局では、年収に大きな差はありません。しかし、地方局と比較すると、TBSテレビの方が圧倒的に高年収です。

大手キー局との年収比較

続いて、TBSテレビと大手キー局の全体の平均年収を比較してみましょう。

局名 平均年収
TBSテレビ 1,502万円~1,586万円
フジテレビ 775万円~1,168万円
日本テレビ 1,373万円~1,385万円
テレビ東京 1,289万円~1,412万円
テレビ朝日 1,280万円~1,387万円

 

TBSテレビ以外の大手キー局と比べると、TBSテレビの方が平均年収が高いことがわかります。もちろん職種や勤務年数など、さまざまな要因によって年収が変わってくるため、一概にはいえません。

しかし、テレビ局への就職を希望している人で、より高い年収を得たいと思っているのであれば、TBSテレビは候補のひとつになるでしょう。

まとめ

TBSテレビは過去10年間、どの年度を見ても平均年収が1,000万円以上と高水準です。日本人の平均年収よりも高いのはもちろん、年齢・役職・学歴と細かいデータを比較しても、平均より年収が高い傾向にあります。

また、ほかの大手キー局と比較しても年収が高いのが特徴です。高年収を目指すなら、TBSテレビは有力候補になるでしょう。

TBSテレビでは、さまざまな部門で新卒・第二新卒の採用を行っているほか、キャリア採用を実施しているときもあります。テレビ局で働きたいと考えているなら、ぜひTBSテレビへの就職を検討してみてはいかがでしょうか。