読書の秋に読みたい!2025年最新トレンド本まとめ【直木賞・芥川賞・本屋大賞など】

食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋など秋には色々な○○の秋があります! 今回はタイトルの通り読書の秋にピッタリの直木賞・芥川賞候補の作品や本屋大賞受賞の作品など2025年に話題になった本を紹介します!


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食欲の秋、スポーツの秋、芸術の秋など秋には色々な○○の秋があります!
今回はタイトルの通り読書の秋にピッタリの直木賞・芥川賞候補の作品や本屋大賞受賞の作品など2025年に話題になった本を紹介します!

阿部暁子「カフネ」

「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本 2025年本屋大賞」にて大賞を獲得した作品。

「カフネ」とはポルトガル語で「愛する人の髪にそっと指を通す仕草(しぐさ)」のこと。そのタイトルに呼応するラストシーンは、奇跡のように美しく、優しい。雨に濡(ぬ)れた人への、傘のような一冊。

あらすじ

最愛の弟が急死した。29歳の誕生日を祝ったばかりだった。姉の野宮薫子は遺志に従い弟の元恋人・小野寺せつなと会うことになる。無愛想なせつなに憤る薫子だったが、疲労がたたりその場で倒れてしまう。

実は離婚をきっかけに荒んだ生活を送っていた薫子。家まで送り届けてくれたせつなに振る舞われたのは、それまでの彼女の態度からは想像もしなかったような優しい手料理だった。久しぶりの温かな食事に身体がほぐれていく。そんな薫子にせつなは家事代行サービス会社『カフネ』の仕事を手伝わないかと提案する。

食べることは生きること。二人の「家事代行」が出会う人びとの暮らしを整え、そして心を救っていく。

https://cafune.kodansha.co.jp/

松下龍之介「一次元の挿し木」

2025年第23回「このミステリーがすごい!」大賞の「文庫グランプリ」を受賞!

この賞は受賞作品のみならず『スマホを落としただけなのに』 『復讐は合法的に』といった、多くの作品を文庫で刊行し、新人を育成、映画やドラマなど映像化される話題作を生み出しています。

あらすじ

ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨。大学院で遺伝人類学を学ぶ悠がDNA鑑定にかけると、四年前に失踪した妹のものと一致した。不可解な鑑定結果から担当教授の石見崎に相談しようとするも、石見崎は何者かに殺害される。古人骨を発掘した調査員も襲われ、研究室からは古人骨が盗まれた。悠は妹の生死と、古人骨のDNAの真相を突き止めるべく動き出し、予測もつかない大きな企みに巻き込まれていく──。

https://tkj.jp/book/?cd=TD064042

香坂鮪「どうせそろそろ死ぬんだし」

この作品も2025年第23回「このミステリーがすごい!」大賞の「文庫グランプリ」を受賞!この作品は最初から最後まで罠ばかりの2度読み必須の館ミステリー。

あらすじ

探偵業を営む七隈は、余命宣告された人々が集う交流会のゲストとして、助手の律と共に山奥の山荘に招かれた。二人は交流会のメンバーと食事をし、親睦を深める。しかし翌朝、参加者の一人が不審な死を遂げる。自然死か、殺人か。殺人であれば、余命わずかな人間をなぜわざわざ殺したのか。七隈たちは死因の調査を始める──。やがて明かされる驚愕の真実とは?二度読み必至! 超新星の「館」ミステリー開幕。

https://tkj.jp/book/?cd=TD064790

駒田隼也「鳥の夢の場合」

2025年、第173回芥川龍之介賞(2025年上半期)はまさかの該当作品はありませんでした。候補作品の中でもデビュー作にして芥川賞候補作になった第68回群像新人文学賞受賞作の本作。駒田さんが小説を書き始めたのは中学生のとき。はじめて買ってもらったガラケーでオンラインゲームにハマり、仲間集めや攻略情報を共有する掲示板を見ていたら、下のほうに小説を投稿し合うスレッドがあることに気がつき小説を書くようになった。

あらすじ

「おれ、死んでもうた。やから殺してくれへん?」彼の胸に耳を当てた。するとたしかに心臓が止まっていた――。シェアハウスに住まう二人と一羽の文鳥。一つ屋根の下、同居人の蓮見から初瀬にもたらされた、気軽で不穏な頼み事。夢と現、過去と現在、生と死。あちらとこちらを隔てる川を見つめながら、「わたし」が決断するまでの五十五日。

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000417322

塩田武士「踊りつかれて」

2025年、第173回直木三十五賞(2025年上半期)も該当作品はありませんでした。

候補作品に選出された本作の内容はSNSでの誹謗中傷による芸能人に焦点を当てた作品。著者の塩田さんは「今作は、SNSの手荒な説明書として受け取ってほしい。情報を公開することの重みをきちんと伝えたいと思った」とのこと。

あらすじ

言葉が異次元の暴力になるこの時代。不倫を報じられ、SNSで苛烈な誹謗中傷を受けた人気お笑い芸人・天童ショージは自ら死を選んだ。一方、バブル期の華やかなりし芸能界を駆け抜けた伝説の歌姫・奥田美月は写真週刊誌のデタラメに踊らされ、人前から姿を消した。彼らが目にした絶望、それは―。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163919805

市川沙央「ハンチバック」

第169回芥川龍之介賞を受賞した本作が、フランスの文学賞「メディシス賞」外国小説部門の最終候補にノミネート!メディシス賞は、1958年に創設されたフランス有数の文学賞の一つでこれまで日本作品の受賞はありません。

あらすじ

私の身体は生きるために壊れてきた。―—

井沢釈華の背骨は、右肺を押し潰すかたちで極度に湾曲している。

両親が遺したグループホームの十畳の自室から釈華は、有名私大の通信課程に通い、しがないコタツ記事を書いては収入の全額を寄付し、18禁TL小説をサイトに投稿し、零細アカウントで「生まれ変わったら高級娼婦になりたい」と呟く。ある日、グループホームのヘルパー・田中に、そのアカウントを知られていることが発覚し――。

https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784167924256

まとめ

みなさん、いかがだったでしょうか。話題の本を読むことは業界研究や話題づくりにも役立ちます!読書を始めたい人、次何を読もうか悩んだ人など是非、今回の記事を参考にしてみてください!今年の12月には2025年下半期の芥川賞・直木賞のノミネート作品が発表される予定ですのでこちらも注目してみてはいかがでしょうか。