アニメ化、ドラマ化、映画化でも話題のマーダーミステリー!エンタメ界を席巻する新感覚体験型ゲームの正体とは?

今なにかと話題沸騰中の体験型ゲーム『マーダーミステリー』を皆さん知ってますか?最近はアニメ化、ドラマ化、映画化もされて、ゲームの枠を飛び越えた人気を誇ります。 今回はそんなマーダーミステリーについて解説していきます! マ...


この記事は約5分で読み終わります。

今なにかと話題沸騰中の体験型ゲーム『マーダーミステリー』を皆さん知ってますか?最近はアニメ化、ドラマ化、映画化もされて、ゲームの枠を飛び越えた人気を誇ります。
今回はそんなマーダーミステリーについて解説していきます!

マーダーミステリーってなに?

このゲームは2019年頃に日本で流行し始めたばかりなので知らない人もいらっしゃると思います。
実は最近、マーダーミステリーは企業が研修として活用していたりもするので、とても注目を集めています。

マーダーミステリー(Murder Mystery)はざっくり言うと「推理小説の登場人物になれるゲーム」です。

普段、私たちが推理小説を読むときは、私たちは第三者か探偵の視点でストーリーを追っていきます。どれだけ没入して読むことができても、あくまで物語は完成・完結しており、そこに私たちの意思決定はありません。一方で、マーダーミステリーでは事件の登場人物の1人になりきって、推理や物語を楽しめます。

登場人物になりきるってどういうこと?

登場人物に“なりきる”とはどういうことなのか…。
ここからはゲームの概要と一緒に説明していきます!

まず、参加者(5,6人)にはキャラクターシートと呼ばれる個別の設定書(キャラクターの性格や事件前後の行動が記されている記憶)が配布されます。
参加者はその設定書をもとにキャラクターとして振る舞い、自分たちの中に潜む犯人を捜す議論に参加します。
この自由な議論の中で、事件の真相を解き明かすことに挑戦していくのです。

登場人物全員が人に言えない秘密や嘘を抱えている設定のため議論が白熱

参加者の中には事件の犯人役を引き当てる人がいますよね。
そして、犯人役の人は真相がバレないように嘘をつき、追及を逃れる必要があります。

しかし、実は、他のキャラクターたちも、人に言えないとんでもない秘密や嘘を抱えています。

自分だけが見られるカードには、例えば「実はこの中の1人と不倫をしていて昨夜密会していたら、その裏で殺人事件が起きていた」「こっそり下着を盗んでいたら、犯人らしき人物を目撃した」などの、とんでもない事実が書かれていたりするのです。

そうすると、アリバイを証明するためには、議論の場で不倫を打ち明けなければならず、しかも不倫相手を巻き込んだ証言になってしまうため、うかつに証言できなくなります。
これは大きなジレンマとなって、議論をあらぬ方向へ進ませることもあります。

そしてもう一つ大きなルールがあります。

登場人物全員に課せられたミッションがある

このように、人に言えない秘密や嘘を抱えたキャラクターたちは、犯人捜し以外にも、その秘密や欲望をもとにした『目的(ミッション)』が課されます。

たとえば、ある登場人物が課せられた『目的(ミッション)』が、『下着を盗んだと、本人にはバレてはいけない』だったとします。

そうすると議論を進めていく中で、「下着を盗んだことはバレても、誰の下着なのかはバレてない」だったり、「部屋に行ったことはバレても、下着を盗んだことは隠せた」といったように、「ここまでなら言える」「これ以上言ったらバレる」といった緊張感が生まれます。

そして、最終的にミッションに定められている点数が最も高い人、もしくは物語を一番楽しんだ人が勝者です。

マーダーミステリーの魅力ってなに?

エンディングは参加者次第で変わってくる

犯人を見つけることができるか、関係性や疑惑を暴けるか、誰が主人公になるのか…。

どんな結末にたどり着くのかも含めて、全ては参加する人たちの行動次第で、エンディングも何通りも想定されている、究極の没入感を味わえるゲームです。

キャラクターになりきって振舞う体験も大きな魅力!これまで感じたことのない非日常を味わえる

マーダーミステリーでは、キャラクターになりきって振る舞う体験も魅力の一つ。

完全になりきる必要もないので、参加者たちも最初は探り探りプレイするのですが、だんだんと議論が白熱していくと、気が付いたらキャラクター(自分)を守るために必死になってして、いつの間にか演技の枠を超えて、キャラクターが憑依していた…なんてこともあります。
キャラクターを演じるにあたり正解はなく、自分なりに解釈して行動するだけでいいのです。

普段、普通に生活をしているコミュニティで突然事件が起こって、犯人を議論であぶりだしていくなんていう経験はなかなかないと思うので、自分が1人のキャラクターとして物語の中心人物の1人として登場し悩んで行動することには、これまで感じたことのない楽しさがあります。

娯楽として手軽に演技を楽しむ世界をぜひ味わってみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。筆者は先日、マーダーミステリーのつくり方講座を受講するにあたって、作り手としても奥深い世界でした。マーダーミステリーは一度遊んだら同じシナリオでは遊べないので、メンバーも含めて一期一会の出会いになります。現在、オンラインや専門店でプレイできるシナリオ数は3000種類を超えているともいわれており、シナリオの中には、推理作家や劇作家が筆を執ったシナリオもあるようなので、ぜひ挑戦してみてください!