【映画業界研究】近年ヒット作を手がけた主要制作会社まとめ

映画の最後に流れるエンドロール。その中でも「制作会社」は、企画から撮影、編集まで作品を形にする“中枢”です。本記事では、ROBOT、AOI Pro.、MILIA-GONを中心に、各社の代表作や強み、採用情報の方向性を整理。さらに配信プラットフォームとの協業やVFX・CG・AI導入など、いま押さえておきたい業界トレンドもまとめました。「どの会社が、どんな作品を作っているのか」を知ると、映画の見え方が変わります。


この記事は約6分で読み終わります。

映画の最後に必ず目にするエンドロール。
その中でも1番目に付くのは「制作会社」の名前ではないでしょうか。
私たち観客にとってはあまり馴染みがない存在かもしれませんが、実際には企画から撮影、編集まで、作品を形にするうえで欠かせない、重要な役割を担っています
映画業界を志す学生や映像製作に携わりたいと考えている人にとって、「どの会社がどんな作品を作っているのか」を知ることは、志望動機づくりやキャリアの方向性を考えるうえで大きなヒントになります。
本記事では、主要な映画製作会社の特徴や強みを整理しました。
映画業界に少しでも興味がある方はぜひ参考にしてみてください。

ロボット(ROBOT)

代表的な作品

・カラダ探しTHE LAST NIGHT
・父と僕の終わらない歌
・顔だけじゃ好きになりません
・今際の国のアリス(Netflix)
・恋愛バトルロワイヤル(Netflix)

ロボット(ROBOT)の特徴

映画だけでなく、CMやミュージックビデオ、グラフィックデザインの企画・制作など、様々な事業を幅広く展開しています。近年では、グローバル配信ドラマの企画・制作や、最新技術を活かした体験型コンテンツの開発にも力を入れています。 さらに、プロダクト開発やブランドづくりにおいても、エンタテインメントの力を活かし、心を動かすストーリーやアイデアを企業と協創するクリエイティブビジネスにも取り組んでいます
また、日本マクドナルド株式会社のキャンペーン「No Smiles:あなたらしい笑顔で働こう」がアジア最大級の広告賞「Spikes Asia 2025」にてグランプリを含む4冠を受賞するなど、ロボット(ROBOT)手がけた作品は高く評価されています。

採用情報

“エンタテインメントと通じて、勇気と希望を社会に与えていく”を掲げ、人々の心に残り、時代の記憶となるような、良質なエンタテインメントを生み出しています。
職種によって必要なスキルは異なりますが、映像制作の経験がない方、美術大学でない方もたくさん働いており、それぞれのスキルと経験を生かしながら、学び成長する意欲を大切にしています。

ROBOT 採用サイト

AOI Pro.

代表的な作品

・8番出口
・ファーストキス
・爆弾
・幸せな結婚(ドラマ)
・silent(ドラマ)

AOI Pro.の特徴

広告映像制作をコアビジネスとするアジアトップクラスの映像プロダクション。年間約1000本の広告映像に加え映画やドラマの制作、サイネージ映像、舞台やライブまで、様々なクリエイティブコンテンツの企画、制作、キャスティングなどを行っています。
海外の制作会社やディレクターとの強いネットワークを持っているため、グローバル案件にも幅広く対応することができるのが特徴です。作られた作品は、国内のみではなく世界でも高く評価され、海外で開催される広告賞においても多数の受賞歴があります

採用情報

映像がこの世界に魔法をかける瞬間をひとつでも多く創り出したいという想いから、
“映像に、魔法を。”をスローガンに、国内外様々な事業を展開しています。
新しい意見への理解が得やすい環境が整っており、若手のチャレンジを積極的に後押ししてくれるため、若手でも主体的に活躍することができます

AOI Pro.採用サイト

ミリアゴン(MILIA-GON)

代表的な作品

・国宝
・今際の国のアリス(Netflix)
・キングダム

ミリアゴン(MILIA-GON)の特徴

世界に向けた新たなコンテンツスタジオとして、プロデューサー・脚本家・監督などのクリエイターが主体となって企画プロデュースを行っています。2023年にアニプレックスの100%子会社として設立しました。
ミリアゴン(MILIA-GON)は、マーケティング主導ではなく、クリエイターのビジョンに寄り添うものづくりを目指しています。

採用情報

“海外でも通用する作品作り”をテーマに掲げ、プロデューサーや監督、脚本家などが目指すクリエイティブを追及するなかで、その作品が海外でいかに排除されないか、海外のお客さんの見たい気持ちをそがずにいられるかというところを考えて制作に取り組んでいます。
従来のジャンルや地域の境界を超え、革新的で創造性の高い作品を通して、世界中の人々に最高の体験を届けます。

MILIA-GON 採用ページ

その他の注目制作会社

C&Iエンタテインメント

【代表的な作品】
・ラストマイル
・スパイの妻
・午前0時、キスしに来てよ
・First Love 初恋(Netflix)
・美しい彼(ドラマ・映画)

カルチュア・エンタテインメントのグループ会社。特に映画やドラマなどの映像作品の企画・制作に特化している会社です。CE groupは“心を動かすエンタテインメントで、明日を拓く”をモットーにコンテンツを企画し、創る・広げ、届ける・守り、育て「価値あるIPを生み出す」ことに挑戦しています。
IPプロデュースのプロフェッショナル集団になることを目指しています。

松竹撮影所

【代表的な作品】

・滝沢歌舞伎ZERO 2020 The Movie
・キネマの神様
・全力!クリーナーズ(ドラマ)

映画やテレビドラマ制作を約1世紀にわたって手がけてきた松竹グループの映像スタジオ、映像プロダクション。時代劇作品も多く手がけていることが特徴で、次世代へつなぐ撮影所を目指し、伝統を守り挑戦を忘れず本物を世界へ届けています。21世紀の今日でもつねに新たな挑戦を続けています。

業界動向

Netflixなど配信プラットフォームとの協業

上記で紹介した制作会社のほとんどが、Netflixなどの配信プラットフォームとの協業を行っています。今や配信プラットフォームには世界中に多くの加入者がおり、従来の劇場公開やDVD販売よりも多くの人に見てもらう機会を得ることができます
配信プラットフォーム側からの出資で大規模な予算の作品や小さい会社では難しいようなプロジェクトを実現できる可能性があることもメリットとしてあげることができます。
今後、配信プラットフォームとの協業は益々増えていくと考えられます。

新技術(VFX・CG・AI)の導入

近年、人工知能が多くの産業に急速に影響を与えています。これは映像業界でも同じです。
AIは、画像認識、物体検出、セグメンテーションといった画像処理を得意としているため、リアルなビジュアルエフェクト(VFX)とコンピュータグラフィックス(CG)の品質は、AIの画像処理システムによって大きく向上しています。また、AIは過去の映画データを分析し、新作映画の興行収入や評価を予測するのにも活用されており、制作やマーケティング戦略の段階でも映画制作をサポートしているのです。

まとめ|映画業界を志すなら製作会社研究を!

今回は、映画業界研究として主要な制作会社を紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
制作会社といってもたくさんあり、何を参考にしたら良いのか迷ってしまいますよね。
そこから深掘りして会社をみてみる、インターンに参加してみるということに繋げることが大切だと思います。
是非今回の記事なども参考にしていただき、映画業界への一歩を踏み出してみてください!