Snow Man・ミセス・Vaundyも!近年ドームツアーを成功させた人気アーティストまとめ

「東京ドーム公演決定!」そんなニュースが流れると、SNSはたちまち歓喜の声であふれかえります。 数万人規模を一夜で動員できる「ドームツアー」は、アーティストにとって一つの大きな「登竜門」。音楽活動において、武道館・アリー...


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「東京ドーム公演決定!」そんなニュースが流れると、SNSはたちまち歓喜の声であふれかえります。
数万人規模を一夜で動員できる「ドームツアー」は、アーティストにとって一つの大きな「登竜門」。音楽活動において、武道館・アリーナ・ドームとステージを拡大していく中でドームはまさに“成功の証”として業界内外から注目される存在です。
さらに、ドームクラスのライブは、音響・照明・舞台装置・映像演出・スタッフ運営など、エンタメ業界のプロフェッショナルが総動員されるプロジェクト。アーティストの人気はもちろん、プロデュース力・ブランディング・マーケティング・チームワークすべてが求められます。
近年では、人気アイドルグループからシンガーソングライターまで、さまざまなアーティストがこの夢の舞台に立っています。今回は、そんな「ドームツアー」に焦点を当てていきたいと思います!

ドームツアーとは?その意味と影響力

ドームツアーとは、東京ドーム・京セラドーム・福岡PayPayドーム・ナゴヤドーム・札幌ドームといった「ドーム型スタジアム」を巡る大規模ライブツアーのことです。1公演あたりの動員数は約4万人〜5万人にもなり、複数都市で開催すれば総動員数は数十万人〜100万人規模になることもあります。

「アリーナ」と「ドーム」の違い

ライブ会場には「ホール」「アリーナ」「ドーム」などの規模があり、それぞれにキャパシティや演出面での違いがあります。

・ホール:1000人〜3000人規模(例:NHKホール)
・アリーナ:1万人前後(例:横浜アリーナ、代々木第一体育館)
・ドーム:4万人〜5万人以上(例:東京ドーム)

特にドームは、広大な空間をどう使うかが問われる場所。
演出・視界・音響・ステージ構成など、アーティスト側にも高度な表現力とチーム力が求められます。

舞台演出・物流・人員体制などの難しさ

ドームツアーでは、搬入物だけで数十台の大型トラックが必要になります。ステージセット、照明、音響、映像機材、楽器、衣装など、搬出入のオペレーションはまさに巨大プロジェクトす。加えて、当日の会場運営には数百人単位のスタッフが必要になります。舞台監督、照明・音響・映像のオペレーター、警備員、グッズ販売、誘導スタッフ、医療班まで、多種多様な専門職が連携し、ライブという“総合芸術”を成立させています。このようなスケール感はアリーナツアーやホールライブとは段違いであり、制作・運営・演出すべてが一流でなければ成立しません。

企業タイアップや経済効果との関係

ドームツアーは、アーティストにとっての“人気の証”であるだけでなく、企業・地域にとっても大きな経済的価値を持ちます。

・スポンサー企業によるライブタイアップ、CM連動企画
・グッズ、飲食、交通、宿泊など地元経済の活性化
・SNS拡散による観光客の増加や地域ブランディング

このように、ドームツアーは単なる音楽イベントではなく、地域・業界を巻き込む経済活動でもあるのです。

近年ドームツアーを果たした主なアーティスト(2020年代)

ここからは、2020年以降にドームツアーを成功させた主なアーティストをジャンルを問わず紹介していきます。

Snow Man

2020年にCDデビューを果たし、わずか数年でドームツアーを実現。
2023年には『1st DOME tour 2023 i DO ME』で、東京ドーム4日間を含む全国5大ドーム公演を開催し、話題となりました。演出・パフォーマンスのクオリティも高く、デビュー組としての底力を証明しました。

SixTONES

2024年には初のドームツアー『VVS』を開催し、東京ドーム4日間などを含む公演を成功させた。楽曲センスと個性派パフォーマンスが高く評価され、同事務所内でも独自路線を確立しています。

King & Prince

2022年には5大ドームツアー『Mr.』を実施。若手ながらも安定したパフォーマンスと歌唱力、そして圧倒的なファン人気で成功を収めました。メンバーの脱退を経てなお、グループのエネルギーを保っている点も業界で高く評価されています。

なにわ男子

2022年にデビューし、翌年には早くもドーム公演を実現。大阪出身という地元愛もあり、京セラドームでは“地元凱旋”として大きな盛り上がりを見せました。ビジュアル・バラエティ力・ライブ演出と、バランスの取れたエンターテイナー集団です。

Mrs. GREEN APPLE

2023年に『Mrs. GREEN APPLE DOME LIVE 2023 “Atlantis”』を開催し、東京・大阪の2大ドームを制覇。この公演では、海に消えた伝説の帝国「アトランティス」をテーマに、ドーム内に巨大な神殿を出現させるなど、演出も話題になりました。活動再開後の快進撃を象徴するライブで、若年層を中心に絶大な支持を集めています。

米津玄師

2025年、待望のドームツアー『米津玄師 2025 TOUR / JUNK』を開催。音楽・映像・演劇的演出が融合した「体験型ライブ」として大きな話題に。また、その後のワールドツアー「KENSHI YONEZU 2025 WORLD TOUR / JUNK」では、上海、台北、ソウル、ロンドン、パリ、ニューヨーク、ロサンゼルスの7都市を巡り、全公演がソールド・アウトという大成功を納めています。ソロでもこれだけの世界観を創り上げられる点は、エンタメ業界でも大きな注目を集めています。

Mr.Children

2022年、30周年記念ツアーとして全国ドーム&スタジアムツアーを実施。往年の名曲から最新作までを網羅し、多世代に渡るファンを熱狂させました。彼らのように、長年にわたってドームクラスのライブを安定して開催できる存在は、音楽業界でも数少ない存在です。

B’z

日本音楽界のレジェンド。2022年以降も継続的にドーム公演を行い、記録を更新し続けています。演奏力・ボーカル力・ライブ構成の緻密さなど、全世代のアーティストに影響を与え続けています。

Vaundy

2026年、Z世代のカリスマ的存在であるVaundyがついに東京ドームでの単独ライブを実施します。メディア露出を抑えながらも、楽曲のクオリティとSNS発信力で人気を確立し、ドームアーティストの仲間入りを果たします。ソロでのドーム公演は、いかに彼が“音楽の力”で人を動かしているかの象徴です。

BTS

世界的人気を誇るBTSは、2019〜2022年にかけて日本各地のドームを巡るツアーを開催。ソウルやロサンゼルスなどと並んで、日本のドームツアーが彼らの活動の主軸であったことは、国際アーティストにとっても日本市場がいかに重要かを物語っています。

SEVENTEEN

2022年〜2024年にかけて、何度も日本ドームを制覇。ライブ構成・映像美・ファンとの一体感が非常に高く評価されています。K-POP界においてもドームツアーの実施は「実力派アーティスト」としての格を証明するステップです。2025年もワールドツアーの一環として、愛知、東京、大阪、福岡の4都市で10公演が予定されています。

TWICE

日本国内のファンベースを活かし、2023〜2025年と全国ドームツアーを展開。ダンス・ビジュアル・演出の完成度が非常に高く、日本オリジナル楽曲の人気も後押ししています。

なぜ今ドームツアーが注目されているのか?

コロナ禍明けのライブ需要回復

長らく規制されていたライブイベント。
制限解除後、一気に“ライブ熱”が高まり、各アーティストが大型ツアーを計画・実施しました。
中止や延期が相次いだ2020〜2021年を経て、ファンの期待は爆発的に膨れ上がっていたのです。

配信ライブとの共存

今ではドーム公演の一部がリアルタイムで配信され、世界中のファンが“同時に熱狂”する時代に。観客の拍手と、画面の向こうのコメントが交差する新しい形のライブが登場し、エンタメの幅が広がっています。

アーティストブランディングの重要性

ドームツアーを実施することで、アーティストは「一流ブランド」として社会的認知を得ます。スポンサー・タイアップ・CM出演などの交渉も有利になるため、ドーム公演は“音楽活動の枠を超えたPR戦略”としても注目されています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
ジャンルや世代を超えて、数多くのアーティストがドームツアーという「夢の舞台」に挑んでいます。その背景には、数千人規模のスタッフ、マーケティングチーム、プロデューサー、デザイナー、音響・照明の職人たちが関わっており、まさに“エンタメ業界の総力戦”いえるでしょう。これから業界を目指す方にとって、ドームツアーは「観る楽しさ」だけでなく、「支える面白さ」にも気づかせてくれるはず。ぜひ次のライブでは、アーティストだけでなく、その舞台をつくるすべての仕掛けに注目してみてください!