朝ドラ・大河ドラマ最新ガイド|2025年~2027年放送作品と注目キャスト

2025年から2027年にかけて放送されるNHKの「朝ドラ」「大河ドラマ」最新版を、発表済み作品を中心に、キャスト・題材・注目ポイントを整理しました。次回・次々回の作品も含め、放送前におさえておきたい情報を一挙にチェックしましょう。


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2025年から2027年にかけて放送されるNHKの「朝ドラ」「大河ドラマ」最新版を、発表済み作品を中心に、キャスト・題材・注目ポイントを整理しました。次回・次々回の作品も含め、放送前におさえておきたい情報を一挙にチェックしましょう。

2025年度後期朝ドラ「ばけばけ」

【概要】

本作は NHK「連続テレビ小説」第113作として、2025年秋から2026年3月まで放送予定。島根県松江市を舞台に、明治時代の作家 小泉セツ(外国人作家 ラフカディオ・ハーン=小泉八雲の妻)がモデルとされる女性の物語。

【出演者】

ヒロイン・松野トキ役にはオーディション2,892人から選ばれた 髙石あかり。幼少期のトキ役に 福地美晴 が出演。外人教師役にはトミー・バストウも抜擢。

【注目ポイント】

「怪談」を愛し、西洋文化と日本文化の狭間で生きた女性を主人公に据えた点がユニーク。朝ドラとしては比較的歴史的モデルに寄せた作品であり、文化交流・女性の自立・地方発のストーリーがテーマ。さらに、オーディション規模・国際的背景・モデル夫婦の存在など話題。「松江」「士族没落」「怪談」という語り口も見どころ。

【題材・歴史の詳細】

モデルである小泉セツは、明治期に松江藩士族の出で、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)と結婚し、日本の怪談文化や民話研究を支えた女性。急速な西洋化が進んだ明治期、日本の伝統文化や“名もなき人々”の心を代弁したとも言われます。島根県松江を舞台にした作品は地方創生的な意味合いも強いです。

2026年度前期朝ドラ「風、薫る」

【概要】

第114作目として、2026年春から放送予定。明治18年(1885年頃)に設立された看護婦養成所を舞台に、二人の女性が看護の道に挑む物語です。

【出演者】

ヒロイン・一ノ瀬りん役に 見上愛、もう一人の女性主人公・大家直美役に上坂樹里などが予定され
ています。

【注目ポイント】

女性が医療のプロフェッショナルを目指すというテーマが、明治期という時代背景の中で描かれる点が魅力です。“看護とは何か”、“患者と向き合う”という問いを立てながら、医療文化の夜明けを描く作品バディものの側面もあり、従来の“朝ドラ=家族ドラマ”という構図に変化をもたらす可能性があります。

【題材・歴史の詳細】

日本における近代看護のルーツを探るうえで、明治期のトレインドナース制度(看護婦養成所)設立が転換点でした。女性が仕事として社会参加し始めた時代背景も押さえておきたいポイントです。朝ドラとして、この医療分野を題材にするのは近年でも希少です。

2026年度後期朝ドラ「ブラッサム」

【概要】

第115作目で、2026年秋からの放送が予定されている作品。モデルは女性作家 宇野千代(1897-1996)で、激動の時代に自身の生き方と作家人生を確立していった姿をフィクション化する予定です。

【出演者】

主演に俳優・ 石橋静河 さんが起用されています。彼女にとって朝ドラ主演は注目のキャリアとなります。

【注目ポイント】

朝ドラとして“女性表現者”を主人公に据えた点が新鮮です。宇野千代という個人に焦点を当て、時代の変化(明治・大正・昭和)を駆け抜けた女性の視点から物語が紡がれる点、そして石橋静河さんの演技に期待がかかります。

【題材・歴史の詳細】

宇野千代は戦前・戦後期にかけて数々の小説・随筆を発表し、女性作家としての地位を確立しました。彼女を通して“女性の生き方”“時代との向き合い方”“表現者としての覚悟”が描かれることが期待されます。

2025年度大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」

【概要】

NHK大河ドラマ第64作として、2025年1月5日より放送開始。江戸時代中期を舞台に、“江戸のメディア王”と称された出版人・ 蔦屋重三郎 の生涯が描かれています。浮世絵師・ 喜多川歌麿 や 葛飾北斎、謎の絵師・ 東洲斎写楽 を世に送り出した蔦屋重三郎を、俳優・ 横浜流星 が演じます。

【出演者】

主演:横浜流星。脚本:森下佳子。語り・劇中登場キャラとして俳優・ 綾瀬はるか が“九郎助稲荷”役を担当。

【注目ポイント】

出版・メディアという視点から江戸文化を捉えた大河という点が新しい試み。「芸術×出版×商売」というクロスオーバーが話題。加えて、葉の時代中期として、キタや写楽など“浮世絵黄金期”を支えた蔦屋重三郎の影響力が描かれることで、視覚的にも文化的にも訴求力があります。

【題材・歴史の詳細】

蔦屋重三郎は18世紀末から19世紀初頭にかけて、江戸・日本橋の出版・絵画流通を手がけ、「蔦屋」という出版ブランドを確立。歌麿、北斎、写楽らを世に送り出し、江戸大衆文化の拡大に貢献しました。出版人を主人公に据えた大河は稀で、「江戸のメディア王」という副題が示すように、“文化的影響力”をテーマにした作品となります。

2026年度大河ドラマ「豊臣兄弟!」

【概要】

NHK大河ドラマ第65作として、2026年1月から12月に放送予定。主人公は 豊臣秀長(とよとみ・ひでなが)、天下を治めた兄・ 豊臣秀吉(池松壮亮)を支えた弟の視点から、戦国時代を描く。

【出演者】

主演: 仲野太賀(秀長役)、池松壮亮(秀吉役)。他に織田信長役に 小栗旬、お市役に 宮崎あおい、徳川家康役に 松下洸平 等豪華キャスト。

【注目ポイント】

「もし秀長がもっと生きていたら」という“if”の視点を持ち込みつつ、通常では主役になりづらい“補佐役”にスポットを当てる構成が新鮮。兄弟関係・天下統一・戦国の人間ドラマを重層的に描くエンタメ大河として期待されます。

【題材・歴史の詳細】

豊臣秀長は、秀吉の弟でありながら、淡路国・豊臣政権下で要職を担い、秀吉亡き後も豊臣家の屋台骨を支えた功労者です。戦国史ではあまり主役にならないケースが多いですが、「豊臣兄弟!」ではその影響力と“もしも”のシナリオが描かれます。織田信長・徳川家康・お市など、戦国有名武将も多数登場。歴史ファンにも必見です。

2027年度大河ドラマ「逆賊の幕臣」

【概要】

NHK大河ドラマ第66作として、2027年1月より放送予定。主人公は幕末に活躍した下級武士・ 小栗忠順(おぐりただまさ)で、幕府側から近代日本の成立を描く新視点の作品。

【出演者】

主演: 松坂桃李。脚本: 安達奈緒子。他詳細キャストは追加発表待ちです。

【注目ポイント】

幕末を描く大河は過去にもありますが、「倒幕側」ではなく「幕臣=幕府側から近代を導いた人物」にフォーカスする点が大きな特徴知名度が高くない小栗忠順という人物を主人公に据え、「裏側からの歴史観」「未知の人物発掘」というNHK近年の傾向を体現している。

【題材・歴史の詳細】

小栗忠順は幕末期、江戸幕府の外交・近代化政策に貢献した下級武士出身の人物。勝海舟らとは違う視点で、日本の近代化を支えた功労者とされ、「明治の父」とも言われるほど評価が高まっています。知名度が低い人物を脚本・演出によって浮かび上がらせる今回の作品には、歴史好きのみならずドラマファンからも注目されています。

 まとめ

以上、次の朝ドラ・大河ドラマのラインアップを整理しました。「ばけばけ」「風、薫る」「ブラッサム」といった朝ドラが、女性主人公/社会性/地方性をキーワードに展開される一方で、大河ドラマでは「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」「豊臣兄弟!」「逆賊の幕臣」という順に、出版・戦国・幕末というジャンルを横断しながら“知られざる人物・新視点”を軸に据えています。キャストも豪華かつ話題性が高く、題材となる歴史・文化背景も含めて楽しみどころが多いシリーズです。今後、放送スケジュール・追加キャスト・制作発表が続々出ると思われるので、チェックしておきましょう。