テレビの現場にはさまざまな分野のプロフェッショナルがそろいます。
衣装さん、メイクさん、美術(スタジオのセットなどを制作)、技術(カメラや音声など機材を担当)など、挙げるとキリがありませんが、今回はその中でも、あまり馴染みのないであろうアートディレクターというお仕事をされている、吉田ユニをピックアップ!ぜひ最後までご覧ください!
ドラマのキービジュアルって何?

まずは話題のドラマ3作品のポスタービジュアルをみてみましょう!
ドラマをみてない方でももしかしたら印象に残っているかもしれません!
『エルピス』
大量の資料が山積みにされ、そのズレがそれぞれの輪郭として描かれています。
こちらのビジュアルについて、吉田ユニは「脚本を読ませていただき、事件の真相を追っていく過程で起こる気持ちの葛藤を繊細に表現したいと思いました。埋もれた真実に向き合う混沌としたグレーの世界観で、山積みに置かれた仕事の書類などの色を合わせながらずらし、身の回りで起こる痛みやゆがみ、破綻などを映像のバグやノイズのように見立てて作りました」と意図を明かしています。
『アンナチュラル』
こちらはなんと、遠目で見ると、ガイコツの横顔が浮かび上がってくるデザインとのこと…
みなさま気づきましたか。
『しあわせな結婚』
指輪をモチーフにしたこちらのポスターがインパクト大ですね!
吉田ユニって何者?
さて、ここまでご紹介してきた吉田ユニのポスタービジュアル、なんだか芸術作品のようなトリックアートのような、とても独自性のある世界観が伝わってきますね!
実はテレビのポスターだけではなく広告、エディトリアル、CDジャケット、ミュージックビデオ、ファッションショーの演出、装丁など、幅広い分野で活躍されており、活動はかなり多岐に渡ります。
ここではそんな彼女がどのようにデザインを学んだのかみてみましょう。
吉田ユニ経歴
1980年10月2日生まれで女子美術大学卒業後、大貫デザインに入社し、大貫卓也氏に師事。その後、宇宙カントリーを経て、2007年に独立しました。
【大貫卓也とは】
師匠の大貫卓也は多摩美術大学グラフィックデザイン科を卒業し、としまえん、日清食品カップヌードル、ラフォーレ原宿、新潮文庫Yonda?、ペプシコーラPepsiman、資生堂TSUBAKI、SoftBankなどのブランドビジュアルを担当しています。
東京ADC賞・会員賞・会員最高賞・グランプリ(1981・1986・1987・1989-2002・2007・2018)、カンヌ国際広告映画祭グランプリ(1992)・金賞・銀賞(1993・1994・1995)、NY ADC金賞(1992)・銀賞(1992・1993)、毎日デザイン賞、毎日広告デザイン賞最高賞、ほか受賞経験が多数あります。
テレビ以外にも馴染みのある広告系のお仕事も多数!

ラフォーレ原宿、LUMINE(ルミネ)、そごう・西武、SHIBUYAヒカリエなどの商業施設や、資生堂やシュウ ウエムラ、Wonjungyoなどの美容系の企業の広告も担当実績があります。
また、音楽関連のCDジャケットのアートを多数手がけています。
星野源:『YELLOW DANCER』、シングル「恋」「ドラえもん」「アイデア」
木村カエラ:アルバム『Sync』、シングル「時計の針 〜愛してもあなたが遠くなるの〜」など
アルバム『Sync』のジャケットはこちら
こちらのジャケットは印象に残っている方も多いのではないでしょうか。
Perfume:『COSMIC EXPLORER』
Chara:アルバム『Sympathy』、シングル「恋文」など
Vaundy:シングル「裸の勇者」(ミュージックPV)
V6:「Remember your love」
安室奈美恵:「Hot Girls」
堂本剛:「瞬き」
南波志帆:「水色ジェネレーション」(第2回ミュージック・ジャケット大賞2012特別賞受賞)「水色ジェネレーション」の受賞インタビューでは「ひとりでも多くの人にこの作品を聞いてほしいと同時に、CD 自体もずっと持っていたくなるようなものを目指してデザインしました」とコメントしています。
受賞したジャケットはこちら!
他にも吉田ユニ作品、実は世の中にたくさん潜んでいます!
もちろん、多くが世間から評価され、 東京ADC賞(2016年)、毎日デザイン賞(2019年)、Mnet Asian Music Award for Best Art Director of the Yearなどを受賞されています。
映像業界・デザイン業界から見た吉田ユニの影響力

現在映像業界では、吉田ユニのユニークで視覚的な面白さが評価されており、テレビドラマのメインビジュアルのお仕事も増えているようです。見立てや擬態、錯視的など様々な視覚的なトリックで観るものを魅了し続ける吉田ユニ。
最近ではアニメ『SPY×FAMILY』の主題歌を担当する幾田りらとアーニャのコラボビジュアルも制作するなどさらに活動の幅を広げています。
また、『渡辺直美 (20) in 東京ドーム』ではビジュアル、Tシャツデザインも担当しています。
まとめ
さて、皆さまいかがだったでしょうか。吉田ユニデザインの中にある面白さ・おしゃれさ・メッセージ性は今かなり人気が高まっています。
今後ますます各界から需要が増えるであろう吉田ユニデザイン。エンタメ業界を盛り上げるためにも、ぜひ注目したいアーティストです!
