ADに転職したい人向け!リアルな採用事情
一度は他業界に就職したけどテレビ制作の仕事がしたいと一念発起する人は意外と多いものです。でも未経験での転職は年齢が気になる人が多いことでしょう。ここでは、ADに転職できる年齢は実際何歳なのか、リアルな採用事情に迫ってみましょう。
テレビ業界のADはほとんどが20代、中には高校を卒業してすぐ就職して10代の子もいたりと、非常に平均年齢は若く、大体25歳前後です。ですから、一昔前はADに転職できるのは20代まで、と言われていました。しかし、テレビ業界は人手不足ということもあり、30代でもやる気があれば転職できる現場が増えています。ですから、30代でADに転職することができるか、という問いについては「できる」と考えて良いでしょう。
また、テレビのリアルタイム視聴以外にもサブスクや縦型ドラマの普及により、コンテンツの作り手の需要は増えています。ですから、映像制作の道を志すこと自体もかなりおすすめです!
中途採用でADに転職する人の多くは「憧れていたテレビ業界に挑戦、または再挑戦したい」という人がほとんどです。新卒の時に親からの反対や個人的な事情で諦めた人、就職活動でうまくいかず他業界を選んだ人など理由はそれぞれあることでしょう。だからこそ、一度就職してから「それでもなお挑戦したい」という強い気持ちは大切にしたいですよね!とはいえ30代の転職には困難があるのも事実です。次に30代がぶつかりやすい壁をみてみましょう。
30代でADに転職することの壁
ここでは30代でADに転職する前に把握すべき点を紹介しますが、あくまで一例です。読むと苦しくなってしまうこともあるかもしれませんが、転職したいというあなたのやる気を否定することは誰にもできません!一旦、転職後の環境を想像するつもりで肩の力を抜いて読んでみましょう。
経済的な安定が遠のく
ADの給料は世間的に決して高いとはいえません。30代である程度の給料をもらっている人がADに転職すると、おそらくお給料は下がることになるでしょう。また、未経験の場合はディレクターになるまでに平均5〜6年、AP(アシスタントプロデューサー)になるには約3年かかると言われています。それまでは経済的な安定は難しいかもしれないという覚悟が必要になります。
ただし、待遇は所属する会社にもよるところが大きく、基本給が少なくても家賃補助があったり、ボーナスがでたり、PCの貸与など福利厚生が充実しているところも多くあります。募集要項を確認して自分に合う会社を選びましょう。
自分より若いADが多く、気疲れしてしまう
これは実際に現場に入ったら感じることかと思いますが、周りのADがみんな年下という状況になります。中には10代の子もいたりもして、逆に気をつかって疲れてしまうということも多くあります。若い子とのコミュニケーションが得意な人であれば心配ない部分かもしれませんが、あまり得意でない人は精神的な負担が大きいかもしれません。
とはいえ、20代も30代も精神年齢は人それぞれですし、正直何歳か気にしている場合ではないほど忙しい業界なので、年齢差は気にしなければいずれ慣れていけることではあると思います。
同年代がディレクターであることが多い
周りのADが若い、ということは同年代がほとんど先輩、つまりディレクターということになります。転職する時には「それでも頑張る!」と気合いがあっても、いざ同年代がディレクターとして活躍するところを目の当たりにして、羨ましくなったり、不甲斐ない気持ちになったりすることもあるでしょう。それがプラスの原動力になる人には良いかもしれませんが、マイナスな感情を抱えてしまう人もいると思います。しかし、それ自体は全く悪いことではありません。自分の性格的に厳しそうな人は一度立ち止まって考えた方が良いでしょう。
プライベートの時間がとれなくなる
ADの仕事は演者やディレクターや撮影場所など様々な都合に合わせなければならず、休みも不定期であることが多いです。これ自体は若いADにも言えることなのですが、30代の場合は周りの同級生との違いが明確になります。例えば新卒で入った会社で30代くらいになると、ある程度裁量を持って自由な時間を取れる同級生も増えることでしょう。その中で、ADに転職すると、周りの同級生とは状況が変わり、プライベートの時間が取れなくなることは理解しておいた方が良いでしょう。
まとめ
ここまで、30代でADになる大変さについてを中心にまとめましたがいかがでしょうか。正直かなり厳しいことを羅列してしまいましたが、今が一番若い自分なのは確かです!転職理由は人それぞれ違うかもしれませんが、「テレビ業界で働きたい」という気持ちを大切に転職活動に挑んで欲しいと思います。
エンタメ業界は特別な資格など一切必要ありません!「テレビ・映像が好き!」、「エンタメ業界に携わりたい!」という強い気持ちさえあれば、門を叩ける業界です。「好き」さえあればやっていける業界なので、そこはご安心頂ければと思います。
テレキャリアでは、ADのお仕事内容や生活についてなど、リアル事情をまとめた記事を沢山掲載しておりますので、是非参考にしてみて下さい!
また、この記事を読んでADへの転職が自分にとっては厳しいと思った方。「自分の覚悟は甘かったな」と思ってしまうかもしれませんが、そんなことはありません。実際に転職しても続かなければ意味がありません。「転職をしない」という選択にも自信を持って欲しいなと思います。
また、ADにならなくても、もしかしたら別の業種のお仕事の中でテレビやエンタメに関わることができるかもしれません。また、今は副業でYouTubeをやってみたり、仲間と自主映画を撮ってみたりと、誰にでも挑戦ができる時代です。転職だけが進路ではありません。エンタメ業界はどんなところから芽が出るかわからない世界ですので、自分がやりたいことにどう挑戦していくのか、考え行動していきましょう!