ディレクター:数十社の候補企業の中からチームで話し合いをして3~6社ほどに絞り、企業の方と打ち合わせを行ったうえで取材先を決定します。業界について調査し、構成を考えて台本を作成。ロケではインタビューアーを務め、収録時はスタジオではなくサブの卓に座って全体の進行を担当します。
制作進行:ナレーターや編集所との調整、HP内容の確認、年に一度開催される地方イベントの運営にも携わっています。
「がっちりマンデー」は経済バラエティのため、老舗企業が長く愛される理由や、これから注目されそうな新しいビジネスを取材することが多いです。視聴者の方から「人気の理由がわかった!」「使ってみたくなった!」といった反応をいただくと、暮らしの中で新たな気づきやきっかけを届けられたのかなと嬉しく思います。また、取材先の企業から「出演がきっかけで取引が増えました」といった声をいただけた時は、番組を通じて少しお役に立てたのかなと実感し、やりがいを感じています。
実は「がっちりマンデー」は学生時代から好きな番組で、就職活動中にどこが制作に関わっているのか調べた際にI.T.S.の名前を知りました。配属先に希望の番組があったことから応募し、実際にその番組に配属されたときはとても嬉しかったです。私はちょっとマニアックな番組が好きだったこともあり、最初から好きな番組に配属となりましたが、配属先が多いところもI.T.S.の魅力だと思うので、もし最初の配属先が希望と違っても、それぞれに合う番組が見つかると思います。
AD時代に約一週間、台湾での海外ロケに参加した経験が特に印象に残っています。日本に支社がある企業3社を取材しましたが、現地の方とのやり取りが中心で、通訳を通して進める難しさを実感しました。取材先が海外ということもあり、リサーチが難しく、現場で説明を受けることも多かったです。通訳を介してのやり取りのため、撮影には通常の倍の時間がかかり、文化の違いから撮影時間を延ばせないなど、多くの制約がある中での撮影となりました。無事に撮影を終え、企業の方に喜んでいただけたときは、これまで以上に大きな達成感を感じました。
「がっちりマンデー」はこれまで1000回ほど放送されていますが、まだまだ取り上げられていない企業がたくさんありますし、企業の数だけ可能性があると考えています。常にアンテナを張り、自分でも見つけ出して企画にできればなと思っています。また、先輩ディレクターが企業の方の本音を引き出すことが上手なので、ぜひ見習ってその企業の方々の言葉で届けられるようなVTRを制作していきたいです!